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園長の日記

マムズサロンの今後の予定

2020/07/14

 

今年度の睡眠講座「マムズサロン」はすべてZOOMで開くことになりました。

時間は毎回午前10時から11時です。

7月10日(金) 実施済み

7月22日(水)

8月7日(金)21日(金)

9月11日(金)25日(金)

10月9日(金)23日(金)

参加したい方は、電話かメールでお知らせください。

03-6811-6686

c.seiga@chiyodaseiga.ed.jp

Mam’s Salon 全体ポスター(2020年度)

東京の感染抑制策は大丈夫か

2020/07/13

◆ 納涼会の参加者ルールはより厳しく

7月18日(土)に行う予定の「納涼会」ですが、感染防止策を徹底して実施します。千代田区と相談しながら準備をしてきましたが、じわじわと市中感染が始まってしまったようなので、参加者の制限もやむなし、と考えています。保育園での感染を防ぐために、以下の方は参加をご遠慮いただくことになります。例えば2週間以上、子どもと一緒に生活していない方や、職場の感染者と接触した可能性がある方です。自覚症状がなくても感染している可能性が高い社会情勢となってしまいましたので、ご理解のほど、よろしくお願いします。

◆協力要請の基準日から14日も過ぎても・・

東京都の市中感染が危惧されて早くも2週間も経ってしまいました。不顕性感染者の割合を推定できるモニタリング体制を早く構築してほしいと6月30日にこの日記に書きましたが、すでに感染爆発の局面に入ってしまいました。というのは、厚労省は6月19日に「感染者が10万人あたり2.5人」になった時点で社会への協力要請をしないと、遅れれば遅れるほどオーバーシュートしてしまう、と推計していたからです。協力を要請すべき日は6月30日でした。

新たな流行のシナリオについて

 

このグラフの前に、次のような説明があります。

◆本当に、本当に大丈夫なのか?

これを読むと、協力要請の効果がないと「感染爆発してしまい、集団免疫を獲得するまで収まらない」というのです。その条件は「実効再生産数の低下が4割程度にとどまったら」というのです。前回の実効再生産数の推定値は、自粛などによって1.7から0.7へ約6割減少したのです。あれだけの犠牲を払ってやっと「1」を下回ったのですから、今日7月13日の時点で、協力要請を出さないといけなかった基準日6月30日から2週間も経ってしまったのです。本当に大丈夫なのでしょうか。

リンクの追えない人が毎日100人を超えています。本当の計算はこうではないのですが、わかりやすくするために過去14日間に、もし感染者一人が毎日2人に感染させているとしたら、2の14乗は16384ですから、100人いたら、160万人を超えていることになるのです。志村けんさんも天国から「だいじょうぶじゃな〜い」と言っていると思います。10人でも16万人。こんな机上の計算は意味がないかもしれませんが、正しく恐れることの1つに「最悪の事態は想定すべし」もあるからです。

 

続・今週を振り返りながら

2020/07/12

◆書道

7月6日(月)から年長すいすい組で、「書道」が始まりました。毎月月曜日にやります。書道教室を開いている布川先生によるもので、楽しそうです。子どもたちの文字を「読む」こととの出合いは、絵本や生活環境の中にある看板などから始まりますが、「書く」ことは年中さんぐらいから。しかも「筆」で文字を書くという経験は、大抵は小学生からなのですが、それを先取りするという意味ではなく、ゆっくり、じっくりと筆で文字を書くと、「描く」かのように「ひらがな」の形や筆順などを体験することもできます。ひらがなは、漢字ばかりの万葉仮名から草仮名や女仮名を生み出した宮廷の歌人たちによるものですが、本来は「筆」の運びの流れが残っているのです。その原体験をしていると考えてあげてください。

◆七夕会と水遊びの開始

7日の七夕会の様子はお伝えしましたが、8日からは夏の水遊びを始めることになり、いよいよ夏本番を迎えます。体調に気をつけながら「水と仲良しになろう」が目的です。水は土と並んで、生命体である子どもにとって最大といってもいいほどの「教材」でもあるのです。感触を楽しみ、その物性を感覚的によく体験しておくことが、その後の身を守るための泳ぎや、競技としての水泳、水害からの身を守るための行動取得の前提となります。例えば、防災教育の中で、洪水から避難するときは運動靴で逃げます。長靴だと靴の中に水が入ると重くなって歩けなくなるからです。このような水の特性も水遊びの中で体験していくのです。

◆アジアの中の私たち

18日の納涼会は、休園期間中に行っていた「特別保育」の基準に戻した厳しいコロナ対策の中で実施します。つまり「これからの園行事は最初から、感染者が増えて医療が逼迫するような危機的状況になって行事どころではない、という状態にならない限り、延期や中止が必要ない方法の範囲で行う」ことにします。大人の三密をさけ、手洗い消毒マスクを徹底し、その上で子どもにとって大切な心が豊かに育つような体験を作りっていきたいと考えています。

その1つとして、行事中に本来は「親子で試食してもらうアジアの食べ物」を用意していたのですが、それは「三密」になるのでできません。そこで6日から昨日の10日まで、午後の間食で近隣アジアの国の味を楽しみました。

6日台湾(ルーローハン)7日中国(麻婆豆腐)8日韓国(チジミ)9日ベトナム(フォー)そして10日日本(赤飯)です。保護者の皆さんにその味を届けることができませんでしたが、ホームページの食事の写真で想像してみてください。また18日の納涼会ではその様子を展示します。屋形船に乗って涼を味わうという体験は、この神田ならではの夏の風物詩でもあるわけで、なんとか実現させたいものですが、これも社会情勢次第になってきました。

今週を振り返りながら

2020/07/11

7月も早くも3分の1が過ぎました。「もっと明るい話題はないのかしら」と事務室で先生とよく話しています。これからも、色々なことを先回りして準備していく必要がありますが、幸い、子どもたちは元気に毎日過ごせています。保護者の皆さんも、家庭や職場での安全を第一に、一緒にこの自然の猛威を乗り越えていきましょう。

 

◆7月1日にオープンした絵本の貸し出し「千代田せいが文庫」ですが、たくさんの方が利用してくださり、始めて良かったと感じています。絵本を提供してくださった保護者の方に改めて感謝しています。ありがとうございます。こうした支え合いと協力が子育てを支え合っていくのだと実感できて嬉しいです。

 

◆千代田区の看護師さんから感染対策で合格

毎月1回、千代田区の大江看護師さんに来ていただいて、当園のコロナ対策をチェックしてもらっています。9日の今回は「換気」の状態を確認してもらい、「どの階も、どの部屋もちゃんと換気されていますから、これで大丈夫ですよ」という「合格」をいただきました。私たちがこれで大丈夫のはず、と思っていることを専門的な第三者の目で見ていただくと安心します。大江看護師さんは、千代田区内の全ての保育園を毎月巡回して確認しているので、何にどのように気をつけるべきか、とても詳しい事例をたくさんご存知です。小さな見過ごしがちな視点も確認できて参考になります。今回は職員のマスクについて、「子どもにとって口元が見えないと表情が分からなかったり、どの先生の声なのか不明だったりということが他の園で起きていました。ソーシャルディスタンスが取れている時は時々マスクを外して、表情がわかるようにしてあげてください」という話も伺いました。

◆防災基準を超える雨量が毎年に

さてもう1つ。今週を振り返ると、梅雨前線の停滞で線上降水帯ができて、大洪水が今も起き続けています。来週で梅雨は明ける見込みですが、関東も警戒したいのが荒川の氾濫です。8月以降に必ず来る大型台風で荒川が氾濫する可能性は「大」です。保育園は3メートル水没します。それが起きる可能性についてですが、松尾一郎・東大大学院教授がとても気になる警告を発しています。

この方は今回の豪雨で熊本県日吉市に甚大な被害をもたらした球磨川で、避難計画「球磨川水害タイムライン」を作成した方ですが、足立区で荒川の防災アドバイザーでもあります。松尾さんがテレビでこんなことを言っていました。昨年の台風19号で荒川の氾濫が免れたのは「干潮だったから」というのです。「満潮だったら首都圏は溢れていました」というのです。今朝のテレビ番組「ウェークアップ」でのコメントです。

分かれ道となった7月10日

2020/07/10

 

7月10日の今日は「別れ道」の日となりました。右の道は高齢者の患者を増やしてしまう道で別名を「ゴー・ツー・キャンペーン」という看板が出ています。左の道は失業と自殺を増やしてしまう道で「営業自粛」と書いてあります。さて、どっちに歩いていくといいのでしょうか。別れ道には信号が立っているのですが、電燈は消えています。青なのか赤なのかわかりません。でも看板には「マスクをして気をつけて行ってください」と警告しています。どちらに行ったらいいのか迷っていたら、感染症に詳しいお医者さんが「右の道へ今行ったら死亡者数が10万人ぐらいになってしまいますよ。今は行かない方がいいですよ」と熱心に行くなと言います。それならと、左の道へ行こうとしたら、そちらから大勢の人たちが右の道へ押し寄せていくので行くことができません。誰も左の道へ行こうとしません。そこから出てきた人たちは、「左へ行っても大変です。働かないと死んじゃいますよ。三密さえさければ大丈夫ですよ」と言って聞きません。

どっちの道がいいのか。まるで究極の選択です。国は左の道を選んで困っても「政府はこれ以上、10万円を出すつもりはありません。自分たちで頑張ってください」と法律を作る仕事は店じまいしてしまいました。みんな右の道を選んでいます。右の道を行くしかないようです。でも見えないところに三密が生まれています。西村さんと小池さんという偉い人が話し合って「大丈夫です。ちゃんとどこが危ないかわかっていますから。慌てないでいいですよ。感染者が増えているのはちゃんと検査しているからです。スポット的に対処してますから」と安心させてくれようとしてくれます。でも、感染に詳しい偉いお医者さんは、「だめですよ、今動いたら。陽性率がすごく増えているから、感染が蔓延していくのは目に見えています。そうでないなら、検査数が増えても陽性率は変わらないはずなんです。でもそれが増えているということは、急増しているんです」と引き留めます。

リンクを追えない感染者が増えているグラフの角度を見ると二次曲線のカーブを描いているので指数関数です。実効再生産数も1以上なので明かに爆発し始めているのですが、どうも医療関係者が悲鳴を上げるまでは、イケイケで行くようです。テレビによく出てくるそのお医者さんは「相談件数が急増しています。夜の街だけではなく、明かに市中感染が拡大しています。しかも海外からの入国も始まっていて、そこで見つかった陽性者数は足されていませんし、2週間隔離もしていませんから、突然変異したウイルスが入り込むリスクも高まっています」と言います。

感染前線に異常あり。戦いの場面は、かなりリスクの高い場所まで後退しました。それを決定づけた日が今日7月10日です。

正しく恐れる( 4)

2020/07/10

3月末に倣うなら、東京都はオーハーシュート(感染爆発)の重大局面というアナウンスを、感染者が50人を超えた時点で出してもよかったのかもしれません。感染者が224人になった昨日8日の東京都は、経路不明者が104名もいることに、高齢者や医療逼迫への波及しないかと、どうしても危機感を覚えます。国も都も「経済拡大局面」の方針を修正しないならしないでいいので、検査数を増やして感染源を断つ「市中感染対策」をもっと大胆に踏み込まないと間に合わないのではないでしょうか。あの西浦さんはこれをどう見ているのでしょうか。3月末はすでにリモートワークや時差出勤などが始まって接触率が下がり始めていたので、4月1日ごろが感染のピーク(旧専門家会議)でしたか。このようなことが奇跡的に同じことが起きるとしたら、都民の行動変容によって感染ピークを早めることができるのかもしれません。しかし、今の昔のままの満員電車や駅の人混みを見る限り、「本当にこれでも防いでいることになっているのかな」と、やっぱり心配です。もし、この「接触率」のままで世の中が推移してもピークアウトできるのなら、万々歳なのですが、そんなニュースを聞いたことがありません。アジアの国のどこかであるのでしょうか。悪い方を想像すると経路不明者がすでに「実効再生産数1以上」で移している可能性の方が高いので、この指数関数曲線を見る限り、最低でも400人ぐらいまでは行くのでしょう。どうしてもすでにピークアウトしているとは思えないからです。これから最低2週間は増え続けるでしょう。人と人の接触率を下げないで、つまりマクロ政策を取らずに、マスクと手洗い消毒だけで、経済を回しながらも「数字では見えないピークアウトの日」が今日や明日であることを祈るしかありません。何度も何度も繰り返しますが、検査数を増やして感染源を見つけるフォワード検査(未来を向いた検査)しか、医学的な「予防」はできません。日本独特のクラスター追跡検査(後ろを向いた検査)しかしないのなら、健康診断(がん検診など)に意味がないことになります。主幹課である厚労省の感染症対策課ができる範囲での対策しか打たない(打てない)のなら、ベッド数は「治療」の話であり、「予防」を考えるなら、ワクチンがない以上、検査しかありません。医療的な「予防」を大胆に拡大させないで、経済的な意味で「感染源」を隔離させたいのなら、検査以外にどうやってそこを「可視化」するのか、都民の具体的な行動をどう変えたらいいのかにつながる対策をとって欲しい。どうしても、今のままで「市中感染」がおさまると思えないからです。

ひまわりが咲く頃は・・

2020/07/09

休園期間中の5月26日から、屋上で「ひまわり」を種がから育ててきましたが、かなり大きくなってきました。育てているのは神宮司さん。「添加物ではない自然の調味料としての油を絞って、子どもたちに体験させたいと考えていた」のがきっかけだという。「菜種でもよかったが時期が過ぎてしまったので、ひまわりなら植木鉢やプランターや育てやすいし、給食の残菜を生かしやすいから」そうだ。

実際に咲いた花の種をまくと発芽は4割止まりだったので、どれくらい芽が出るだというと試しながらやってみたところ、驚いたことに発芽率は8割を超えた。売っている種の発芽率の良さに驚いている。屋上は遮るものもなく日当たりもいいので、スクスクと伸びている。先日は緑色の小さなバッタが、ひまわりの葉っぱを一生懸命食べていて、それを見つけた子どもたちが「バッタだよ。神宮司先生に教えてもらった」と言って喜んでいた。梅雨が明けて夏の日差しが眩しい頃、黄色いひまわりが咲くことでしょう。

そして植物から油が取れるんだよ、という体験にもつなげるねらいがあります。種をとって油を搾り「ひまわり油」(サンフラワー油)が取れたら、給食で味見してみたいですね。ちなみに、神宮司さんによると、市販されている食用油は通常、ヘキサン抽出といって、硫酸などで溶かしてイオン交換で生成しているものがほとんどで、昔のように圧搾(搾る)ことはしていないそうです。さらに長期に保存させるために酸化防止剤も含まれており体にはあまりよくないそうで、とりすぎると胸焼けしたりします。油を絞った後に残った油粕は、肥料にもってこいだったのですが、そうした昔の農業にみられた自然な循環もすっかり今では見ることができなくなってしまいましたね。

人智を超えた存在

2020/07/08

子どもそのものが私にとっては人智を超えた存在のように思えるのに、さらに「神様にお願いしましょう」と言って手を合わせました。今日8日の水遊び開きです。「どうぞ、楽しく安全に水遊びができますように、神様、どうぞよろしくお願いします」と。その様子はわらすのブログでご覧いただくとして、御神酒やお塩で清めるというのは、大人の汚れた精神と社会にとっては必要かもしれませんが、子どもの心の中にこそ、神聖な精神が宿っているのであって、私は心の中で神様に「どうぞこの神聖なる子たちをお守りください」と祈りました。子どもたちは「今日は泳がないんだよ、お祈りだけだよ」と言っていました。子どもたちのお祈りこそ、最も神様に届くことでしょう。

織姫と彦星

2020/07/07

昔の人は、太陽が東から昇って西に沈むのは何かが引っ張っているからと考えていました。多くの神話がそうなっているようです。赤ちゃんは生まれながらにある知識を持って生まれてくるのですが、その1つに動くものには意思を感じるそうです。赤ちゃんは周囲の環境の中で動く人間に最も強い興味を示します。これをジョイントネスというのですが、人間が持つ性質の1つが擬人化なのかもしれません。電気がなかった昔の夜空は本当に真っ暗でしたから、地球のどこから眺めても天の川が降り注ぐように燦然と輝き、そこに古の人々は数々のストーリーを紡ぎ出してきました。その物語も無数にあったに違いないのに、どういうわけか「織姫と彦星」のお話が日本では語り継がれています。昔話にはその時代とローカルな風習が残っているわけですが、牛飼いと機織り、そして偉い君子が登場するのですから、すでに国家が成立した殷や周の時代以降に謳われた恋愛詩が由来になっているという説が有力です。孔子がまとめたといわれる詩経にこの話の原型があるようです。七夕会では、この織姫と彦星の話を、先生の絵本での読み聞かせに合わせて、年長児のすいすい組の子どもたちがペープサートで演じてくれました。

正しく恐れる(3)

2020/07/06

装いも新たに発足した「分科会」の尾身茂会長が、今日6日のニュースでは怒っているように見えました。保健所の機能の拡充を強く求めた場面です。昨日のNHKの日曜討論でも尾身会長は実態に応じた対策方針の哲学を立てるべきだと力説していました。臨床の場にいると、このような具体的な対策の機微に関する言葉に説得力を感じます。現場はいつも二者択一的な議論を超えたところで進んでいるからです。実施か中止かではない、現実に即した具体的な対応が最も求められる局面だろうと思えます。それが正しく恐れることかもしれません。

今日が400床。東京都の最大のキャパは3000床です。

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