
今日のクラスブログを紹介します。金槌で釘を打ち、思い思いの遊具を作っていました。担任はそこに子どもの育ちを感じたようです。一見すると、その育ちに「集中力」が育ったと、表現してしまいそうな姿なのですが、担任はその表現をあえて避けているようです。どうしてでしょうか? そこにこの保育のポイントがあります。
集中力がついているようい見えるとき、新しい遊びや活動に夢中になっていることが多いのです。周りからいろんな情報を受けていても、それを気にせず、成し遂げようとしている目的を達成するまで、途中で辞めようなどとは思いません。こんなふうなものを作りたい、そういう目的があってやっていることを途中で投げ出すわけがありません。もし、他のものが面白そうだと思ったとしても、よっぽど面白そう!と思わない限り、その活動をやめることはないでしょう。

とくに自分でこれをやってみたい!とひらめたことは、試してみたくなります。自分でやってみたい。そしたらどうなるだろう。できた、じゃあ、今度は? そうしたらいいんだ、それならこうしてみよう!新しい知識と方法を使って考えて試してみると、こうしたらいいんだと気づき、できた!という効力感を感じ、さらに自分からもっとやりたい!という循環が生じます。この循環の入っている時の人間の集中度はとても高いものがあります。

ですから、子どもは新しいものが好きなのです。新しい遊具や遊びには目がないですし、私が誘い出す「すいすいタイム」も「今日はなんだろう?」と興味津々です。子どもは好奇心の塊なのです。ですから、よく人が集中力をつけるとか、育てるなどといいますが、あれは嘘です。好きだから長くその活動に取り組んでいるだけであって、無理に諦めずに取り組ませれば集中力がつく、などというのは、間違いでしょう。
新しいものが好きだというのは、生まれつきです。生まれたばかりの赤ちゃんがどんなことが好きか、どちらに関心を持つかなどを調べる方法として「選好注視」という方法がよく使われます。この方法に信頼性をおく根拠は「子どもは新しいことに注目する」という特性があるからです。私が赤ちゃんの部屋でいくと、何をしにきたのだろうという顔をして私を見ます。入園前の見学者を案内すると、見慣れた私ではなく、お客さんの方をじっと見つめます。好奇を向けるということは、教えなくても子どもは持って生まれてきています。
さて、こんな解説を踏まえて、今日のクラブグログをご覧ください。とてもいい顔をしていますよ。
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今日はお部屋や屋上、運動ゾーンなど、それぞれの場所で子どもたちが自分の興味に合わせて遊びを選び、じっくりと取り組む姿が見られました。特に運動ゾーンでは、小林が中心で進めていた鬼ごっこを坪井先生と一緒に楽しく展開する姿があり、展開する大人が変わることで、同じ遊びの中にもまた違った面白さが生まれることを感じました。大人が一人で遊びをつくるのではなく、それぞれの大人の関わり方が子どもたちの遊びの広がりにつながっているように思います。
朝のゾーン選びでは、わいわい組の子が「虫のゾーンを開けたい」と自分から伝え、幼虫の観察をとても丁寧に行っていました。わいわい組の子どもたちの中でも、自分が興味をもったものを選び、実際に見たり触れたりしながら活動を進めていく姿が増えており、日々のゾーンでの経験が「自分で選んで遊ぶ」ということにつながってきていることを感じました。
また、すいすい組では、トンカチと釘を使って板に釘を打つ遊びを行い、「パチンコを作ってみたい」という思いをもって、集中して取り組む姿がありました。今回特に印象に残ったのは、周囲でさまざまな話題や会話が生まれている中でも、そこにすぐ注意を向けるのではなく、トンカチや釘から目を離さず、自分のやっていることを続けていたことです。
こうした姿を見ていると、道具を安全に扱えることだけではなく、興味をもったことに注意を向け続け、周囲の刺激がある中でも自分の活動に集中していく力も、こうした遊びの中で育っていく大切な経験なのだと感じました。子どもたちが「やってみたい」と思ったことに十分に時間を使える環境をつくりながら、それぞれの興味や集中の深まりをこれからも丁寧に見取っていきたいと思います。










