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園長の日記

「しずくレストラン」の由来

2025/06/20

今日は保育園の給食を「夜ごはん」として家族で食べてもらいました。献立はおにぎり、鳥の照り焼き、ナムル、スープです。子どもたちが普段よく食べる人気のメニューにしました。保育園の給食を食べてもらう機会があまりないので、夕ご飯として家族揃って食べてもらう機会を用意しました。

保育園のスタッフだけでは賄いきれないので、ボランティアスタッフも手伝ってくださいました(ボランティアといっても、うちの先生たちの大先輩で大学で教えていたような方なのですが)。

せっかくだから、美味しいものを、親子で楽しんでもらいたい。とても忙しい皆さんの、ちょっとした家族のオアシスのような時間になってもらえたら・・。先生たちに感謝です。

しずくレストランという名前は有志でつくる保護者コミュニティの名前「しずくの会」から。しずくというのは、「ハチドリのひとしずく」(辻信一)の精神を引き継ごうという気持ちを表しています。こんはお話しです。

・・・・・・

森が燃えていました

森の生きものたちは われ先にと 逃げていきました

でもクリキンディという名の ハチドリだけは いったりきたり

くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは

炎の上に落としています

動物たちはそれを見て

「そんなことをして

いったい何になるんだ」

とって笑います

クリキンディは

こう答えました

「私は、私にできることをしているだけ」

感覚の感度は人によって異なる

2025/06/19

私たちは食べ物を美味しいと感じる味覚を持っています。でも、その感じ方には、個人があります。自分が感じている味を人も同じように感じているとは限らないのです。この◯◯は美味しいね、と「同じであることを前提に」他者に同意を求めがちですが、実際はちがっているかもしれません。

そのことを、研究するために大妻女子大学の先生が園に来られたので、子どもたちの傾向と私たちの保育アプローチを説明しました。

人間の味覚は遺伝子の研究がすすみ、「苦味」のように遺伝的に明確に説明できる特性もありますが、「甘味」「旨味」「脂味」などは複雑に「遺伝+環境」の影響を受けているそうです。しかし、実際のところはまだよくわかっていません。味覚の感度が高ければ、少しの刺激でより多くの感覚情報を得ていることになります。それが食べ物の好き嫌いの傾向にもつながっているだろうことは、容易に想像できます。

人間以外の動物の味覚を考えてみると、味を感じる味蕾の数は動物によってかなり差があり、それらの好む食べ物の傾向が現れています。竹の味をパンダはどのように「美味しい」と感じているのでしょう? ということです。下等動物から人間まで共通するのは、顔には口があるということで、外部から栄養を摂るための口が必ずあっても、その味の感度の差は、獲物を得るための手段として発達しています。

このように知覚は生存のための行為に直結しているからこそ、その「種」の特性が知覚の特性と相関しています。その動物の生き方やライフスタイルが、どの動物の知覚と行為の相関特性を作っています。

私は点字が読めませんが、読める人は読めない人よりも、指の感覚が鋭いといえます。犬の嗅覚は人間のおよそ1万倍〜1億倍とも言われています。犬の鼻には嗅細胞が約2億個(人間は約500万個)もあるそうで、微量なにおい成分も識別できます。犬種や個体差にもよりますが、警察犬や災害救助犬などのことを思い浮かべるだけでも、その精度の高さに納得します。

同様に5月に上野動物園でもみたコウモリは人間の数百倍以上の精度を持っていると考えられています。特に「超音波(20kHz以上)」と言われる、私たちには聞こえない高周波の音まで感知できます。また、コウモリは「エコーロケーション(反響定位)」という能力を使って、自分の発した音波が物体に当たって返ってくる反響を聞き取ることで、暗闇の中でも障害物や獲物の位置を正確に把握しているので、暗闇の飛行でもぶつかることがありません。

タカやワシなどの猛禽類は視力が優れており、1キロ先の獲物もはっきり見えているというから驚きです。しかもあのスピードで滑空しながら海面の魚や地面の小動物を掻っ攫っていく芸当は驚異的です。また昆虫の蝶も人間には見えない紫外線を含む色調を区別しており、花の色による「ガイドマーク」によって蜜の場所をみつけることができるそうです。

さて、人間はなんでも食べますが、そもそも「味わう」や「なんでも食べられるようになること」に、どれだけのこと期待をしていいものなのか。平均値からずれているからといって、その知覚を過敏だという言い方も、かえって鈍感な言葉の使い方かもしれませんね。

保健所の立ち入り検査

2025/06/06

これからの季節は食中毒が発生しやすい。保育園でもその予防に力を入れる時期です。そういう意味でもちょうどいいタイミングで、千代田区の保健所の方が調理室の衛生管理状態をチェックしにきてくださいました。結果は良好。昨年に続き、問題なし。この調子でやってきましょう、ということのでした。

食中毒を防ぐ基本は「つけない・ふやさない・やっつける」です。つけない、というのは要するに「清潔・手洗い」です。手指、器具、調理場などを清潔に保ちます。保育園では肉類と野菜の調理器具を別にしたり、その前後の手順が大事です。ご家庭でも「生肉・生魚などを扱った後は、まな板・包丁を洗浄・消毒するといいんですが。

2番目の「ふやさいない」は、低温管理です。食材は冷蔵・冷凍し、10℃以下の「冷蔵」、できれば15℃以下の「冷凍」を使いわけて保存します。また調理した食品は速やかに提供するか冷却して保存ということが、菌を増やさないこつです。再加熱が必要な食品は室温放置せず冷蔵庫へ

3番目の「やっつける」は加熱殺菌のことです。加熱は中心温度75℃以上で1分以上を目安に。生野菜も流水でしっかり洗いましょう。そして加熱後の食品の再加熱はしっかりやります。食べ残しをラップに包んで保存、なんていうのをまた出して食べる。菌が増えているので要注意ですよ。

野菜でお描きのアート体験

2025/03/12

幼児が紙皿にお絵描きをしました。画材は絵の具でもクレヨンでもなく、野菜のニンジンです。

色の違う3種類の人参をペースト状のピュレにして、チューブやスプーンで皿に載せていきます。そして茹でたいろいろな色と形の野菜(人参やたけのこ)を飾っていきます。

そして鑑賞したあと、最後はそれを食べます。

子どもたちの思いつきが形になっていくプロセスに、子ども自身がきれいだな、面白いな、を発見していきます。「どう?これ」といった風に何度も見せにくる子もいました。

フランス料理シェフの江口そらさんは、一流レストランから独立して食育活動の会社ラビットを起業しました。

丹精込めて育てている野菜農家とのつながりのなかで、乳幼児期からの味覚とアート体験を大切にする活動を展開しています。その後、当園との出会いから「味覚の探究」活動が始まりました。東京すくわくプログラムにもなっています。

アスパラガスを幼児のライフ料理の副菜に

2025/03/12

2歳児のアスパラガス体験のあとは、幼児の昼食に副菜としてアスパラ焼きを加えました。

味覚体験の日(毎月第二水曜日)のお昼ごはんは、副菜に野菜のライブ料理が追加されています。

今日はカレーライスだったので、それにアスパラを添えて食べている子たちがたくさん。彩りも良くて食が進みました。

 

昼食の副菜にプラス そらさんのキャベツ焼きが好評

2025/01/22

味の探究の日(毎月、第二水曜日)は、江口そらさんによる野菜のソテーが、副菜にプラスされるのですが、今日22日はキャベツでした。

このキャベツは、江口さんが仕入れた神奈川県三浦市の「カネカ農園」のもの。

減農薬かつ化学肥料に頼らず、有機肥料を基本に作られた加藤さんという方が育てたキャベツです。

配膳カウンターで焼いている時から、香ばしい香りがして、食べてみると本当に甘くて美味しいので、何回もおかわりしている子もいました。

 

11月19日昼食

2024/11/20

ルーロー飯

中華サラダ

ワカメスープ

柿またはバナナ🍌

麦茶

味わうという姿を探究しはじめる先生たち

2024/11/13

「味の探究って、どこまでが探究なんだろう?味わう姿って、その時だけじゃないようので・・」。午後の振り返りでは、そんな話し合いになりました。今日はレンコンでした。茹でたレンコンと焼いたレンコン。その美味しさに大人もびっくり、だったのですが、子どもたちは正直にその反応を示してくれます。

配り終わったらと思ったらすぐに「おかわり」とお皿を出し出したHちゃん。「今日はこれで終わりなんだけど・・」とシェフのそら先生(江口颯良)がいっても、じっとすわったまま移動しようとしない姿に、担任が可笑しくて笑っていました。

8月のナスにはじまって、9月のきのこ、10月のきのこピザ、そして今回はレンコン。2歳児クラスのにこにこ組の子どもたちは、だんだん慣れてきたのか、そら先生がくるね、というと「なんだかソワソワ、わくわくしているよう」だそうです。最初に机の上に登場したのは、蓮根の先端部分。これなんだろう?スライスしたレンコンを重ねていくと、だんだんそれらしくなってきて、全貌が明らかに。

つながったままの大きなレンコンを、さわったり、抱えたりしながら、そのずっしりとした重さも体感します。茹で上がったお鍋から湯気が立ち上がり、香りもします。一人ずつそれを見たり嗅いだりして、それらかいよいよ、たべてみた〜い!となって、目の前で切り分けます。湯気の立つアツアツのレンコンに塩をふって、小皿で配り終わるまもなく「おかわり」という姿になっていったのでした。

そのあと、こんどはソテーしてみます。鍋に油を注ぎ、ジューッと焼き始めます。これももう3回目なので、どんな音がするかな? どんな香りがするかな?というと、子どもたちから、いろいろな声。先生たちがそれを聞き取ってメモをしているのですが、少し焦げた香りがしてくると「いいにおい!」と聞こえてきます。

振り返りで話し合っていると、この時間に限らず、いろんな姿がつながっていることが見えてきました。始まる前も終わった後も、昼食のときの様子も家庭での姿も、はっきりとその影響とはいえなくても、きっと影響を与えていくでしょう。「すこし長い目で見てみよう、これを続けていくことで大きな変化につながっていくんじゃないか」というのが、今日の話し合いでした。

ブロッコリーと柿の販売 11月13日(水)

2024/10/30

今回は秋らしく「ブロッコリー」と「柿」です

低農薬、路地物の野菜と果物です。産地直送なのでお得な価格でご提供。

もちろん低農薬の安心・安全な果物です。

ご予約はコドモンのアンケートから。11月8日(金)までにご予約ください。

昼間の食育活動では、レンコンの味を探究します。

お昼ご飯の副菜も、そのときに焼いて作ります。

20241113 ブロッコリーと柿

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