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園長の日記

野菜でお描きのアート体験

2025/03/12

幼児が紙皿にお絵描きをしました。画材は絵の具でもクレヨンでもなく、野菜のニンジンです。

色の違う3種類の人参をペースト状のピュレにして、チューブやスプーンで皿に載せていきます。そして茹でたいろいろな色と形の野菜(人参やたけのこ)を飾っていきます。

そして鑑賞したあと、最後はそれを食べます。

子どもたちの思いつきが形になっていくプロセスに、子ども自身がきれいだな、面白いな、を発見していきます。「どう?これ」といった風に何度も見せにくる子もいました。

フランス料理シェフの江口そらさんは、一流レストランから独立して食育活動の会社ラビットを起業しました。

丹精込めて育てている野菜農家とのつながりのなかで、乳幼児期からの味覚とアート体験を大切にする活動を展開しています。その後、当園との出会いから「味覚の探究」活動が始まりました。東京すくわくプログラムにもなっています。

モノがたり ワークショップ(2月23日)

2025/01/18

20250117 モノがたりワークショップ

保育園に「演劇」の楽しさを運びにきてくださっている宮野祥子さん(桜美林大学の演劇学の先生)が、2月23日(日)に近所の海老原商店で「モノがたり」というワークショップを開きます。物語ではなく「モノがたり」。どんな内容かというと・・

かたちのある「モノ」、ない「モノ」を、参加者がもちより、そのモノについて「かたり」、一人ひとりの「かたり」を重ね合わせて、「ものがたり」をつくりだし演劇にする、ワークショップ。

・・だそうです。参加者も2月21日(金)まで募集中です(8名まで)

最後には19時ごろから、出来上がった(?)「モノがたり」の発表会を開きます。

保育園でも「エンゲキ」を楽しんでいます。興味ある方はぜひ、どうぞ。

なぜかカッコつけて<アボカッ・ベイべーッ!>

2024/12/28

4回も続けて同じ絵本を読んだのは初めてでした。「もう一回!」という強い要求から、そうなったのですが、どんなところがそんなに魅力的だったのだろうと読みながら、感じ取ろうとして、それを今でも考えています。あの時空はたしかにちょっと特別でした。

お昼ご飯は子どもと一緒に食べることがあるのですが、その時、ある先生の赤ちゃんが生まれた話になって、そこから、たしか「じゃあ、元気な赤ちゃんの話がいいね」となったのでした。ジョン・バーニンガムの『アボカド・ベイビー』。「あるものを食べたら、すっごく元気なる赤ちゃんの話なんだ」とかなんとか言って、ご馳走さまをして、何人かと一緒に3階の「ゴロゴロするところ」へ向かったのでした。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、物語は、家族みんなが心配するほど、食欲もなく病弱な赤ちゃんが、なぜかアボカドだけは好きで、それを食べはじめたらとても元気になって、力持ちになって・・・(わざと抽象的に書きますが)悪い奴も懲らしめてしまうという、痛快なお話です。絵本には奇想天外なところがあって、そこが物語の面白さでもあるのでしょうけれど、私が「面白いだろうから読んであげたいな」という気持ちがなければ、この絵本は選ばれなかったわけですが、そもそも私が、たくさんあるバーニンガムの絵本から、これを思いついたのは、最近、ある大学生と絵本の話をしていて「気になる絵本の一つ」に挙げていたことを思い出したからでもあります。

ですから、私もタイトルの読み方からして、『アボカド・ベイビー』とは読まず「これはね、英語で書いてあるでしょ、英語の発音はね、<アボカッ・ベイべーッ>というんだよ」と、右手を銃の形にしてイェーイ!とカッコつけて、<アボカッ・ベイべーッ>とやってあげました。もちろん「もう一回やって」を何度か繰り返して、子どもたちも真似してましたけど。そういう空気感の中での、『アボカド・ベイビー』です。

ということもあって、この機会が生まれたわけですが、ちょっと前までこれを読んであげようという詳細なプランがあったわけでもなく、食後に絵本を楽しむという大枠の計画はあるのですが、そこで何をどう読んで過ごすかは、それまでの子どもたち、担任たち、私、その場所、その時間、その他の絵本、ジョン・バーニンガムの絵本への思い、担任の赤ちゃんの話題、私が大学生と話題にした過去の記憶の甦りなどと、それらは数え上げれば、それぞれの主体に無数にあって、それがあの時の空間に結晶化したとでもいうようなことではあります。どんな出来事だって、縁のないものはないので、そのつながりの中に、人は大切だと思えるラインを引き直しているのかもしれません。

でも、その中でも「こうこうことが起きるからいいんだよなあ」というのがあります。その空間で、子どもにとっては初めての予期せぬ物語に引き込まれ、「もう一回」のカーテンコールが4回続いたのです。これは滅多にない。それもそれで面白さの度合いが違う何かがあったのでしょう。話は奇想天外で痛快で、こんな感じ自分でも味わいたいという、何か胸のすく解放感が感じられ、絵本の中だから許される経験が疑似体験できるから、もう一回!と反復しながら、子どもたちの時間が生きられたのではないかと思います。そういう快感を求めたいほどの状況を生きている子どもたちだった、とも言えるかもしれません(じゃあ、どういう状況を生きているのか?と気になりますが)。

 

今週は3回、絵本を読んであげる機会がったのですが、上記のことは2回目のことです。1回ずつ、出来事として違いました。同じ絵本の読み聞かせという時間(園長の絵本タイム)であっても、その機会そのものとしても、おそらく個々の子どもたちにとっても毎回違います。まあ、当たり前ですが。それでも今週は3回あった絵本タイムのそれぞれが、違った味わいに彩られていくことが、とっても楽しいのです。

いよいよ明日が発表です!・・・東京すくわく(素材を楽しむ造形)

2024/12/06

四月から楽しんでいるごっこと絵具や粘土、紙コップの活動から素材や感覚を楽しむ製作。この遊びの姿からお楽しみ会の題材お店屋さんを考えてきました。配信させていただく中で保護者の方々に、準備風景をお見せ出来うれしく思います。 きっと明日の本番は緊張もあると思うので、ゆったりとした雰囲気の中で子どもも大人も楽しんでいきたいです!手作りお金の準備をお忘れなく♡よろしくお願いします!

2024年12月06日(金)お楽しみ会へ 最後のパン作り すくわく(7)

財布やお金も必要だ・・・東京すくわく(素材を楽しむ造形)

2024/12/03

子どもたちは小麦粉の素材としての特徴をよく理解しているようです。どろどろ、ねばねば、置いておくと硬くなる、いろんな変化に気づき、トースターでほんとうに焼いてみると「いい匂い」。もう一回やりたいという声も。

<手を洗ってもう一度! もうねばねばしないね~と。 倉片が、水を使っていると、「ねばねばになるよ?」と。 水を入れると、触り心地が変わることをしっかりと分かっているようでした。>

2024年12月03日(火)お楽しみ会へ 財布やお金も すくわく(6)

コックさんの帽子も・・・東京すくわく(素材を楽しむ造形)

2024/11/28

今日はみんなでお楽しみ会のリハーサルをしました! みんなで、決め台詞を考えたり、、。 途

中、緊張もあり、恥ずかしそうな姿もありましたが、イメージは少しついたかな?? 当日はみ

んなで、あたたかな雰囲気を作ってゆったりとできたらなと思います。 みんなで楽しみましょ

う(^^♪ パン以外にもたくさんのお店があるので、当日が楽しみです!

2024年11月28日(木)お楽しみ会へ お店屋さん すくわく(5)

お楽しみ会はパン屋さん 東京すくわく(素材を楽しむ造形)

2024/11/27

お楽しみ会で何するんだっけ~と問いかけると、「ぱんやさ~~ん!」と嬉しそうな子どもたち。本物のパン

屋さんをみんなで見にいきました。パン屋さんにいったことで、少しイメージが形に表れていました(^^)/ 前

回は素材を楽しみ、今回はイメージを持って楽しみ、次はどうなるかな~。子どもたちの姿に担任が誰よりも

楽しんでいます(笑)

2024年11月27日(水)お楽しみ会へ パンづくり すくわく(4)

時間の流れも環境だな、と感じるとき

2024/11/22

年長さんがスライムをつくりたいと、先週から約束していたので一緒につくりました。

どうもいろいろな色のスライムを作って混ぜてみたいようなのです。ずいぶん前にやった経験が蘇ってきたのか、色の指定まで紙描いて私に託してきたのです。

水100dlに8gのホウ砂をとかします。ホウ砂は調理室から借りた秤で、最初が13グラムだから、これに8グラム出すといくつだっけ?などと話しながららデジタル数値が少しずつ増えていくのを見つめます。

子ども用の小さなビーカーにスポイドで目盛りを測りながら、それを何杯いれるといいか、考えながらシリンダーに注ぎます。同じ分量の洗濯ノリも同じようにもう一つのビーカーに注ぎ、水面が同じ高さだねと確認します。

水で薄めた洗濯ノリに絵具をたらして色を付けて、そっとまぜながらホウ砂水をとかすのですが、たちまちドロリ、と固まっていきます。一回目が青、2回目が緑、3回目が黄と三色のスライムができあがりました。

9時半から11時まで、たっぷり1時間半ちかく楽しみました。間違わないような手順を細かく決めていたわけではないので、その都度どれを使おうかなどと話し合いながら、ああでもない、こうでもないと、いろいろと手順を変えながら、やってみました。

できたスライムを触ってみたり、ぐちゃぐちゃにこねてみたり、バラバラになったスライムがまた集まって一つになったり、思い付くことを試してみるという時間だったように思います。

そのときの過ごし方を振り返ってみると、子どもは満足した感情に満たされていて、感情にも満腹感があるんだあと思います。

ところで<時の過ぎ方>も環境のはず、とずっと感じてきたことに、こんなとき今更ながら気づきます。というか思い当たります。子どもの生活を<川>に例えるなら、本流ではなくて支流や水たまりのような場所にとどまりたがったり、いつもの場所じゃなくて、ここだけでそれをやりたいんだ!と駄々をこねられたりするようなときもそうかもしれません。

私たちは環境を通した保育という言い方で、その環境のところが学校いう<教材>などに相当するという考え方をとっているのです。子どもを取り巻く物や空間、さまざまな自然環境、生活環境などが含まれます。そう考えると、環境というのはとても広いて深いので、私たちの手に負えないところにまで、延伸してしまうこともあります。

その環境に、時間も含まれると考えると、どう過ごすか、<時の過ぎ方>といってもいいものも、環境に入れてみるという捉え方もできないことはありません。このことは大人が心に余裕をもって子どもたちのやりたいことに耳を傾けようとかいうときの、子どもの側の時の刻み方に、大人の歩み方をチューニングするようなことと近い話になりそうです。

一日の過ごし方にスケジュールがあると、その順番や手順のスクリプトがあるようなもので、子どもがないかをやりたいとなったときに、その枠の時間の中でやれないことも多く、順番を変えたり、枠を伸ばしたり縮めたりします。今日のように、ゆったりとした時間の幅のなかで、ほぼ1対1の時間があるもの、いろんなことが試せていいものだと思います。

小麦粉粘土でパンづくり 東京すくわく(素材を楽しむ造形)

2024/11/20

今回の素材は「小麦粉粘土」。お楽しみ会でやりたい内容は、お店屋さんにきまり、お父さんやお母さん、お家の人を招待したい!といことになりました。そこで、子どもたちの頭の中は、ケーキ屋さんやお菓子屋さん、パン屋さんやドーナツ屋さんでいっぱいです。

普段は折り紙や花紙などで作ったりしている食べ物ですが、今日は小麦粉を使います。

水を混ぜていくと、だんだんベトベトになってきて、こねていくと手にベタベタとくっつきます。

ところがまた粉を混ぜていくと、ボロボロととれてくずみたいになって、また混ぜていくと・・

その感触を丹念にじっくりと味わっていました。

2024年11月20日(水)お楽しみ会へ 小麦粉粘土でパン すくわく(3)

手や足に絵の具が伸びてきた!東京すくわく(素材を楽しむ造形)

2024/11/19

お楽しみ会に向けた小道具や大道具の制作が楽しい。

3〜5歳が一緒に遊んでいるので、3歳のすくわく「素材を楽しむ造形」の活動が、いろいろなところと関連しあって、生かされているようです。今日も色を塗っていると、自分たちも!と、ベランダで絵の具遊びになって、そのうち絵の具は、物につっつくところからはみ出していって、自分の手や足にも絵の具が広がっていきました。

先生たちは、そういう姿をみて、色と素材と自分自身の関係が融合していく楽しさのなかに、主体性を感じると言います。3歳ぐらいの子どもたちは現代アートに近いと感じるのは、こうしたらダメだとか、こうしたらいいという先入観がないので、楽しいというひらめきや、偶然そうなっちゃったということを、前向きに肯定しながら前に進んでいくことができるようです。

ときどき「みて」と見てもらいたいシーンは、こうなっちゃったあ、という偶然に起きたこと。未知の事態が楽しいようです。

2024年11月19日(火)手や足に絵の具をつけて

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