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2020年 9月

今週のトピックスから

2020/09/13

(絵本『つきよ』より)

◆子どもが秋に気づく環境

秋らしい草花や虫の音、虹や雲の形、いろんなところに秋を感じる季節になってきました。

それを子どもたちに気づいてほしくて、コスモスを飾ったり、スズムシを飼ったり、千葉の田んぼから稲やザリガニが届いた保育園。

収穫直後の玄米を、保育園で精米して、子どもたちがお米研ぎをして炊飯して食べました。

もうすぐ、屋上で育っているバケツの稲穂も、近く「稲刈り」をする予定です。

(乳児もコスモスを見て、秋を感じて・・)

◆千代田区から防災無線が届く

8日(火)には、千代田区から防災無線が届きました。電話が不通になったり、いざという時のために迅速で的確な対応を取るためのものです。15日(火)に避難訓練をします。お勤め先でも防災訓練があると思いますが、年に一度は、事業所で最低3日間の生活が維持できるようになっているか、安否情報の入手方法(保育園のコドモンとNTTの伝言ダイヤル171が使えるようになっているか)などを確かめてください。

先日お配りした「お知らせ」やホームページの「防災情報」をご確認ください。

◆第6回 マムズサロン 11日開催

今年度はズームで睡眠講座(無料)を毎月2回実施しています。赤ちゃんに質の高い自立した睡眠を保障したいと考えている人たちに好評です。働きながら子育てする全ての方にとって、ヒントになるものが多いでしょう。ズームなのでお父さんの参加も可能です。早めに一度参加してみてください。睡眠習慣は親だけが子どもへプレゼントできるものです。睡眠は小学校以降の勉強にも大きく影響します。

◆絵本の読み聞かせ会

9日(水)には、3回目の読み聞かせ会がありました。今回福田さんに読んでいただいた絵本は次の通り。

にこにこ組は「つきよ」他

わいらんすい組「しんでくれた」「だいじょうぶ だいじょうぶ」「せんろはつづく まだつづく」

◆保育の「理解を深める」ために

実習生が書いてくる実習日誌に毎朝、目を通してコメントを書く日々。それは9月1日から始まって2週間、保育の輪郭と構造について、どこで線を引くのか?保育の地平は広いので、その線引きは結構、思案のしどころです。

例えば乳児にどんな言葉を話すのかを考えるだけでも、ベビートークの特徴を理解して意識することから、月齢に応じた応答性の違い、9ヶ月前後の発達の大革命、子ども同士の関係の中での言葉・・・そうした保育士としての必須内容はもちろんですが、その背景まで視野を広げると、人類の進化のコミュニケーションの特徴、育児休業という乳児にとっての言語環境なども「言葉の発達」に大きく影響します。

実習日誌のコメントで配慮していることは、大学での学びと実践のつながりです。実習で気づいた事例について「深める視点と方法」を説明するようにしています。そうでないと「千代田せいがではこうしています」だけでは、学びの根拠提示にならないからです。

大人のなぞなぞ

2020/09/12

大人のための、なぞなぞです。「あることだけは確かなことなのに、それが何かが、さっぱりわからないもの、な〜んだ」。愛。信頼。情熱。心。そうか、コロナウイルス! 違います。 ブラックホールでした。

今日は屋上で4枚のカーペットの洗濯をしてもらいました。特殊な洗剤をかけた上から、大型のワッシャーを回し、叩いてホコリを浮かせて、大型掃除機で吸引しました。きれいさっぱり、汚れが落ちて新品のように蘇りました。

それから3ヶ月に一度交換する布団も全部入れ替えました。こちらも、また新しくなりました。清潔さを保つのは気持ちがいいものです。そんな作業をしていたら、ラジオ番組で宇宙のトピックスが飛び込んできたのです。それがブラックホールの話でした。

昔話風に説明すると・・・8億光年の彼方の話です。「昔々」もいいところです。山や川じゃなくて、光で8億年もかかる遠い場所で、のことでした。

天体望遠鏡で観察していたら、質量が太陽の25倍もあるブラックホールに何かがぶつかった大きな音が聞こえたそうです。お話はそれだけでした。でも、ちょっと待ってくださいな。そんなお話、ちんぷんかんぷんです。大事件が起きたことだけは確かなようなのですが、8億年も前のことがやっと地球に届いてニュースになっているなんて、変じゃないですか。ちっとも新しくない(^_^)。しかも、そんな昔のことが今になって「確かに起きたらしい」と大騒ぎしているんです。

日本の総理が誰になるかの方が大事なことだけど、それよりも8億年も前の宇宙の出来事の方に、ワクワクしてしまうのでした。保育園の屋上で洗濯している人もいれば、宇宙の彼方からの音信を待ち続けている人もいる。人間って多様です。

運動遊びとダンスの違ってなんだろう?

2020/09/11

世の中には子どもだからできないことと、子どもだからできることがあります。大人ができることを子どもができるようになるのではなく、大人ができないのに子どもができることを見つけるのは楽しく、同時に人間の奥深さに驚きます。

今日11日(金)は、ダンサーの青木さんたちが来てくださり、クラス別に体を動かして楽しみました。ちっちやぐんぐんの子どもたちは、これまで何度か会っているので警戒心も緩んでいたようで、ダンサーの面々と握手したり、抱っこされたりして触れ合いを楽しみました。

にこにこの子どもたちは、前回に続き動物の鳴き声からその動物になったつもりで四つん這いになったり、飛び跳ねたりと、元気に体を動かしていました。子どもは何かになったつもりになることが、こんなに好きで、やりたがります。これは大人にはできません。

わいわいの子どもたちは、青木さんが持ってきた人骨を見せてもらいながら、関節という動くところと、骨のところは棒のよいうに動かないという説明を受けて、自分たちの体の中には「骨が入っている」「体が動くのは骨が動いている」ということに興味深げでした。

3〜4歳で音楽に合わせて体を動かし、音楽が止まると体を止めておくというのは難しいことです。走って行って「ポーズ!」をとってみる。そのつもりになってやってみて「すごい!できたね」と言われてとてもうれしそうでした。なんでもやってみたい!という子どもたち。彼らの心臓は好奇心でできているようです。

らんらんとすいすいの子どもたちは、音楽のリズムや動く映像に合わせて、体を揺らしたり、動かしたりと、感じたイメージを身体で表現するという、まさにコンテンポラリーダンスができていました。きっとこれまでの積み重ねを通じて、瞬間的な反射的判断の中で、自分の体を「こんな風に動かしてみたらどうなるだろう」という、体を動かしてみることへの好奇心が、体に芽生えているのかもしれません。

運動ゾーンで朝、遊んでいる体の動かし方と、このダンスの違いはなんだろう。それは、きっとダンスという言葉では収まらないほど広い運動になっているのは間違いありません。それは頭の使い方の違いと言って良いかもしれません。健康よりも表現の方に比重を置いているのは間違いありません。

そしてダンスという限り、「見られる、見てもらう」ということが暗黙の前提になっている要素があるようです。その自意識が自由な表現の発露を邪魔をしないように、体を動かすことを楽しんでいきたいと思います。

 

 

千代田区の看護師さんと情報交換

2020/09/10

(写真は7日の朝のお集まり。つむじ風についての紙芝居)

今日10日は千代田区の大江看護師さんがいらして、保健関係の情報交換をしました。毎月訪問していただいているのですが、区全体の感染状況や感染予防の方針や方法を確認できる貴重な機会になっています。千代田区は、日頃の手洗いマスクなどの習慣が功を奏して、感染病が例年にないほど少ないようです。

これから暑さが和らいでくることを見越して、少しずつ散歩や郊外活動を増やす予定です。10月1日(木)には、年長(すいすい組)で「芋掘り」に出かけます。また大きな公園の散策もしますが、移動手段としてのバスについて、密にならない乗車方法やその密集度などを確認しました。

子どものインフルエンザの予防接種は必ず行ってください。保育園の職員も園として実施します。新型コロナウイルスの予防のためにもインフルエンザの予防接種は大切になります。東京都の感染者は徐々に少なくなってきましたが、またいつ変転するかわかりませんので、引き続きこれまでのように三密を避ける習慣を緩めないようにしましょう。

稲刈りを実況中継

2020/09/09

毎日のように食べている主食であるお米。9月になると全国で稲刈りが本格化します。そこで今日は、20年以上前から神宮司さんが交流を重ねてきた千葉県神崎町にある田んぼの稲刈りに参加してきました。そして、その様子をZoomで、わいらんすいの子どもたちに伝えました。

いま時、カマでイネを刈り取る「稲刈り」ができるところはそうはありません。この田んぼは、日本で昔から行われてきた「不耕起栽培」の田んぼです。稲刈りの時は水を抜きますが、そのほかの時は一年中水をたたえています。しかも全くの無農薬で、水田の中に生き物がたくさん棲んでいます。

イネを借り始めると、虫を食べるためにツバメが飛び交いはじめ、地面にはトウキョウダルマガエルがピョンピョンと飛び跳ねます。こんな場所で遊ぶことができたら、楽しいだろうなと思いました。

ミミズが作る土がバケツ2杯にも

2020/09/08

子どもたちに自然を体験させたいのですが、森や林や里山が近くにあるわけではないので、どうしても自然の一部を断片的に体験するしかない、という限界があります。でも、その一部分であっても、子どもたちが、好奇心や探究心を持って関わっていくことができるようにすることができれば、ただ自然の中で遊ばせるだけよりも、もっと素晴らしい保育になります。

その1つに「ミミズによる土づくり」があります。幼児クラスの子どもたちの中には「ミミズの餌やり」をやったりみたりしている子がかなりいます。ミミズが野菜クズなどを食べてせっせと作り出している土が、バケツ2杯になりました。実はミミズが土をつくていることを最初に研究したのは、チャールズ・ダーウィンです。その話はまた次回。

 

コスモスとスズムシが届ける秋

2020/09/07

関東にも警戒と俄雨をもたらした台風10号が去った今日7日、玄関の花壇に子どもと一緒にコスモスを植えました。各フロアでも楽しみます。

そして今日は、スズムシを各フロアで飼いはじめました。にこにこの子どもたち、わらすの子どもたちに、それぞれ目の前で「飼育箱」を作るところから見せました。

どんな都会でも少しの草むらがあれば、スズムシやコオロギの鳴き声が聞こえてきます。街路樹の下や小さな植え込みなどにも、しっかりと秋が届いているようです。

夕方、東京港に虹がかかりました。

 

 

保育園を支えてくださる地域の方々

2020/09/06

9月は上半期最後の月ですが、その第1週目は秋にむけた地域挨拶回りをしました。園の前の「柳原通り」は、江戸時代からある由緒ある通りでです。神田川沿いに蔵が並んでいた時もあるので、当園の風貌が蔵のイメージなっています。この通りの歴史に詳しいのは「岡昌ボタン裏地店」三代目店主の岡昌さん。散歩の時は必ず寄らせてもらっているので、子どもたちもよく知っています。時々マスコミにも取り上げられる有名人です。

そこから数件手前の海老原さんは、歴史的建造物として見学者が絶えない海老原商店の所有者ですが、保育園の活動を支援してくださるパートナーです。鍼灸整骨院TAIUを経営しています。ダンサーの青木さんとも、この海老原商店で知り合いました。また昨年のお楽しみ会で「お囃子」を演奏してくださった「神田柳囃」代表の和田さんは山崎パンの和田商店の方ですが、海老原さんに紹介していただきました。

毎週、絵本を読み聞かせに来てくださる福田さんもその近所にお住まいです。ボタン屋さんの先には株式会社アップルのビルがありますが、その社長さんが隅田町2丁目町会の会長である斉藤さん。今年の納涼会「スダッツ2」はコロナのために中止になりました。斉藤会長にお願いして、近くビルの上を散歩コースに入れていただき、新幹線が走る姿を高架の「上から」見せてもらう予定です。

そして神田川を挟んだ向かいの和泉橋出張所の所長さん。昭和通り側のビルにお住まいの石渡さん、そして昭和通りを超えて続く柳原通り沿いに岩三町会長。今週はこれらの方々に、10月以降もこれまでと同様に、保育園の活動を支えていただくように挨拶して回りました。

 

屋上のプールも今日で遊び納めに

2020/09/05

今日のプール開放には4家庭の親子で遊びました。残暑が厳しいので、まだまだ暑さへの対応は続きそうですが、プールを使った屋上での遊びは今日でおしまいです。

昨日も書きましたが、やはり心配なのは台風10号です。南大東島の映像が届き始めました。鹿児島、宮崎、熊本は河川の氾濫や決壊の基準を超えた雨量が予想されていますし、九州の広い地域で暴風で電柱や家屋の倒壊もありそうです。「これまでの経験が生かされない」というくらいですから、想像できる限りの対策を全てやるしかありません。関係しそうな方は最大限の警戒をお願いします。

台風10号の通過地域は最大の警戒を

2020/09/04

都会の真ん中の小さなビルの屋上やベランダで、子どもたちがプールやタライに入って涼をとる夏の水遊びも今日9月4日(金)でおしまいです。明日はこの夏3回目のプール開放を楽しんで、お開きとなります。

屋上までの階段を登っていくと、だんだん温かい空気が上の方に溜まっていることがわかります。屋上の扉を開くと、温かい空気は屋外へ抜け、1階や2階の方から冷たい空気が流れ込んできます。階段を伝わって上昇気流が発生して、階段が煙突の役割を果たします。火事の時に炎が階段を伝わって延焼する話を思い浮かべるかもしれません。

でも今は台風10号です。あんなに台風の目が大きいということは、気圧の低い中心に向かってものすごいスピードで空気が吸い込まれているからで、中心に近づくに連れて円は小さくなるのでスピードは速くなります。その分だけ遠心力も大きくなって、2つの力がバランスをとって、中心部分は風がなくなります。フィギュアスケートで羽生結弦が手足を折りたたむとスピンの速さが増すのと同じですが、身体の軸は動きません。

それにしても風速80メートル毎秒というのは、「い〜ち」と数えている1秒の間に80メートルも空気が移動するのですから、大型バスも転倒します。それだけの風が中央に吹き込んでいるのは、あの渦の中心に向かうほど、竜巻のように上昇気流になっているからで、保育園の階段のように巨大な煙突が出来ていることになります。最初の上昇気流は、赤道付近の海水が30度以上もあって、40度以上の熱風が上昇していく時にできました。西から東へ自転している地球の大気は、大気が北へ移動するときには左巻きの渦を作り始めます。

上昇していった空気は上空で拡散してしまいます。1万メートルぐらいの高さまでいくと、雲も発生できません。台風のさらに上の上空をジェットエンジンの飛行機なら飛び越えることができます。そのあたりの気圧は200hPa(ヘクトパスカル)もありません。地球規模で眺めると、薄い皮膜のような大気層の中での出来事なのです。地球を茹で卵に例えるなら、殻の厚さぐらいの中でのドラマです。

それでも、地球の表面で暮らしている私たちの周りは、大気の層が1気圧の力で押し付けています。1センチメートル四方の面積に水なら10メールの高さの重さがあります。もしこれがなかったら、私たちは生きることができません。釣り上げられた深海魚と同じく、体液や血液に溶け込んでいる酸素などが気体になって高山病にようになってしまいます。

今度の台風10号は中心気圧が915hPa(ヘクトパスカル)だと言います。一気圧は大体1000hPaですから、約1割も低いのですが、飛行機の中は800hPa(ヘクトパスカル)ぐらいなので、もし台風の目の中に入っても、低い気圧で困ることはないかもしれません。

しかし、あんなに大きな規模で大気が動き出すと、10 %の気圧の差であってもとんでもない威力になります。台風が通過する地域では、最大限の警戒が必要になりました。私の故郷は長崎なのでとても心配です。大自然に比べてこんなに小さな人間が、地球を温暖化に導いたのだとしたら、人類の行動を自らコントロールできるような自律が必要になりました。

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