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園長の日記

伝承遊びアンケートのまとめ

2019/09/22

この地域をよく知りながら、この地域ならではの保育を創り上げたい。そういう考えから取らせていただいた「子ども体験アンケート」(伝承遊び)ですが、ほとんどの皆さんからご回答をいただきました。お忙しいなか、本当にありがとうございました。わくわくするような保育に活かせる提案もいただいて、感謝申し上げます。集計が済んだので、来週発行する園だより10月号でご案内します。

アンケートをよみながら、子どもたちが地域で体験できていることを、そのまま園の行事にするよりも、保育や行事を通じて、その地域の祭りや縁日がもっと楽しくなったり、身近なものになっていくような保育にできたらいいなと、思います。

例えば、再来年の神田祭には、園として参加しましょうとお誘いを受けていますので、子どもたちには「祭り」をテーマにしたプロジェクト保育をやってみたいですし、それは子どもだけではなくて、職員も保護者の有志の方々と一緒になって「千代田せいが神田囃子の会」を立ち上げて、月1回ぐらいずつ練習していくのなんてことが実現できないかと、本気で思ったりしています。

この半年のあいだ、休日に地域の公園を歩いて回りましたが、鬼ごっこやかくれんぼを見たことがありません。アンケートでは、幼児でその経験がありますが、ほとんどは前の園での経験でした。単純に、親子で「鬼ごっこ」やった経験、ありますか?多分、ないと思います。それならやってみませんか。親子運動レクリエーションでは、1300ねん前からある鬼ごっこの原型である「ことろことろ」をやってみましょう。そして、神田を鬼ごっこのある街にしましょう。

 

 

ザリガニの赤ちゃんが元気に成長

2019/09/22

(体長は5ミリくらい。姿はすっかり、ザリガニです。色はなく透明です)

1週間前に産卵を始めたザリガニは、たくさんの赤ちゃんが元気に育っています。共食いをさけるために水鉢に移してあげました。

水草の下から出たり、入ったり。

すでに体長1〜2センチになってるザリガニの赤ちゃんも。

お母さんザリガニは、産卵中は食べません。昼はジッとしていますが、夜行性だからなのか、産卵中だからなのか、夕方からは活発にゴソゴソ動いています。

お腹の卵は半分くらいに少なくなっています。

水面から体を出したり、水槽のなかを歩きまわったりと、何かをしたがっているのですが、脱走名人といわれるザリガニくん、どうしたいの?

元気に過ごしているザリガニのお母さん。産卵後は食べるようになるそうなので、専用のエサもあげました。

保育体験(アロペアレント)をしませんか?

2019/09/21

この秋から保育体験「アロペアレント」を始めます。これは保護者の皆さんが「担任」になって、自分のお子さんのいる部屋で「保育士」の体験をしてもらうものです。子どもがどんな風に生活しているか、保育を通じて知って頂きたいと思います。日程はクラス担任と相談してください。

また食事も子どもたちと一緒に食べてみてください。その後、やってみてどうだったかミニ面談をしましょう。

 

小さいお子さんは親だと分かると、普段の様子と変わってしまうので、子どもには「新しい先生ですよ」ということにして、ちょっと保育士らしく「変装」してもらいます。

 

各クラス一人までで、時間は登園してからお昼寝が始まるまでの半日です。もし、仕事が1日お休みがとれたら、午後はそのまま帰宅でも構いません。

 

担任になってもらい体験は、保育士が「どうやって子ども同士で遊ぶように、見守っているか」「どうやって子どもの自発性を引き出しているか」などを知って頂く機会にもなるものと思います。

 

保育体験をあえて「アロペアレント」と名付けたのは、子どもは親だけで育つのではないと言う意味を実感してほしいからです。ぜひ多くの方に体験していただきたいと思っています。

 

この体験が終わったら、いよいよ保護者だけで1日保育をしていただく「アロペアレンティング・デイ」をやりましょう。園長代理、主任代理、保育士代理を全て保護者にやって頂く1日です。その時は、お子さんのいる部屋の担任はやりません。姉妹園から何度も経験している保護者に来てもらい説明会を開きます。

(プリントを24日に配布しますが、連休前に一足早くおしらせします)

保育体験(アロペアレント)

実際にやってみないとわからない

2019/09/20

 

◆実際にやってみないとわからない

ラグビーW杯が今日から日本で始まりました。日本はロシアと対戦します。この9月20日は、その開幕の日としてラグビー史に残る日となるでしょう。そして私たち千代田せいが保育園としては、「引き取り訓練の日」だったので、保護者にとって「やってみないとわらかない」ことを体験された日にもなったことでしょう。お迎えの時、「今日は職場から歩いてきました」というお母さん。やってみて初めて気づいたことがたくさんあったそうです。

◆「思わず保育園へ行きそうになりました」

 

「・・・電車が止まっていると仮定して歩いてきたんですが、○○分かかりました。思わず保育園に先にお迎えに行きそうになってしまいます。まず自宅へ行ってきました。○階なんですが、エレベーターが止まっていると思ったら、もう(大変だと思いました)・・・自転車も使えないかもしれないことに気づきました。とにかく電気にいかに依存しているかがよくわかりました。・・・」

この方のように、発災を想定して実際にシミュレーションをやって頂くのは、とても大切です。毎日の仕事や職場の状況を想像すると、なかなかできることではありません。ほんとに貴重な想定訓練をしていただいたと思いました。

◆台風15号以降、災害伝言ダイヤル171が今でも使える!

またNTTの災害用伝言ダイヤルですが、私が15日に録音したメッセージが「今日も聞けましたよ」と教えていただきました。台風15号の災害はまだ続いているんだという事実に気づかされて、私はとても恥ずかしい気がしまた。現在も日本は「災害中」なのです。千葉の被災地ではラグビーどころではないのです。

◆防災教育で子どもたちが学んだこと

地震が起きたらどうやって自分の身の安全を守ればいいか、どう行動したらいいか。今日は教育DVDを視聴したあとで、リズム遊びの中で「だんご虫になる」という練習もしました。

まず子どもたちは、アニメでできた教育DVDを実に興味深く、注意深く見入っていました。

しかも、午前中に視聴して興味を持った子どもたちが、もう一度DVDを見たいというので、夕方も観ました。

火災を想定した避難訓練を子どたちは毎月やっているので、すでに5回の積み重ねがあるのですが、その訓練の中で「押さない、駆けない、しゃべらない、戻らない」という「おかしも」という「大切なこと」を話してきました。

今日の教育DVDの中でも「おかしも」の話が出てきたので、子どもたちは、それが本当に大切なことなんだ!と感じたはずです。午前中に視聴したあとでの先生の「何が大切なことだったかな?」という問いかけに「しゃべらない」と、元気に自分の考えを言っていました。

◆子どもたちの姿から学んだこと

千代田せいがの子どもたちは、自分の気づき、自分の考え、自分の思いを人に伝えたい!という強い欲求を抱えている子どもが多いです。「自分が」という主張です。「相手は?」「他人はどう思うかな?」がまだまだ弱いので、先生が話しているときに、話を聞くということがまだできない子どもがたくさんです。

それでも「大切なこと」をたくさん気づき、自分の考えを話すという、意欲的な姿がどんどん伸びていると感じました。その様子を見ていて、この子どもたちはすごいな、と感心しました。それは、興味のあることへの貪欲な好奇心です。それだけの集中力を見せてくれました。今日の学びを、きっとご家庭でもいっぱい話したがると思います。できたら、いっぱい聞いてあげてください。

◆もう少し先、もう少し時間がかかる育ちは

思いを受け止めてもらうこと、その心理を通過していった先に、きっと「相手は?」「他人は?」「その状況では何が期待されている?」が視界に入ってくるようになってくるでしょう。その切り替えができるようになるのは、もう少し先、もう少し時間がかかりそうです。

 

「子どもの早起きをすすめる会」について

2019/09/18

◆今日は全園児健康診断でした

今日は月1回の乳児健診でした。乳児以外の1歳から幼児クラスの子どもたちも、年2回の健診をするのですが、今日は春に続き、2回目の健診としてぐんぐん、にこにこも行いました。来月、幼児もやります。

子どもたちの健康は、栄養バランスの良い食事や適度な運動、ストレスのない生活などが必要と言われますが、幼少の頃に大事なものに「早寝やは起き、朝ごはん」という生活リズムを整えるということがあります。

千代田せいが保育園の園医の瀬川クリニックの院長、星野恭子先生は、「子どもの早起きをすすめる会」を発足された方です。この会は「現在の子どもたちの睡眠覚醒リズムに焦点をあて、子どもたちをとりまく生活環境を改善するために意見交換と情報提供をしていくこと」が目的です。

園医さんと相談して近く、生活リズムに関するアンケートを実施しますので、それぞれの家庭で生活リズムを見直していただく機会にしていただけると幸いです。

今月末に「すすめる会」主催のシンポジウムがあるので参加してきます。

 

◆♩ 乗り物だ好き、いろんなくる〜ま、・・・働くクルマ・・

子どもたちが大好きな歌、「はたらくくるま」に出てくるくるまを絵にした紙芝居を主任が作りました。歌のくるまにあわせて、紙芝居でくるまを楽しめます、今日はにこにこさんが楽しんでいました。

 

◆魚に触ってきました

幼児クラスはバス遠足の日で、晴れたら木場公園にいくつもりだったのですが、天気予報では昼前に雨になるというので、急遽、しながわ水族館へ変更しました。これまで行っていないゾーンの1つに、お魚を触れるところにいってきました。

玄関のところで動画を流してみてもらいました。

 

園長と過ごす夕方のコーヒータイム

2019/09/17

(トランポリンがとどきました。長い列ができるほどの人気でした)

今日は八王子の「せいがの森こども園」からベテラン保育士2名がきて、保育に入ってもらいました。2人とも千代田せいがに来たのは初めてです。10月17日には、らんらん組9人がバスで「せいがの森」へ遊びに行きます。職員も子どももこれから交流を増やしていきます。今日はその第一歩でした。

親御さんとも、保育体験をしてもらう計画を立てています。半日ぐらい保育に入ってもらい、給食も試食していってもらう。一日各クラス1名づつで、保育士の体験です。

また、もっと気軽にいろんな保育の話をしたいと思って、どんな方法がいいだろうかと、考えています。いろんなテーマでお伝えしたい保育の話もあるし、私からだけではなく、皆さんからも子育ての話を聞きたい。ざっくばらんに、いろんなことを語り合いたいとも思います。堅苦しくなく、お菓子でも食べながら、気軽なサロンのような時間が過ごせたらいいなと、考えています。

そこで試しに毎月1回、お迎えの時間に2階のダイニングで「夕暮れ時のコーヒータイム」を設けることにしました。私はコーヒーが大好きなので、焙煎したばかりの豆を私が挽いてドリップで飲みましょう。

敬老の日にちなんで

2019/09/16

(木場公園で見つけた【秋】の装飾)

◆年長者への尊敬や感謝の気持ち

年長の者が年少の者にできること。あるいは反対に、年少の者が年長の者にできること。もうすぐ還暦の私が考えているテーマの1つです。これは保育では異年齢児保育のテーマであったり、社会では年金制度の仕組みだったりします。世代から世代へバトンタッチしていくものもあれば、若い世代から刺激を受けたり、学ぶこともたくさんあります。年長者への尊敬や労りの気持ちと同じものを、若い世代のボランティア活動や起業スピリットに感じたりもします。

◆若い人が意見を言いやすい職場に

先日、保育園を経営している50歳の理事長から「若い人が意見を言いやすい職場にするのは歳いった者の役割だから」という話を聞きました。その理事長は大相撲力士だった方で、師匠は元関脇「鶴ヶ嶺」親方。鶴ヶ峰の子どもに寺尾がいる。寺尾はその理事長の兄弟子に当たる。鶴ヶ嶺親方が常々語っていたことが、保育園の経営に大きな影響を与えているという。その話とは、こんな内容だという。

◆一人の経験を撚り合わせて太い糸に!

・・・相撲は完全な格付けの世界。番付で決まる世界です。しかし師匠は、「確かに番付があるけど、人というのは番付では測れない。どんなに偉くなっても、下の人間がいるから今のお前たちがいるんだということを忘れるな」。このことを常に言われていた。だから保育園でも先生たちに話すのは、掃除できている用務の人も、調理の人も、事務の人も、全員がいるから保育園って成り立つんだよね、と。そういう話です。・・・

・・・いろんなことを経験したり、本を読んだりしたことって、自分の中では目一杯であっても、人の世の中からしたら、細い糸のようなものでしかないだろうな、それなら、みんなが結集して、若い人も年いった人も、みんなが同じようにいけば太い糸になったりできるんだろうなと思う。だから若い人が意見を言いやすいようにしたい。その糸のより方を知っているのが年長者じゃないかな・・・

◆若者の育て方とベテランの役割

藤森統括園長も同じような趣旨の話をよくします。「ベテランだからこそできることがあります。それは若い先生がやりたいと思ったことを実現させてあげることです」。若い人が言いたいことを言える社会、それをしっかり受け止めて実現させてあげられる社会。そんな社会を作り続ける年長者でありたいと思います。

(南大沢駅の路上アーティスト)

姉妹園の職員の御母堂様の告別式の帰りの電車で、鶴ヶ嶺親方の言葉を思い出していました。この親方は、ウェキペディアによると、自身の息子3人を全て関取に育てた名伯楽と言われており、勝負審判長としてのマイクによる場内説明の口調が明快で、それが今の原型になっているそうです。

秋を感じながら今週の振り返り

2019/09/15

(昨日14日の満月。夜10時、保育園の前から)

◆「台風による停電」を想定した対策が必要

この一週間を振り返ると、台風15号の影響で未だに停電が続き困難な生活を強いられている方には心よりお見舞い申し上げると同時に、一刻も早く普段の生活を取り戻すことを祈念してやみません。特に小さなお子さんがいて、食料や紙おむつの入手さえ困っているというテレビ報道などに接すると、なんとかならないものかと胸が痛みます。このことは他人事では決してなく、もし台風15号が静岡西部に上陸していたら、首都圏へ電気を供給する送電線が途絶え、北海道で起きたようなブラックアウトに見舞われていたかもしれないからです。地震への備えだけではなく、自然災害の中で最も頻度の多い「台風による停電」へも備える必要があることが、今週の最も大きな教訓です。停電を想定した対策は必須です。

(低いところにできる夏らしい雲。子どもが描く雲も、こんな感じですよね。漫画にも出てきそうな)

◆涼しくなって体調が追いつかない感じ

木場公園にバス遠足に出かけた11日までは、まだ暑い!という日が続きましたが12日頃から過ごしやすくなり、室温27度に設定していたエアコンがいらなくなる日が出てきました。しかしまだ蒸し暑く、この変化に体がついていかない感じですよね。こんな時、体調を崩しやすい時期ですので、休息と睡眠を十分に取ってください。夕方は積乱雲、昼間は高層雲が見られるという、天気も変化の激しい時期です。部屋の装飾も、少しつず秋らしくしていきます。

(秋らしい雲。層雲です。これがもう少し高いところに波打つように、並ぶと「いわし雲」が見られるようになります。そうなると、本格的な秋です)

◆「鈴虫は夏の虫だったって、知ってた?」

まるで、なんとかリバブルのコマーシャルみたいですが、ペットショップの方から教えてもらいました。「お客さんは鈴虫を秋の虫だと思っているけど、そうじゃないんだよなあ、あれはお盆までしか入荷しない夏の虫だよ。コウロギやキリギリスは秋だけどね」そう言われて、「へえ〜」と驚きました。でも、近所では「鈴虫」が鳴いているんだけどなあ、そういうと「必死でメスを探しているのさ」と、ちょっと話が違う方向へ。子どもたちに、なんとか本物の姿と本物の鳴声を聞かせてあげたいのですが、今年は無理かなあ? 園の近所では、馬の水飲み場公園から、聞こえてきます。

◆ザリガニくんも金魚もエアレーションで元気に

昨日の状態が気になっていたので、自宅近くのペットショップでエアレーションを手に入れて、ザリガニお母さんの水槽を快適にしてあげました。

すると、朝からザリガニの赤ちゃんが誕生していて、小さな命が始まっていました。

水面の高さを深くして、よじ登れる石も置いてあげると、過ごしやすそうです。ちょっと一安心です。にこにこ組の子で「ザリガニ」にとても興味のある子がいるそうなので、17日には元気なザリガニの赤ちゃんが見られるといいですね。

 

ザリガニがやってきた

2019/09/14

◆ニホンザリガニがやってきた

大きなザリガニが園にやってきました。お腹に子どもを抱えている「お母さんザリガニ」です。じっとみていたら、その健気な「母性」にいても立ってもいられなくなり、空気ポンプを探しに「ライフ」へ出かけましたがありませんでした。どうして、居ても立っても居られなくなったのかというと、お腹に抱えている卵に新鮮な水を与えようと、母ザリガニが卵を前後にずっと揺すっているのです。卵には新鮮な清流、つまり酸素をいっぱい含んだ水が必要なのです。少しでもストレスを減らしてあげようと、牛乳パックで「ザリガニくんのお家」を作ってあげました。

◆こうしてメダカはいなくなった

このザリガニ、実は事務長の神宮司さんが13日に茨城の田んぼから連れてきてくれたのです。その田んぼから収穫されたお米が玄関のところにある「むかしのお米」です。その田んぼは、一年中、水をたたえていて乾くことがありません。耕さない田んぼ、ということで「不耕起栽培の田んぼ」という言い方をすることもあります。日本の伝統的な田んぼは、みんな「不耕起栽培」でした。それが機械化されるようになって、特に稲を刈る時に、田んぼに水が溜まっていると稲刈り機が前に進まないので、田んぼの水を抜きます。その時、田んぼの水に棲む生き物は、死んでしまいます。その結果、日本からメダカがいなくなりました。メダカがいなくなると、それを食べていたザリガニもいなくなります。そしてザリガニを食べていたサギなどの鳥もいなくなります。水をたたえた田んぼが日本から消えていった時、日本のコウノトリやシラサギなどの姿も消えていったのです。ここに述べた生き物たちは、だんだん絶滅危惧種になっています。

◆ 神宮司さんから教えてもらった大切なこと

(せいがの森のビオトープ)

実は、この話は神宮司さんから教えてもらったのです。それも20年ぐらい前に。その時は、その田んぼは「めだかの学校」という名前で知られていた有名な田んぼでした。その田んぼから「クロメダカ」をペットボトルに入れてもらって、せいがの森保育園(当時)の庭に造った「小川のビオトープ」に放しました。「めだかの学校分校」という名前を頂戴して、その田んぼとは連携を図りながら、そのお米で収穫祭のおにぎりを食べたり、小川の水を綺麗に保つ活動をしていた時期があるのです。そのビオトープを園庭に造ってくれたのが、神宮司さんなのです。生態系の面白さを教えてもらいました。もっとも印象深く残っている言葉は「地面がなくなると、鳥がいなくなる」という生態系のピラミッドの話でした。

◆一目でわかる「自然」の意味

その不耕起栽培の田んぼの隣には、耕して農薬を使う普通の田んぼがありました。車がやっと通るくらいの道一本で区切られていました。初めてそこに立ったとき、2つの田んぼの違いが一目でわかりました。どうしてだと思いますか。日差しの強い夏の日でした。多分、みなさんをお連れして、その場に立ってみれば誰でも「なるほど!」と、その差がすぐにわかるはずです。

不耕起栽培の田んぼの上には、サギが何羽も歩いていて、その上をツバメがビュンビュンと舞っています。その光景をみれば、一目瞭然、生態系とはこういうことだということが、はっきりとわかります。農薬も使わないから、虫もいて、それをツバメがとっているのです。私はその場所に、日本のすべての小学生を一度、連れて行きたいぐらいです。「自然と守る」という意味が、これほどわかりやすく伝わる風景はないのではないでしょうか。

この田んぼに、家族揃ってバス遠足で出かけて稲刈りをするという「敬老の日」のイベントを9月14日にできないかと計画していたのですが、茨城県なのでちょっと遠すぎることと、田んぼを経営している団体のスケジュールと合わずに実現しませんでした。その代わり、神宮司さんが園からは昨日1人、その田んぼの稲刈りに参加してくれました。

◆生態系の中で育まれる命の連鎖

田んぼには、人影が映ると逃げるメダカがピチピチと泳いでいて、緑色の藻が酸素をだしていました。その中に水生動物が色々います。カエルやタガメやヤゴが棲んでいました。それらを捕食するザリガニもいます。さらにそれを狙ってサギも長い足を上げ下げして歩いているのです。そこに棲んでいたザリガニに「千代田せいが」にきてもらったわけですが、多分、神宮司さんは「ザリガニくんには可哀想だな」と思ったに違いありません。無理に頼んだのは私です。子どもたちに見せてあげたくて。

このザリガニのお母さんのためにも、子どもたちを孵(かえ)してあげましょう。稚魚ならぬ稚ザリガニになるとき、卵が透明になっていきます。新鮮な水を与え続けながら、赤ちゃんザリガニが誕生するように飼ってあげましょう。

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