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園長の日記

ひまわりが咲く頃は・・

2020/07/09

休園期間中の5月26日から、屋上で「ひまわり」を種がから育ててきましたが、かなり大きくなってきました。育てているのは神宮司さん。「添加物ではない自然の調味料としての油を絞って、子どもたちに体験させたいと考えていた」のがきっかけだという。「菜種でもよかったが時期が過ぎてしまったので、ひまわりなら植木鉢やプランターや育てやすいし、給食の残菜を生かしやすいから」そうだ。

実際に咲いた花の種をまくと発芽は4割止まりだったので、どれくらい芽が出るだというと試しながらやってみたところ、驚いたことに発芽率は8割を超えた。売っている種の発芽率の良さに驚いている。屋上は遮るものもなく日当たりもいいので、スクスクと伸びている。先日は緑色の小さなバッタが、ひまわりの葉っぱを一生懸命食べていて、それを見つけた子どもたちが「バッタだよ。神宮司先生に教えてもらった」と言って喜んでいた。梅雨が明けて夏の日差しが眩しい頃、黄色いひまわりが咲くことでしょう。

そして植物から油が取れるんだよ、という体験にもつなげるねらいがあります。種をとって油を搾り「ひまわり油」(サンフラワー油)が取れたら、給食で味見してみたいですね。ちなみに、神宮司さんによると、市販されている食用油は通常、ヘキサン抽出といって、硫酸などで溶かしてイオン交換で生成しているものがほとんどで、昔のように圧搾(搾る)ことはしていないそうです。さらに長期に保存させるために酸化防止剤も含まれており体にはあまりよくないそうで、とりすぎると胸焼けしたりします。油を絞った後に残った油粕は、肥料にもってこいだったのですが、そうした昔の農業にみられた自然な循環もすっかり今では見ることができなくなってしまいましたね。

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