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園長の日記

おでんに茶めし 心憎いバランス

2022/12/02

 

お弁当を用意してもらって公園へ出かけた様子は、ホームページのクラスブログを見ていただくとして、保育園の昼食は「おでん」でした。給食という言葉は制度の説明としては使っても、生活を大事にしている語りの中では、朝食、昼食、夕食という言い方にしています。それなので、献立表の名前も「ごぜんのおやつ」「ちゅうしょく」「ごごのおやつ」としています。よく食事の意味を説明するときに、おやつというとお菓子のイメージを持たれてしまうと誤解されるので、おやつではなく「間食」という言い方をする時もあるのですが、それもまた、日常的に使う言葉とは違うので、子どもたちにも「おやつの時間だね」「お昼ごはんはなんだろう」「わあ、おでんだって」というように使っています。

園長の役割の中に検食というのがあって、子どもたちが食べる前に事前に試食しています。そしてそれぞれの味や量、彩度(新鮮さ)や色合いなどもチェックしてコメントを書くのですが、保育園の「給食」は美味しいのです。そして外食の味が濃くて塩っぱくて、食べたくなくなります。薄味というよりも、食材の味を味わうこと、そこに苦心してもらっているからです。今日のおでんの味も出汁がよくきいて、それでさっぱりしています。おでんはおかずになりにくいので、白ごはんではなく、ちゃんと茶めしになっていて、その辺りも心憎いのです。

出汁などに使う調味料は、すべてナチュラルハーモニーからのものなので、私が知る限り最も安心・安全な食材です。

本当は保護者の皆さんにも食べてもらいたいぐらい、美味しいのですが、どうにかそんな機会も作ってみたいものです。例の保育参加体験のときは、試食してもらおうと思います。毎日献立に悩んでいるみなさんにとって、保育園のメニューと味を活用していただけたら、うちの栄養士さんたちも嬉しいと思います。

子どもは自然栽培の味噌の「おいしさ」がわかる

2022/09/22

今日の給食のお味噌汁は、自然栽培で作った味噌を使いました。すると、ある子どもが「おいしい」と言って、おかわりをしました。どうも子どもは、この「おいしさ」の違いがわかるようなのです。子どもの身体はまだ自然に近いので、この違いをキャッチするセンサーがあるのでしょうか。この辺りの人体をめぐる科学は、非常に遅れており、身体についてはわかっていないことが、山ほどあります。この今日22日(金)のエピソードを聞いて、次のような話を思い出しました。自然栽培で作られた作物やその発酵食品(この場合は味噌)は、私たちの人体を自然の生態系の一部に戻してくれるという話です。ちょっと長くなりますが、人体と自然との関係を考えると、うちなる自然環境は、実は胃や腸だという話に遡ることになります。

私たちの体の<内部>はどこか?というと、胃や腸は<外部>であって、内部でないと考えることができます。口から肛門までは筒になっていて、外の環境に開かれています。口から物を食べて、肛門から排泄する。その途中で色々なものを体内に取り込んで、体内から不要なものを外の出すわけですが、この通り道の筒は、体の内部ではなく外部だと考えることができます。私たちの人体を大きな一つの筒、トイレットペーパーやサランラップの芯のようは円筒だと思ってください。

その人体の円筒模型は、もっぺらぼうではなくて、ビオトープのような生態系になっています。口と肛門という蓋がつているので、空洞部分の中身は、私たちの意志で開けたり閉めたりできます。ただその円筒の途中にも、幾つも開け閉めできる門があって、その部屋は閉じられています。口腔、胃、小腸、大腸、直腸などの部屋に分かれていると思ってください。その生態系は、例えると、口腔は石畳の庭の入り口のようなもので、食道は草むらの細長い道のようなもので、その先の胃は、洞窟になっていて中はうねるような林です。

さらにその後の小腸はまるで密林のようです。その中には、色々な液体が雨のように降っているジャングルのように湿っており、いろんな生き物が棲んでいます。乳酸菌やフェカリス菌、アシドフィルス菌、ビフィズス菌など、有名なものから、聞いたこともないような不思議な菌類がいっぱい棲んでいます。

私たちは自分の胃や腸を内部だと思っているので、ちょっと見当はずれなことをたくさんしてしまっています。私たちの本当の内部から見たら、この外部である胃や腸の中を、もっといい環境にしてあげる必要があるのです。それは棲んでいる部屋の空間をよくするのと同じように、外部である胃や腸の中をよくすることが大切なのです。最近、よく言われるようになった腸内環境を良くしようというのは、このことです。

すると、腸には口から入れても実は胃のところで強酸で分解されてしまうので、ほとんどの菌はそこで死んでしまいます。先ほどの羅列した菌たちは、腸のビオトープまでは辿り着けません。では、どうやったら腸内環境が良くなるのかというと、腸内環境を含めた円筒模型の中身を、自然の生態系に戻すことが必要になります。そのために、私たちは筒の中だけを問題にするのではなくて、筒の厚さの部分、つまり私たちの肉体、身体そのものを、内側から自然なるものに作り替えていく必要があります。その方法は、自然栽培の世界と私たちの身体を繋いでいくことなのです。

 

押麦の入った食事

2022/09/01

「園長先生、今日の鯖の味噌煮、どうしても食べて欲しかったんですけど、見事、完食でしたよ」。

にこにこと笑顔の調理の先生。作っている方は、残食がないと、ほんとに嬉しいものです。ご家庭でもそうでしょうね。愛情込めて作ったごはんが「おいしい」と言って食べてくれたら、嬉しくて疲れも吹っ飛びますよね。調理さんもそうなんだよなあ、って改めて思いました。今日のような鯖の味噌煮とか、おうちではどれくらい食べたりしているのでしょうか。子どもたちは、お代わりを競うように欲しがっていたので、私も嬉しくなったのでした。

今日から9月。献立も新しい月に変わりました。「給食」は制度用語なので、普段は「食事の時間だよ」とか「ご飯美味しいね」などと、給食という言葉を生活の中ではあまり使いません。ですから、献立表も午前のおやつ、昼食、午後のおやつ、といった表現にしています。給食というものが表していた内容は、それが始まった時代には、食を給うという意味が自然だったのでしょうが、現代はそのような時代ではありません。私が関わった厚生労働省の審議会の報告も「食事の提供ガイドライン」であり、「給食」ではありませんでした。

さて、その食事ですが今日の主食のご飯には、押麦が入っています。押麦は大麦を少し潰して水を吸いやすくしたものです。お米と同じように、炊いて食べるとこができます。食物繊維や鉄分の補給にもなるので時々ご飯に入れます。

最近では同じように麦の仲間である燕麦(オートミール)の方が、身近かもしれませんね。薄いパフ状になっているシリアル食品なので、牛乳をかけるなど加熱しなくても柔らかくなるから調理しやすいからでしょう。

ご飯に五穀などの雑穀を混ぜると、ミネラルや食物繊維が摂取できるので、腸内細菌の改善にも役立つのですが、子どもたちの食べ具合を見ながら、保育園の食事の中にも取り入れていくかもしれません。

より安心で安全な食材を求めて

2022/08/28

私たちが食べたり飲んだりしているものが、体にいいか悪いかを判断するのは、誰なんだろう? そんなことを考えたこと、ありませんか? 賞味期限が1日過ぎてしまった食品、傷んできた冷蔵庫の野菜、一旦溶けてまた固まったアイスクリーム、割ったら弾力性のない生卵・・・食べたり捨てたりするのは、人によって異なるかもしれませんが、これらはまだ判断がつきやすい方です。分からないのは、一見新鮮そうに見えながら、実は農薬がたっぷりかかった野菜や果物。有機栽培と書いてあるけど、実際は遺伝子組み換え作物の有機肥料がたっぷり使われたもの。食べたら美味しいけど、化学調味料がふんだんに使われている料理。さあ、どうでしょう? これらはどうやって判断したらわかるでしょうか?

こんなことを考えてしまうことが、最近増えました。安心・安全な食材について調べているからです。そしてこう思うようになってきました。自然界に住んでいる動物が、自分で食べるものを間違えてしまうようなことはきっとなかっただろう。動物が、これは食べていいものなのか、食べてはいけないものなのか、本能で区別ができなかったら、きっと絶滅しているだろうと。たとえば地面に生えている自生の草を食べている、アメリカのある牧草地で飼われている肉牛たちは、自分達が排泄した糞のために、青々と茂った草は食べないそうです。青すぎる草には、硝酸性窒素が多く含まれていて、体に良くないことを牛は知っているのだそうです。

人間の身体や感覚は、動物ように自然界の「中にいる」のではなく、自然界から「分離された」ものになってしまっています。ですから、自然ではないものを人工的に作り出した環境が、巡りめぐって、人間自身にとっても都合が悪いことになっています。そして、その判断が自分の感覚ではできなくなってしまいました。摂取していいのかどうなのかを、他人に聞かないと分からないようは世界に、私たちは生きています。そして忘れてはならないことは、ものによっては微量であっても、人体に深刻な悪影響を与えてしまうものもあれば、微量では影響がないかもしれないけれども、たとえば腸内環境の悪化のように、長く取り続けると体内でよくない環境を作り出してしまっているかもしれない、ということです。

(この写真は朝日新聞デジタル 2019年7月12日付配信記事より)

自然から切り離されてしまった私たちの身体と感覚。人工的に作られたものが身の回りに氾濫して、自分では制御できないような環境になってしまいました。食べ物が安心して食べられるように、身近なところから変えていこう、そのための勉強を始めました。手始めに、この分野の第一人者の方々の研修に参加して、基本的なこと、最新の情報を学び始めました。知識をアップデートして、保育園の食に反映させていくつもりです。

6月30日昼食

2022/06/30

ごはん

さけの西京焼き

いそあえ

しいたけのすまし汁

オレンジ

麦茶

「冷やしたぬきうどん」で育つ非認知的スキル

2022/06/22

湿度が90%を超える梅雨の夏日。こまめな水分補給が欠かせない日が続きます。そんな暑さの反映なのか、冷やしたぬきうどんが人気でした。6月の献立は、この4月から新しいメンバーに加わった栄養士のS先生が作ったメニューです。用意したうどんが全部なくなって、旺盛な食欲にS先生も喜んでいます。「いただきます」をして食べ始めてから15分でおかわりができるのですが、待ち遠しくて、その時刻がくるまで、まだかまだかと「がまん」する姿が目立ちました。その様子を見ながら暑いから「さっぱりしたものを体が欲しているんですね」とS先生と話し合いました。

ところで、こんな場面でもAI時代に必要な非認知能力を育む機会になっていました。ちょっと復習すると、こんな話でしたね。何かやりたいことがあって、そのために待つことは、その目的達成のために自分の行動を律する実行機能を育む機会になります。ただし、ここでのポイントはその目的を自分たちで納得して決める、という意思決定のプロセスです。生活の中の目的やゴールを決める過程に子どもも参画すること、自分たちの意見や考えを反映させていくことが大切なのでした。

自分で決めた目的でなければ、その行動制御は、人から強制的にやらされていることになります。その場合は自分で自分の行動を制御する力は育ちにくいのです。そこで今日は私が「おかわりの時刻決め」をするとき、あえて子どもたちに聞いて決めさせました。「ここはなに?」と。ダイニングの時計の下にはホワイトボードがあります。

そこには「おかわり」の「はじまり」と「おしまい」、そして「ごちそうさま」の時刻を記入するところがあり、アナログの時計を見せて「ほら、いま、長い針が2のところだよね、そしたら、おかわりのはじまりは?」と聞くと、年長のTくんが「5だよ」と教えてくれるので、彼の話にみんなを注目させます。まだ時計が読めない子どもたちがほとんどなので、長い針、短い針が指し示す「数字」を使ってのSTEM保育です。「そしたら、おかわりのおしまいは?」と聞くと、何人かの子どもが「はち〜(8)」と、教えてくれます。みんなが食べ終わる「ごちそうさま」も「じゅういち(11)」と決まりました。

その「5」つまり12時25分になるのが待ち遠しくて、座って待っていられずに、配膳カウンターにやってきて「おかわり、まあ〜だあ?」という子どもが目立ったわけです。そんな時、子どもたちが同じテーブルを囲み、同じものを一緒に食べる「共食」は、黙って一人で我慢するのとは違い、みんなもやっている決まり、ルールだからこそ、守りやすいのかもしれません。それが自己制御の力にどう影響するのか、研究してみる価値のあるテーマだろうと思えます。

5月18日 昼食

2022/05/18

パン

ミートローフ

オニオンサラダ

やさいスープ

バナナ

麦茶

料理づくりへのかかわり

2022/01/13

3歳以上になると「料理づくりへのかかわり」も本格的になってきます。手先も器用になり、食具も上手に使えるようになってきて、火を使ったり包丁を安全に使うことも、だんだんできるようになってきます。今日わいわい組(3歳児クラス)がイチゴジャムを作りました。(詳しくはクラスブログをご覧ください)

食育の中で、子どもが料理づくりに関わることを、当園では「子どもクッキング」と呼んでいます。なお、子どもクッキングでは、食中毒や感染症予防の観点から、クッキングの最後に必ず火を通して「殺菌される」料理だけにしています。

平成16年に作られた「保育所における食育に関する指針」では、3歳以上になると「料理と食」という、食育に関する「ねらいと内容」があって、「自ら調理し食べる体験を通じて、食欲や主体性が育まれることを踏まえ、子どもが食事作りに取り組むことができるように工夫すること」など3つの「内容」が定められています。

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/06/dl/s0604-2k.pdf

イチゴという子どもが大好きな果物を、保存食でもあるジャムに加工するとき、下手を取ったり、潰したり、煮たり、味付けをしたり、火を使った「料理」というものが、こんなに楽しく素敵な行為であることも感じることができます。

私たちは、生活を営むという力を子どもたちに身につけてもらいたいと思っているわけですが、その中に「食を営む力」という大事な領域があります。平成17年には、食育基本法も定められて、保育所でも積極的に「食育を推進すること」が期待されました。

https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/attach/pdf/kannrennhou-20.pdf

当園も、日々の生活の中に、食の5つのテーマを体験できるように盛り込んでいます。

梅干し作り

2021/07/01

今日はらんらん組で梅干し作りに挑戦しました。
増田先生が作り方の手順を丁寧に説明してくださり、お話を「やってみたい」とワクワクしながら聞いていました。
そして、さっそく梅のヘタ取りに挑戦。竹串で器用にヘタを外していく子どもたち。「楽しい!もっとやりたい!」と手際よくあっという間にすべてのヘタが外し終わりました。

その後は塩を入れて、よくかき混ぜます。一人ずつかき混ぜました。

 

そして、重しを乗せて、30日寝かせます。実際に重しを持ってみて、その重さを体験しました。その後は3日間ほど天日干しします。

30日たったらもう一度梅の様子を子どもたちと見てみたいと思います。

梅干しの作り方について、実際に作ってみながら、楽しく学ぶことができた時間になりました。「また作りたい!」の声がたくさんありました!

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