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園長の日記

「スポーツ鬼ごっこ」全国大会レポート

2019/10/27

「まずは鬼ごっこをいっぱいやっておくことですよ」

 

やっぱりそうだろうな、と思いました。スポーツ鬼ごっこの生みの親である羽崎泰男さんの言葉です。「いろんな鬼ごっこを、いっぱいやっておいたください」

◆幼児期はまずは、鬼ごっこ

今日10月27日(日)、成田で開かれている「スポーツ鬼ごっこ」全国大会の会場で、そんな話になりました。泰男さんは、昨日の運動会に来ていただいた羽崎貴雄さんのお父さん。日本鬼ごっこ協会の代表理事であり、1980年代以降の日本の子どもの遊びと文化をリードして来た方です。

どうして「スポーツ鬼ごっこ」が生まれたか、その経緯はまたら別の機会に譲るとして、その羽崎さんが、幼児期はまずは、鬼ごっこでいっぱい遊んでおくことが大事というのは、とてもよくわかります。

どんな運動にしても、鬼ごっこがその基本的な体力を育むだろうとこは、もう、想像できますよね。昨日、やってみて、そう思われたのではないでしょうか。実は人類は、生きるためにやっていた活動は、鬼ごっこのような運動だったと想像されています。

◆スポーツ鬼ごっことは

スポーツ鬼ごっこは、7人対7人で戦う「宝取り鬼ごっこ」。縦横28×18メートルのフィールドで、半々の陣地に分かれ、相手陣地の宝を早く取ったら1点。相手陣地で両手タッチされるとスタート地点まで戻らないといけません。前後半5分ずつの10分で得点の多い方の勝ち。

今日の大会は、9歳以下のアンダー9(U9〕、12歳以下(U12)、22歳以下(U22)のクラスがあり、それぞれ地方大会を勝ち抜いてきたチームが参加しています。それだけに、技能もチームワークもレベルが高く、見ていてもたのしいものでした。

◆その特徴は誰でも参加できるオープン性

チームは男子も、女子も分かれていません。男女混合のチームが自然です。アンダー9のチームには、6歳以下の幼児のいたチームもありました。年齢が上だから強いとは限らないそうです。まさにチーム力が問われるスポーツです。

U12で優秀したチームは、女子が多かったのもスポーツ鬼ごっこの特徴を表しているように思います。プレイヤーは「鬼ゴッター」と言います。今日の最優秀選手は昨年に続き女子でした。中学1年生です。技術、チームワーク、そしてリーダーシップの三要素が秀でていることが評価されました。

◆羽崎代表理事のビジョンは「2020オリンピックを超えて」

「鬼ごっこ協会」は、今のスポーツ界の限界を乗り越えていくために「beyond2020」を打ち出しています。羽崎代表理事はスポーツ庁にも日本体育協会にも多くの知人やパイプを持っている方ですが「オリンピックの後をどうしたらいいのかについて、みんな不安を持っています。でも、いい方法が見いだせていません」と話します。

このような草の根的、市民的なものに投資することは、大切なお金の使い方なのですが、そうしたものへの支援が足りないのではないでしょうか。私たちの税金の使い方を勉強する仕組みが欲しいですね。

◆「鬼ごっこのある町ちよだ」の今後について

成田市の後援で、参加者はこんな大きな大会の前日にも関わらず、一保育園の運動会に協力して頂いた羽崎貴雄さんは、今日も昨日と同じように、マイク片手に本部とフィールドを巡って、アナウンスしながら、大会全体の進行をマネジメントしていました。急な変更があると「次の準決勝はBコートで行います」試合が終わると「大きな拍手をお願いします」といった具合です。

羽崎さんとは大会終了後に、「鬼ごっこのある町ちよだ」プロジェクト1年目の展開について、11月に打ち合わせることになりました。年明けに、鬼ごっこのバリエーションを学ぶ研修会を開きます。保育士だけではなく、保護者の方や地域の方も参加できるものにします。

 

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