
お泊まり会(保育園で一晩過ごすイベント)は、子どもの発達において多面的な意味をもち、大きな成長の契機になります。以下のような観点からその意義を捉えることができそうです。
1自立心の育成
まずは、なっといってもこれ。自立心の育ちですね。これは私たちが「10の姿」で大切にしていることの一つです。家族という安心できる環境から離れて、夕食を考えて作り、銭湯にも入って、寝てみるという、自分の身の回りのことを自分でやる体験は自立心を育てます。何を食べるかを話し合って決めたり、やってみたいと思いついたことを一つずつ実現していく、それも仲の良い友達と一緒に作り上げていくことができました。親と離れて過ごすけ経験は「自分でもできた」という自己効力感(self-efficacy)を高めたことでしょう。
2 不安の克服とレジリエンスの強化
「お泊まり会、もう一回やりたい!」という言葉が何度か聞かれました。それだけ楽しい体験だったようですが、中には不安を感じる場面もあったかもしれません。でも友達や先生たちと過ごす中で、そうした不安を乗り越える力が育つ経験になりました。不安な気持ちもあったけど、がんばったという経験はストレスに対する耐性(レジリエンス)高めます。不安の克服やレジしレンスが育つことで、たくましさが育つという意義は、現代社会において大きな意義があるような気がします。

3 社会性と協働の体験
自分で何かをしたいと決めて選び、また友達と協力してさまざまな活動を経験しました。科学技術館へいく、どこを回るか、どんなビザやアイスにするか、朝ごはんのメニューは? ドキュメンテーションでお伝えしてきたように自分たちに関わることへ、自分の考えや意見を反映させながら、お友達の意見も尊重していく。みんなと一緒にやる楽しさや、他者を折り合いをつける体験もたくさんありました。こうした遊びや活動を通して、自分と他者の共感感的な関係性も育つ機会になったと追います。
4 非日常の中での新たな気づき
バスに乗って公園などへいくことは、これまでもありましたが、すいすい組が何をするか考えて話し合って決まった場所であり、またお家の人に作ってもらったお弁当を作ってもらって出かけた場所として、普段とは異なる非日常の体験でした。そこでは初めて行ってみて、新しい発見がたくさんありました。銭湯も近所の人と話ができたり、屋上で花火をしたり、お泊まりの翌朝でかけた柳森神社も新たな気づきがたくさんあったことでしょう。
5 家族の再発見
子どもたちがお家にいない一晩、というのは親御さんにとっても心配な一晩だったかもしれません。子ども達にとっても、お家の人がいない一晩を過ごしたという経験は、お家の人の存在の大きさを再認識したことでしょう。今朝、「今日はいつ帰るの?」とお家へことへの思いを馳せている姿もありました。お家に帰ってからも、ぜひ振り返って話をきてあげてください。楽しかった、でもやっぱりおうちがいい、という親子の絆を深めるきかっけになると思います。




















