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2019年 10月

自分を見つめ出した子どもたち

2019/10/31

今朝31日、IKくんの訴えに感動しました。彼は私に“こうしたらどうか”と具体的な方策を提案してきたのです。やる前にルールを読む。読めない子には読んであげる。低いところからでも読めるように下にも掲示する。だから「園長先生、クライミングやりたい。クライミングゾーンを開けて」と言ってきたのです。

実は、子どもの態度を見ながら運動ゾーンの運用と環境を見直すことにしました。きっかけは、今週火曜日の夕方に子ども同士で頭をぶつけてしまったからです。翌日話し合い、波型遊具とスイング遊具を一緒に使わないで、子どもにとって死角がないようにしました。また子どもたちにも、4つのルールがしっかりと伝わるようにして、それを「自ら守ろうとする姿勢」を育むことに、さらに力を入れることにしたのです。

わらすの先生たちには、子どもたちに昨日の夕方、それをしっかり伝えてもらいました。すると今朝、ちゃんと決まりを守って遊ぶから、ゾーンを開いて欲しいと、IKくんが私に交渉しにきたのです。

このような力を「非認知的スキル」と言います。自分なりに課題を解決するためにどうしたらいいかをしっかりと考えることができ、それを相手に話して伝え、しかも相手が(私が)納得できるような論理を持っているのです。これは、すでに年長さんの姿に近い「育ち」がしっかりと見られます。

昨日の先生たちによる子どもたちへの話が功を奏したは間違いありませんが、それをしっかりと受け止めて、「どうやったら、運動ゾーンをもう一度開くことができるか」を真剣に考えてきたことは素晴らしいと思います。

その訴えを聞いて、私がわらすの先生たちに「IKくんがこう言ってきたから、ゾーンをもう一度再開してあげることにしませんか」と提案して、再開しました。

このような子どもたちの「姿」のことを、本当の意味で、心構えができている態度と言います。真剣な気持ちを持った心情、どうしても運動ゾーンを開いて遊びたいという意欲、そして自分を律していく態度。この心情、意欲、態度の育ちのことを文部科学省は「生きる力」と呼び、非認知的能力として、社会で最も必要な力になると考えているのです。

 

11月22日 赤ちゃんのぐっすり睡眠のためのマムズサロン「Mam’sSalon」

2019/10/31

Mam’s Salon 2
赤ちゃんが夜ぐっすり眠れる生活リズムの作り方を学べるサロンです。講師はチャイルドマインダーの永持伸子さん。妊娠中のマタニティの方、小さいお子さんのいる方、夜泣きで困っている方、保育園を選んでいる方などに、園生活の生活リズムを知りたい方などに、ぴったりの内容です。「いい夫婦の日」に海老原商店ギャラリーで実施します。

https://ameblo.jp/mamslabo/

 

 

 

運動会、もう一回やりたい

2019/10/30

今日の日記に、この話も残しておきたい。それは木場公園から帰って、子どもたちと昼食をともにして食べ終わる頃に聞いた話です。

「子どもたちが、運動会をもう一回やりたいって、言うんですよ」と小林先生。それをそばで聞いていた子たちが数人「運動会またやりたい」と私にいいます。「お相撲さん、また来てほしい」とも。

なんとも、嬉しい話です。行事のねらいが叶ったと思った瞬間です。

 

木場公園で保育参観

2019/10/30

今日は保育参観の2日目。バス遠足だったクラスは「木場公園での保育参観」になりました。バスで出かけたのは2〜4歳の3クラスの27人。子ども用のバスと保護者用のバスに別れて出かけました。ちょっとした小旅行をした気分で、園に戻ってきた皆さんは「楽しかったあ」との感想。その理由のひとつは、子どもに見つからないようにする「大人のかくれんぼ」が可笑しかったことがありそうです。

「(運動会の)鬼ごっこの次は、(保育参観は)大人のかくれんぼでしたね」。

お迎えの時に保護者の皆さんと、そんな話で今日の参観を振り返りました。子どもに見つからないように、バスのカーテンを閉めて隙間からのぞいたり、遊んでいる場所へ遠巻きにそっと近づいて行ったり。

橋の欄干にしゃがみ込んで写真を撮っている様子は、「やばいですよね、まるで、ストーカーか不審者ですよね(笑)」「この様子を誰かにSNSにアップされたりして(笑)」「子どもを陰から覗き込む不審な集団現る!みたいに(笑)」こんな会話をしながら、「あ、視線が合っちゃった、見つかったかな」など、ちょっとはしゃいだ気分半分で、心配している私たちでした。

私は保護者用バスの添乗員「バスガイド」として、保護者の皆さんを木場公園へご案内。子どもたちの後を集団で追って行きました。ぞろぞろと木場公園の中を歩いて、まずは5月からこの場所で子どもたちが遊んできた「痕跡」を辿りました。ボール遊びやチョウチョを追いかけて走った広い原っぱに立ち寄った後で、子どもたちが先に行って遊んでいる「冒険広場」へ徐ろに向かいました。

「こっちから行くと見つかりそうなので、橋の方へ回ってみましょう」

私が選んだ橋ルートで皆さんをお連れすると、意外とすぐに子どもの姿が迫ってきたので、慌ててしゃがんで橋の欄干に隠れなけれなりませんでした。にこにこさんがよく遊ぶ、滑り台のある大型遊具がすぐ目の前だったからです。

そのスリリング感が、なぜか楽しいのです。そっと自分の子どもをのぞいている姿は、冷静に考えると「大の大人が一体、何やってんの!?」という感じですが、それはそれで割り切って「かくれんぼ」を楽しんだのでした。

その後、みんなで少し移動。橋を少し登ったあたりから下の道に降りました。ターザンロープのあるエリアが見える北側へ回り、雑木林の中から、遠目に子どもの姿を追いました。無線で他の先生から「園長先生、子どもたちは遊びに夢中なので、あまり気にしないで、その道を散歩している人のような感じで歩いても、多分見つからないですよ」というアドバイスを無線でもらいました。

それを聞いて、意を強くした私たちは、堂々とベンチに座ったりして、暫く子どもたちをみていました。

しばらくして、ジョギング風の格好だったAくんのお父さんが道路を走っていきました。そして暫くすると「見つかっちゃった」と、走って戻ってきます。「パパがいた」と先生に伝えているTくん。「パパはどこへ行ったんだろう」と、じっとこっちを見つめています。

すると、また無線で「園長先生、見つかっていますよ、園長先生もいたって言ってます」。それは参った!そそくさと、私たちはその場を後退しました。

10時過ぎから11時20分ごろまで、1時間以上の公園遊び。子どもたちがバスへ戻った後、私たちは遊具を一つずつみて回りました。きっと皆さんは「ここで遊んだんだな」と感触を確かめながら。そして子どもは「楽しかったかな」と想像しながら。この間、保護者同士の懇親にもなってもらえたらいいなと期待していたのですが、話も少し弾んだみたいで、私もそれが嬉しくて、バスに乗り込む前に、橋を背景にみんなで集合写真を撮りました。

(パスワード付き「行事」にアップしました)

保育参観という名の小旅行。今度は親子で遊んだら楽しいだろうなと感じた1日でした。ご参加いただいた皆さん、ご苦労様でした。

SDGSと「楽しんだもん勝ち」

2019/10/29

園だより巻頭言11月号

◆  SDGSと「楽しんだもん勝ち」

 10月はラグビーや鬼ごっこから学んだことが、いくつかありました。近い将来、私たち大人がいない時代を、この子たちは生きていきます。その時、この子らが困らないように、私たち大人が2030年までにやっておかないといけないことが色々あります。

 貧困の解消、飢餓をなくすこと、健康と福祉の増進、質の高い教育、ジェンダーの平等、きれいな水と衛生、持続可能なエレルギーの確保、働きがいのある人間らしい仕事(ディーセント・ワーク)、インフラと技術革新への投資、格差の是正、持続可能な都市、責任ある生産と消費、気候変動への緊急対応、海洋資源の保全、森林その他の生態系の保全、平和と正義の推進、グローバルな連帯の強化。この17は国連開発計画の「グローバル・ゴールズ」(SDGS)です。あと10年です。

 これらの課題を解決していくために必要な手段は「教育」です。国際社会がそれぞれの国益を優先して争えば、共生社会は実現しません。資源獲得の争いから世界大戦が勃発した歴史、そしてEUが第二次世界大戦の反省から国家を超えて共生社会を生み出そうとしている事実、そして日本の近代史を踏まえれば、日本は東アジアの中での「共生」の旗を掲げる責任があります。

 「このチームにはいろんな国の人がいるので、ダイバーシティ(多様性)なところもしっかりと見せたい」。開幕前にリーチ マイケルはそういっていました。ラグビーで発揮できたことを、日本は政治でできないのでしょうか。EUがワンチームを目指しているように、世界がワンチームになるモデルを日本が提示できないものでしょうか。

 私は外に敵を作って、内部に統一感を出すナショナリズムの手法を選びたくありません。では、どうしたらいいでしょうか。それはラグビー日本代表がベスト8の目標を掲げたように、共生における目標を作るのです。「自分らしさ」を生かしきる仕組み、環境をデザインして創造するのです。例えば、遊びがヒントになります。鬼ごっこは練習がいりません。鬼ごっこをするために、練習する人なんていません。誰もが参加できるフェアで差別のない遊びです。日本では親が子どもを守るという精神が根底にある遊びだからです。

 昨日視察した「スポーツ鬼ごっこ」の全国大会で、面白いことに気づきました。それは大会に参加している「ふじみ野市スポーツ鬼ごっこ連盟」の旗にこうありました。

「楽しんだもん勝ち!!」

 もしかしたら、これが勝つこと以上に大きなモチベーションになりうる「ワンチーム」の作り方かもしれません。次回、お楽しみ会で、その精神を表現してみたいものです。

手洗いチェックしてみましょう!

2019/10/29

保育参観の機会に、手洗いチェックをしてみましょう。

洗浄ローションをつけてから、実際に手を洗ってみて、この機械に手をかざすと洗えていないところが、くっきりと白く残ります。

私もよくやるのですが、自信を持っていても「あれ、親指の付け根、まだ取れていないな」とか、「いつもは洗えているのに、今日は残ったな、どうしてだろう。手がガサガサと荒れているからかもしれない」などと、色々な発見ができます。

大井看護師さんも「普段のスキンケアが大事ですよ」と言います。普段の手洗いの方法をぜひ見直してみてください。

明日からの保育参観について

2019/10/28

明日から3日間、保育参観です。

すでにご案内を差し上げていますが、保育参観は春に続き2回目になります。この半年でどんな成長を見せてくれるか楽しみですね。基本的には普段と変わらない生活と遊びを見ていただきます。小さいお子さんは、ご家族の方がいると、「一緒にいたい」と泣いてしまうことがあります。また保育園での様子と異なってしまうこともあります。

なお、30日は木場公園までいくバス遠足(2歳児クラス以上)なので、その参観をご希望の方は、保護者専用のバスも用意しました。スケジュールなどは、パスワードが必要な「行事」にアップしましたので、ご覧ください。

また保育参観は3日間を設定させてもらいましたが、他の日でも構いませんので遠慮なく担任までご相談ください。

そのほか、「保育体験」の日も設けました。その日は、パパ先生、ママ先生として保育を体験してもらいます。すでに経験されたお母さんは「子どもがどのように過ごしているかわかって楽しかった」とおしゃっています。昼食も子ども一緒に食べてもらいます。ぜひ、体験してみてください。

「スポーツ鬼ごっこ」全国大会レポート

2019/10/27

「まずは鬼ごっこをいっぱいやっておくことですよ」

 

やっぱりそうだろうな、と思いました。スポーツ鬼ごっこの生みの親である羽崎泰男さんの言葉です。「いろんな鬼ごっこを、いっぱいやっておいたください」

◆幼児期はまずは、鬼ごっこ

今日10月27日(日)、成田で開かれている「スポーツ鬼ごっこ」全国大会の会場で、そんな話になりました。泰男さんは、昨日の運動会に来ていただいた羽崎貴雄さんのお父さん。日本鬼ごっこ協会の代表理事であり、1980年代以降の日本の子どもの遊びと文化をリードして来た方です。

どうして「スポーツ鬼ごっこ」が生まれたか、その経緯はまたら別の機会に譲るとして、その羽崎さんが、幼児期はまずは、鬼ごっこでいっぱい遊んでおくことが大事というのは、とてもよくわかります。

どんな運動にしても、鬼ごっこがその基本的な体力を育むだろうとこは、もう、想像できますよね。昨日、やってみて、そう思われたのではないでしょうか。実は人類は、生きるためにやっていた活動は、鬼ごっこのような運動だったと想像されています。

◆スポーツ鬼ごっことは

スポーツ鬼ごっこは、7人対7人で戦う「宝取り鬼ごっこ」。縦横28×18メートルのフィールドで、半々の陣地に分かれ、相手陣地の宝を早く取ったら1点。相手陣地で両手タッチされるとスタート地点まで戻らないといけません。前後半5分ずつの10分で得点の多い方の勝ち。

今日の大会は、9歳以下のアンダー9(U9〕、12歳以下(U12)、22歳以下(U22)のクラスがあり、それぞれ地方大会を勝ち抜いてきたチームが参加しています。それだけに、技能もチームワークもレベルが高く、見ていてもたのしいものでした。

◆その特徴は誰でも参加できるオープン性

チームは男子も、女子も分かれていません。男女混合のチームが自然です。アンダー9のチームには、6歳以下の幼児のいたチームもありました。年齢が上だから強いとは限らないそうです。まさにチーム力が問われるスポーツです。

U12で優秀したチームは、女子が多かったのもスポーツ鬼ごっこの特徴を表しているように思います。プレイヤーは「鬼ゴッター」と言います。今日の最優秀選手は昨年に続き女子でした。中学1年生です。技術、チームワーク、そしてリーダーシップの三要素が秀でていることが評価されました。

◆羽崎代表理事のビジョンは「2020オリンピックを超えて」

「鬼ごっこ協会」は、今のスポーツ界の限界を乗り越えていくために「beyond2020」を打ち出しています。羽崎代表理事はスポーツ庁にも日本体育協会にも多くの知人やパイプを持っている方ですが「オリンピックの後をどうしたらいいのかについて、みんな不安を持っています。でも、いい方法が見いだせていません」と話します。

このような草の根的、市民的なものに投資することは、大切なお金の使い方なのですが、そうしたものへの支援が足りないのではないでしょうか。私たちの税金の使い方を勉強する仕組みが欲しいですね。

◆「鬼ごっこのある町ちよだ」の今後について

成田市の後援で、参加者はこんな大きな大会の前日にも関わらず、一保育園の運動会に協力して頂いた羽崎貴雄さんは、今日も昨日と同じように、マイク片手に本部とフィールドを巡って、アナウンスしながら、大会全体の進行をマネジメントしていました。急な変更があると「次の準決勝はBコートで行います」試合が終わると「大きな拍手をお願いします」といった具合です。

羽崎さんとは大会終了後に、「鬼ごっこのある町ちよだ」プロジェクト1年目の展開について、11月に打ち合わせることになりました。年明けに、鬼ごっこのバリエーションを学ぶ研修会を開きます。保育士だけではなく、保護者の方や地域の方も参加できるものにします。

 

動物との触れ合いに行きます

2019/10/26

保育園で飼える生き物は限られているなか、ウサギやヒヨコを抱っこしたりできる「移動動物園」が、11月14日に、和泉小の校庭に来ます。いずみこども園から、お誘いを受けました。参加してみたいと思います。

初めての「親子運動遊びの会」いかがでしたか?

2019/10/26

本日の「親子運動遊びの会」はいかがでしたでしょうか?

その後、後片付けを終えて、みんなで園に戻ってお弁当を食べながら反省会を開きました。私はこんな話を職員にしました。

・・・保育という仕事の目的は「子ども一人ひとりの発達を十分に保障すること」だと思っています。今日の運動会を通じて、運動するのは楽しいと思ってもらい、今後の生活に運動が増えていくきっかけになったらいいと思う。運動会は終わりではなく、スタートです。・・・

私は今日の運動会によって、子どもたちには、より運動が楽しいと思ってもらいたいし、運動好きの子に育って欲しいと思います。そんなきっかけの一つになってもらえたらな、と願っています。

保護者の方にとってはどうだったでしょうか。親子一緒に体を触れ合って運動するのは楽しかったのではないでしょうか? お相撲さんの強さも、鬼ごっこの面白さも、大人の私にとっても楽しいものでした。

大人が本気で面白い、楽しいと思うこと、その姿がきっと子どもにも好影響を与えるでしょう。大人の心が動いて初めて、子どもの心も動きだすことがあると思います。

この運動会が家族の思い出になっていただきたい。そして、より体を動かすことが楽しい、と思ってもらいたいし、これからの家庭生活でも、もっと運動遊びが増えていくといいなあと思います。

今日はゆっくりとご家族であったかいお風呂に入って、ぐっすりとお休みください。運動会のご参加、ありがとうございました。

パスワードが必要な「行事」に、本日の集合写真はアップしました。

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