MENU CLOSE
TEL

園長の日記

手持ち花火ができる近所の公園はどこだろう?

2023/08/05

打ち上げ花火の大会が各地で開かれている今年の夏。大混雑の中、小さな子供を連れて行くのもなかなか難しい。でも、線香花火など手持ち花火を楽しむ事なら小さな子供もできます。そこで、都内でできそうな場所はどのあたりなんでしょう。

https://natura-plus.com/archives/11268#toc23

東京都内で花火ができる公園と検索すると出てきました。他にも確かなサイトがあるかもしれません。内容確かめたわけではありませんので、あくまでも参考まで。

しずくの会から、こんなサイトもあるという情報をいただきました

https://www.wakamatsuya.tv/toy-fireworks/app/

親子でプール!

2023/08/05

部屋の中にじっとしていてもつまらない。そうはいっても外に出れば猛烈な暑さ。そこで昨年に引き続き、在園児の親子だけですが、屋上のプールを開放しました。名前は「親子でプール」。

今日は園児たちと一緒に4家庭の親子が参加しました。19日と26日の土曜日も実施します。

 

 

 

 

プールが砂場のような水場に

2023/08/04

「ねー水、出てる?」「でてるよー」

3歳時クラスの子どもたちが、プールの中で、ホースをウレタンの柔らかい筒にさしこんで、水を流し込んで遊んでいます。砂場で見かける雨どいを使った水流しの遊びのように、プールが「水場」がとても呼びたいような場所として使われています。

2人が入り口のところを、別の2人が出口のところを、そして2本のウレタンホースのつなぎ目を1人が持っています。つなぎ目のところが離れると、出口から水が出ません。子どもたちは、その違いに気づき、そこが離れないように声をかけています。

ウレタンのホースは、水に浮くので、うまく水平に保つことができ、床や砂場などで行うよりも取り扱いやすそうです。雨どいで遊ぶものとちょっと違うのは、傾斜を使って水が流れるのではなく、水道から出るホースの水の勢いがそのまま水を押し出してくるので、傾斜や斜めにすることで、水が流れると言う事とは違います。それでも入れたところとは違う、離れた場所からまた水が出てくるということが面白いようです。

ただ、雨どい等と違って、ホースなので、噴水のように垂直に立てても水が吹き出てくるのが面白く、垂直に立てて、上の方から吹き出そうとさせていました。でも、うまくパラソルの屋根の方まで水が届かず「でな〜い!」と言って遊んでいました。^_^

ジレンマに耐えながら自分を信じること

2023/08/03

先生たちと保育のことや仕事のことを話し合うと、ある種のジレンマ、葛藤、矛盾した感情などがテーマになることがあります。それは結構おもたい話なのですが、それがつきものなのが保育という仕事かもしれません。この仕事について、すっきりと秋の青空のようにスカッと晴れ上がり、はればれとした爽快感に溢れたような時間が、一体どれくらいあるものなのでしょうか?そういう時間が多いに越したことはないでしょう。また単純に明るく楽しいという喜びを感じることも大事でしょう。それはもちろん人ぞれぞれかもしれませんし、園によって違うかもしれません。

それでも、この仕事には、これで「終わり」というものが、時間的にも質的にもなく、ずっと続いていきます。その過程には園児とのその家族が入園と退園を繰り返し、先生たちも一人の人生の大きな要素を園生活あるいは保育という仕事で占めていくことになります。保育というものは幾重にも重なりあう人生が出会い、合流し、混ざり合い、影響しあって一つの流れをなしている川のようなものかもしれません。いつも長閑な春の小川のようにサラサラといくとは限らず、たまには豪雨に見舞われて、ごうごうと濁流をなして波打つときもあるからです。保育はある意味で色々なジレンマを抱えて行うもの、というのが私の結論です。それは向上心と楽観的姿勢につながるものだからです。

この川のたとえは、一人個人の内面にも当てはまるかもしれません。保育に壁や行き詰まりを覚えたり、うまくいかないことに落ち込んでしまうこともあるからです。私もひどくナーバスになってしまった経験があって、しばらく精神的に参ってしまったことをリアルに覚えています。いまこうして仕事を続けていられるのは、私の上司が大らかに見守ってくださっているからなのですが、さらにいうと信頼してくださっていることが心の大きな支えになっています。

この「信」ということは、自分へも返っていくものです。それは迷ったり自信をなくしたりしたときに、それでも大丈夫だからついていらっしゃいというメッセージが伝わってくる関係のありようを「見守る」というのではないでしょうか。それは私が他者を信じることへ導きます。そこには暗黙の太い心の通い合いが成立している関係です。これを他者との間に作り上げていくことが、人生という川の流れのなかに残すことができたら、とても幸せなことだろうと思います。私はそんな気持ちでうちの先生たちを見守りたいと思います。ジレンマは付き物、大雨も必ず晴れるし、きっといつもの春の小川に戻るから、と。

ゼミ生たちと実践を語り合う

2023/08/02

今日はある大学の先生と保育所を目指しているゼミ生4人が見学にいらっしゃいました。午前中見学をしていただいた後、午後、主任を交えてディスカッションをしました。学生さん達をいろんなところに見学に連れていかれているそうです。

保育を見て感じたことを話し合う。他者の考えに触れ、自分の考えを振り返る。子どもの姿、園の環境、保育者の様子、子どもとの接し方、そこに流れている考え方、いろんなことが話題になりました。それは私にとっても勉強になる時間です。

目の前に展開されている光景の中から、どんな事例を拾い出して話し合うことになるのでしょう。それは、そこに集う、当事者たちの関心や印象的な出来事が話題の輪郭を作り上げていくことになります。

例えば園のパンフレットには「保育目標」として、子どもの姿が4つ書いてあるのですが、3つ目には「自分を好きになれる子ども(自尊感情を持てる子ども)」とかいてあります。

学生さんの1人から「どうやったらそうなるのか」と聞かれました。この保育目標を作ったのは私ですが、さぁ、改めて聞かれるとどう説明するか。私の代わりに主任がエピソードを交えて説明してくれました。それを聞いていて「なるほど」と感心しました。このような会話は、いつもいる園のメンバーだけではなかなか生じません。見学をしあったり、公開保育を行ったりすると、このようなことがよく起きます。

今週は屋上でのプールの入り方を変更しています。基本はカニやラッコ、イルカなど、いわば「習熟度別」に子どもが選択するのですが、今週は子どもの姿から3歳児だけクラスで入るようにしたのです。水遊びやプールが好きなはずの子どもが入りたがらないのを不思議に思ったからだというのです。これは、ざっくり言うと、子どもの姿に基づく環境の再構成です。

その話を聞いていて、人間関係の再構築ために選択の方法を変更したことになるのだなと想像していたのですが、主任の話は、もっと柔軟で微妙な広がりのある話し方をしていました。そこに、生き生きとした実践の深さのようなものが脈打っているのです。

それでも、言葉で語ることを放棄せず、実践に迫り続ける語りを積み重ねあうことの大切さを確認できた時間になりました。ありがたいことです。

地球温暖化は終わり、地球沸騰時代へ

2023/08/01

今日から8月。連日、気象庁から熱中症警戒アラートが届きます。屋上のひまわりも、暑さでぐったり? 子どもたちは、このところ紙皿を使ってひまわりを作っています。

にわか雨や夕立のない猛暑が続いていた中で、今日やっと雨が降ったかと思ったら、集中豪雨のような雷雨。国連のグテーレス事務総長が7月27日、「地球温暖化は終わり、地球沸騰の時代が来た」と語ったそうな。7月の世界の平均気温が観測史上最も高くなると発表。実際何度になったのか分かりませんが、日本の場合は、朝日新聞が気象庁の観測データを分析したところ、7月は観測史上最高の平均25.96度だったそうです。最高気温の平均はもっと高い気がします。それを発表してほしいなぁ。いずれにしても、ということは8月もそうなるのでしょうか。

 

「千代田せいが文庫」の蔵書リストを公開

2023/07/31

園だより8月号 「巻頭言」より

保育園にある絵本の蔵書リストができました。全部で300冊以上ありました。そのうち8割ぐらいは「千代田せいが文庫」として、保護者の皆さんに貸し出しています。どんな絵本があるのかは、無料アプリ「ブクログ」で誰でも見ることができます。

以下の表示方法も、保護者の方に作っていただきました。ありがとうございます。

せいが文庫POP

この方法は保護者の方に教えていただきました。このアプリのおかげで、蔵書登録が簡単できました。本当に感謝、感激です。こんなことができる時代になったんだなあ、とバーコード登録していて実感しました。なんといっても子どもが絵本のバーコードのところを「ピッ」ってやって、手伝ってくれましたからね。

蔵書化してわかったのは、かなりいい絵本がそろったという感触です。絵本選びに使われている本「すてきな絵本100」(風鳴舎)があるのですが、そこに載っている絵本と8割方重なっていました。いわゆる定番なるものがあるのかもしれません。日本は絵本大国と言われているそうで、絵本は毎年1000タイトルも発売されているそうです。そういう意味では読み継がれてきている「いい絵本」を選ぶというのは大事なのかもしれません。

開園して5年目になりますが、毎年、買い足してきた絵本も、そろそろリスト化して蔵書目録を整備し直しておかないと、と思って何度か試みてきました。でも図書カードや貸し出しカードなどアナログな方式で整備していくのはとても大変でした。エクセルでリスト化してみた時期もあったのですが、それ以上の展開が難しいので、新しいデジタル化の方法がきっとあるだろうと思っていたところ、この方法を教えていただいたのです。

それ以上の展開というのは、<絵本のいろんな読まれ方>を共有したかったからです。まずは子どもの反応や感想をみんなで共有できたら面白いだろうと思ったのが最初です。同じ絵本でも、子どもによって読まれ方が違うはずです。それは絵本の読み聞かせをしていて感じますし、絵本を楽しんでいる子どもたちの様子を見てもわかります。「そこがいいのね」「こんなあたりがお気に入りだよね」があるのです。また子どもによって好きな絵本も違います。そこにその子らしさも表れます。

そうした絵本との「かかわり方の多様さ」を知り合うことができたら面白いだろうな、と思ったのです。そういう子どもの様子を絵本を借りた方が書き込んでくださると、絵本選びの視点も多様になっていくに違いない。絵本の楽しみ方のバリエーションも増えるのではないか、さらに絵本の新しい魅力も発見できるかもしれない。絵本の感想カードを書いてもらって掲示するということも考えましたが、それを読む時間もあまりないだろうしそれを集めて掲示してという作業もまた負担になるかもしれない。・・・そんなことを考えていたのです。

このアプリは感想も書き込めます。「◯◯ちゃんがハマってるっていっていた絵本はこれね、ちょっとうちも借りてみようかな」といった感じがあると楽しいと思いませんか?

このアプリをダウンロードして「千代田せいが文庫」と検索してもらうと出てきます。どうぞ試してみてください。なおこのアプリを使った本棚は、現在、一般公開されています。固有名詞の書き込みはご遠慮ください。これからカテゴリーとタグづけなど、選びやすいように改良していきます。どんなカテゴリーやタグ付けにすると使いやすい本棚になるのか、しずくの会の皆さんや、SSSの小中学生と一緒に整理整頓できたら楽しいんじゃないかと考えています。せいが文庫を皆さんと一緒に育てていきましょう。よろしくお願いします。

 

アニメの仕組みを「体験」

2023/07/30

今日の納涼会には、小学生がたくさん来るので、アニメーションの仕組みを体験できる「フェナキスティスコープ」を用意してみました。制作費用は100均で買った鏡と吸盤の200円。

原理はパラパラ漫画と同じです。やったことありますよね。何枚もの紙が重なった本やノートの端の同じ場所に少しだけ変化を加えた絵を描き重ね、紙束を指でパラパラすると、絵が動いてみえますよね。

円盤の縁に1周すると戻ってくるような絵を並べて、円盤の軸でくるくると回します。速く回すと絵は混ざり合って、均一の色模様ができます。アニメのように動いては見えません。

ところが一つ一つの絵の間にスリット(隙間)を設け、絵が描かれたほうの円盤を鏡に映し、スリットから覗き込むと、アニメのように動いてみえます。

円盤を回し続ければ、アニメはずっと動き続けます。

園児にその動きが見えるかどうか試してみました。

 

すると、年長さん位になると絵が動いていることがわかりました。年少さんぐらいでは何が起きているのかよくわからないようです。駒のように絵が回ること自体に興味が行きます。反対に小学生3年生以上になると、とても興味深く感じるようで、夏休みの自由研究にしたいという男の子がいました。

第5回 納涼会

2023/07/29

本日の納涼会はいかがでしたか? 内容は綿菓子にかき氷、フランクフルト、スイカ割り、ヨーヨー釣り、団扇づくり、ピンボール、水鉄砲といったお祭りの定番であっても、親子で楽しむのはまた格別なものだったのではないでしょうか。

親子で浴衣や甚平をきて夏の涼をとるというのは、日本の暮らしが蘇るようで、なんともいい風情だと思いました。

どこかで日本や地域に共通のものを再確認するみたいな感覚があって、それが私たちの意識のベースにあることを感じ、懐かしい嬉しさと安心感を覚えました。

今年の納涼会も、昨年に続き、親御さんたちからのリクエストを踏まえて内容が決まっていきました。

とてもオーソドックスなものでありながら、子どもたちが1回だけ!とか時間切れとかにならず、できるだけやりたいだけできる、という運用だったことを皆さん喜んでくださっているように感じました。

今年は2部制に分けたとはいえ、飲食も可能となり、メインイベントのスイカ割りも声援の中で盛り上がりました。何人もの方から「お祭らしくていいですね」「やっとこういう風にできましたね」「先生たちもリラックスして楽しそうですね」といった声を伺いました。

また卒園児を中心にした小学生たちも、SSS(せいがサポートスタッフ)として、お店のお手伝いに入ってくれて、その活躍ぶりは頼もしいものでした。

小学生になるとリアルなお店のお手伝いは楽しいですね。同窓会のような雰囲気になり、お互いの学校のことなどの交流にもなったようです。

 

かっぱのてがみ・なつのおとずれ・かいすいよく

2023/07/28

千代田せいが文庫から、夏らしい絵本を3冊。「かっぱはね、水の中でしか読めない文字を書くんだって」。そんな不思議がアクセントになっているお話「かっぱのてがみ」。水につけると文字が浮かび上がるというのは、科学遊びでよくあるものですが、絵本を読みながら、実際にそれをやってみました。洗剤を溶かした水で、紙に筆で「このひと かわではくえん うみでくえ」と書いておきます。お話のその場面で、「本物を見てみようか」とかっぱの手紙を取り出して水につけてみると、あら不思議。文字が浮かんで見えました。(ちょっと薄かったので見えにくかったのですが)。

2冊目は「なつのおとずれ」。身近な暮らしの中にある、扇風機やメロンやスイカやセミやカブトムシなど、いろいろな「もの」が「夏がきそうだ」「くるね」「呼ばれてる」と感じ取り、大急ぎで夏に向かって走り出すというお話。その夏の訪れを「もの」たちが、俺たちの出番だと張り切っている、いきいきとした躍動感がガツン!と楽しい。

これ読んでと頼まれた一冊が「ぐりとぐらのかいすいよく」。浜辺に流れてきた瓶の中には、地図が入っていて、そこにいく途中でうみぼうずに出会って泳ぎを教えてもらうお話。海に囲まれた日本。子どもの頃からかいすいよくの体験ができている割合はどれくらいなんだろう?日本のまちづくりも海との接点をもう少し暮らしの中に見出したい。自然は厳しいものですが、もう少しだけ、優しく楽しめる空間にならないものか。そんな気にさせてくれる絵本です。

top