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園長の日記

押麦の入った食事

2022/09/01

「園長先生、今日の鯖の味噌煮、どうしても食べて欲しかったんですけど、見事、完食でしたよ」。

にこにこと笑顔の調理の先生。作っている方は、残食がないと、ほんとに嬉しいものです。ご家庭でもそうでしょうね。愛情込めて作ったごはんが「おいしい」と言って食べてくれたら、嬉しくて疲れも吹っ飛びますよね。調理さんもそうなんだよなあ、って改めて思いました。今日のような鯖の味噌煮とか、おうちではどれくらい食べたりしているのでしょうか。子どもたちは、お代わりを競うように欲しがっていたので、私も嬉しくなったのでした。

今日から9月。献立も新しい月に変わりました。「給食」は制度用語なので、普段は「食事の時間だよ」とか「ご飯美味しいね」などと、給食という言葉を生活の中ではあまり使いません。ですから、献立表も午前のおやつ、昼食、午後のおやつ、といった表現にしています。給食というものが表していた内容は、それが始まった時代には、食を給うという意味が自然だったのでしょうが、現代はそのような時代ではありません。私が関わった厚生労働省の審議会の報告も「食事の提供ガイドライン」であり、「給食」ではありませんでした。

さて、その食事ですが今日の主食のご飯には、押麦が入っています。押麦は大麦を少し潰して水を吸いやすくしたものです。お米と同じように、炊いて食べるとこができます。食物繊維や鉄分の補給にもなるので時々ご飯に入れます。

最近では同じように麦の仲間である燕麦(オートミール)の方が、身近かもしれませんね。薄いパフ状になっているシリアル食品なので、牛乳をかけるなど加熱しなくても柔らかくなるから調理しやすいからでしょう。

ご飯に五穀などの雑穀を混ぜると、ミネラルや食物繊維が摂取できるので、腸内細菌の改善にも役立つのですが、子どもたちの食べ具合を見ながら、保育園の食事の中にも取り入れていくかもしれません。

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