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2019年 11月

新宿せいが子ども園での交流

2019/11/05

年中組らんらんの姉妹園との交流は、10月17日の「せいがの森こども園」に続き、今日は「新宿せいが子ども園」へバスで出かけてきました。

今日のトピックスは園のすぐそばにある「おとめ山公園」での戸外遊びと、美味しかった中華料理の昼食、その後の「すいすい組」による雑巾掛けの素晴らしさ、そしてゾーン選択の話し合いの様子に大きな刺激を受けたことです。

◆マイクロバスで40分

新宿区下落合の「新宿せいが子ども園」は、最寄駅の「高田馬場」から歩いて10分ほどの住宅街にあります。大人だけなら岩本町から地下鉄東西線で20分、歩く時間を入れても35分ぐらいで行くことができますが、らんらん組なので今回はバス遠足にしました。9時10分に出発して到着が50分でした。

◆おとめ山公園で遊ぶ

今日参加したのは、らんらん組から8人。保育園で挨拶した後、早速「おとめ山公園」まで、新宿のすいすいさんに手を引いてもらいながら歩きました。

公園で遊び始めてすぐに気づいたのは、新宿の子たちは着くなり「ラグビー」を始めたのに対して、千代田の子たちは、滑り台やアスレチック遊具など、ひろばの周辺に並んでいる遊具に惹きつけられていました。それらを楽しんだ後で、公園の周辺や奥の方まで入って行きました。

公園中央の芝生で、ラグビーを一緒に楽しんでいたのはUくん。新宿の子どもたちの中に入って駆け回っていました。

木登りをしたり、どんぐりを集めたり、散策を楽しむ子もいました。10時過ぎから11時40分ごろまで、たっぷり1時間30分ぐらい外遊びを楽しみました。

◆美味しかったチャーハン

園に戻ると昼食です。新宿せいがは3〜5歳の幼児だけで90人いますので、食事をするダイニングも2階と3階の2箇所あります。

それぞれ特徴があって、2階はおしゃべりしながら賑やかに食事ができます。3階の方はおしゃべりはほどほどにして、静かに食事ができます。どちらを選ぶかは自由。千代田の子たちは賑やかな方は3人、静かな方は5人が選びました。千代田と同じように「いっぱい」「普通」「ちょっと」と、食べられる適量をついでもらいます。好きな場所を選んで座るのも同じです。同じテーブルにならずに、別れて座っていました。

◆食後の掃除をする様子に大きな刺激

姉妹園はどこでもやっているが、雑巾掛けです。これは両手をついて床に雑巾を掛けをすることで、全身の体幹を育てる優れた運動になっているだからです。

その様子を見せてもらうと、千代田の子たちも「やってみたい!」というので、真似してやってみました。雑巾の絞り方も教えてもらいました。

◆ゾーン遊びでどこを開くかの話し合いも見学

帰れるまでに少し時間があったので、どのゾーンを開くか、子どもたちだけで話し合いが始まりました。年長のリーダー役の2人が先生に指名されると前に出てきて話し合いの司会をします。「15分だけ、どこを開けますか」「守るルールはなんですか」などを問いかけて意見をまとめていきます。子どもが生活を作っていく主体者であること、子どもが生活の内容を決めることにコミットする権利があること。そうした理念の具体的な場面を見せてもらいました。

 

◆「子どもの心意気」が響き合う交流でした

千代田の子がいるからいいところを見せたい。そう感じさせる姿が見られました。新宿の子どもたちにとっても、張り切って頑張るいい機会になったようです。おとめ山公園まできてお見送りをしてくれました。さて、千代田のらんらんさんたちは、どう感じたでしょうか。それは明日以降の生活の中で、垣間見せてくれることでしょう。ぜひ、また訪問したいと思います。

江戸の遊び絵

2019/11/04

今日は「遊び」を「仕事」にしている大人のアートを見てきました。茅ヶ崎市立美術館で今日まで開かれていた「江戸の遊び絵づくし」です。

(歌川国芳「みかけはこわいが とんだいいひとだ」という題がついています。絵の左上には【大ぜいの 人がよって たかって とふと いい人をこしらへた とかく人のことは 人にしてもらわねば いい人には ならぬ】と添書き。)

千代田せいが保育園が、日本の出版文化の源である神田という庶民の江戸文化継承の地にある限り、浮世絵について取り上げないわけにはいきません。

浮世絵には名所絵、役者絵、美人画、芝居絵、春画など色々なジャンルがあります。その中でも、戯画と呼ばれる領域があるのですが、近年はいわゆる「面白浮世絵」「遊び絵」として注目されています。

(判じ絵。クイズのように遊んでいました。答は次の写真。)

例えば、人の姿を集めて顔になるだまし絵の一種である「寄せ絵」や、あの「へのへのもへじ」の源流とも言える「文字絵」、絵で言葉を表す「判じ絵」、刀の鞘に映すと絵になって見える「さや絵」など、遊び心満点の浮世絵がたくさんあります。そこには「江戸っ子の機知とユーモア」(中右瑛)に溢れていました。

(歌川貞景  五子十童図 ごしじゅうどうのず 【頭は5人分しかありませんが、視点をずらすとあら不思議、10人いるではありませんか】)

これは「影法師づくし」。影絵遊びですが、種明かしすると、「へぇ、まぁ、わぁ、」っと思う、面白い組み合わせだったりします。それを一枚にしたものです。

子どもたちにもその面白さを感じてもらいたいと思います。

 

善さの探求としての文化

2019/11/03

わんぱくすまいる保育園の運動会に行ってきました。千代田せいがの運動会にお相撲さんを連れてきていただいた今田賢二理事長の保育園です。

他の法人の運動会をみる機会はあまりありません。というのは、大体どの園も9月末から10月中旬までの同じ時期に実施することが多いこと、そして法人内の姉妹園に行くことが優先されるからです。

しかし今回、他の法人の運動会を見学できたのは、11月3日の文化の日という、運動会のシーズンとしては遅い時期に実施するからです。この時期になったのは台風19号の影響です。色々参考になりました。

千代田せいがと同じように子ども主体の保育理念を目指している園ですが、実際の保育や行事は異なるものです。わんぱくすまいる保育園も、親子で一緒に運動を楽しむ演目が多いのは似ていましたが、行事の位置付けは異なりました。それは当然のことです。子どもや保護者の実態、地域の特徴、園の歴史などが異なるからです。

運動会を見たあと、江戸川まで行ったので、ついでに船橋まで足を伸ばして買い物をしてきました。北欧の福祉国家でデザイン立国スウェーデンの家具です。

1階の倉庫でお目当の番号の家具を、そびえ立つ棚の中から探しているとき、この店のような大規模な倉庫型ストアがヨーロッパには多くあって、旧東ドイツの大型店を舞台にしたドイツ映画「希望の灯り」を思い出しました。あの高い棚に荷物を上げ下げするリフトを操る倉庫係の青年が主人公の映画です。

今日は「文化の日」でした。日本国憲法が公布された日ですが、明治時代は天長節、昭和初期は明治節として明治天皇の誕生日を祝う日でした。通常、法令の公布や施行は1日なのですが、憲法の公布が1日ではなく3日なのは、どうしてでしょうか。旧憲法(大日本帝国憲法)は明治憲法ともいうのですから、明治天皇の誕生日に合わせたのでしょう。半年後が施行ですから5月3日が「憲法記念日」になっています。「文化の日」と「憲法記念日」はセットです。では、どうして「文化の日」という名前にしたのでしょうか? そこにはGHQの意向が働いたのですが、その話はまた今後。

http://www.archives.go.jp/result/?q=日本国憲法

 

なぜ「文化の日」という名前にしたのでしょう。国会審議を調べれば出てくるはずです。「どうしてなのか」ということを実際に探求している、私が知っている人を思い浮かべてみると、面白いことに気づきます。人によってそのアプローチが異なるのです。

その探求を過去の「文献」に向かう研究者もいれば、実際に「実験」をやってみなければ納得しない化学者や料理人もいます。私はわからないことは、知っているはずの人へ「取材」しに行きました。今起きていることが対象でしたから、まず第一情報源に確かめに行きます。沖縄の首里城火災の原因はなんだったのでしょう?

その人の考えを知りたくて、インタビューすることもあります。そして探求が「瞑想い」や「思索」になる人もいます。絵を描く人もいたり、曲を作る人もいます。世界がどうなっているのか「再現」するための表現が「表象」としての芸術です。

過去のことは、過去のことを表したものを探すか、その時生きていた人に聞きに行くしかありません。憲法制定に関わった人はもう生きていませんから、どうしても文献(書籍)になります。

保育はそれらとも違います。「子ども」は「自然の一部」なので、自然学者のアプローチに似ているところがあります。少し似ているのは、フィールドワークをする民俗学者や文化人類学者かもしれません。インタビューしても無理です。子どもは言葉では答えてくれませんから。

もう一つ「保育」が難しいのは、対象である「子ども」のことだけではなく、どうしたらよりよくなるのか、という「価値」の創造と不可分だからです。そこで私は「なぜ人間はより善いことを求めるのか」という教育哲学に踏み込んだのでした。

わんぱくすまいる保育園の運動会は、最後の演目が年長さんによる「よさこいソーラン」でした。それを終えた子どもたちの「やりきった!」という充実した表情は、めったにみることができない、素晴らしい子どもの顔でした。

子どもの成長にとって、どんな生活や経験がより善いのか、探求は果てしないですね。

 

 

子どもの育ちと自らの保育を振り返る

2019/11/02

(北の丸公園)

◆1週間を振り返る

毎週土曜日は一週間を振り返ってみることにしています。こんなことがあった、あんなこともあった。そして、こうしたのは良かったけど、それならこうしたらもっと良くなるだろう、そういう「新たな課題」を見つけることが楽しいからです。課題が楽しいというと、不可解に思うかもしれませんが、私のいう課題というのは、その時点から見える景色のことです。その景色を見ると「今度はあそこへ行ってみたい」と思うのです。ですから、どうやったらそこへ行けるかを考えることが楽しいのです。

◆課題とは「あそこへ行きたい」と思う私から見える景色

先週土曜日に親子で体を動かして遊ぶ運動会を終えました。外へ出かけたら「子どもが鬼ごっこをしたがる」ようになるのがねらいですから、その後がどうかが大切です。それに備えて、先生の鬼ごっこスキルをアップすること。それが私の見えている景色=課題です。そのための研修計画を羽崎さんと7日に打ち合わせます。

 

◆全ての赤ちゃんに夜はぐっすり眠ってほしいから

「子どもの早起きをすすめる」ことは、園児だけではなく、子育てをしている全ての家庭に伝えたい。それが私の見えている景色=課題です。そこで、9月のシンポジウムで知り合った睡眠のスペシャリスト永持伸子さんと月曜日に「海老原商店」で打ち合わました。すぐにチラシを作り、区に了承してもらい、11月22日に「赤ちゃんがぐっすり睡眠できるためのミニ講座」を開くことになりました。

(海老原商店の2階)

◆保育参観から、ぜひ保育体験へ

火曜日からは3日間の「保育参観」でした。二日目は園の中での生活に加えて「バス遠足」の様子もご覧いただきました。給食も少し試食してもらいました。隠れてみる保育参観から、今度はママ先生、パパ先生として保育を体験してみましょう。

 

幼児クラスなら子どもも大丈夫なのではないでしょうか。乳児の場合も最初はくっつくでしょうが、そこにいるとわかると、自分から離れて遊び始めるでしょう。子育て広場のようなつもりで、そばで過ごす我が子を見守ることができると思います。

◆感染症に気をつけたい時期

感染症が流行る時期に備えて「手洗いチェック」はどうでしたか。もうしばらく機械があるので、ぜひ試してみてください。昨日は、職員の健康診断だったのですが、これも職員の体調管理として不可欠なものです。

◆今日は秋の園外保育候補の下見

ところで、テレビの天気予報は「秋の紅葉」スポットを紹介しています。今日は午前中に「北の丸公園」へ行ってきました。日本武道館のちょっと奥に行くと、芝生と池と雑木林が広がる場所があります。11月中旬は紅葉が美しい場所です。イチョウ、モミジ、ケヤキ、ニシキギ、ハナミズキ、ハゼノキなどが見られます。池の鯉は手を叩くと寄ってきます。保育園から近いので、保育で出かけたいと思います。

◆科学技術館にも行ってみました

北の丸公園から竹橋の方へ下ると、科学技術館があります。明日11月3日まで「東京パズルデー」展をやっていて、私が行った時ちょうど「ルービック世界チャンピオン」中島悠さんが、華麗なる技を披露していました。キュービックを6回動かすのに1秒もかかりません。指の動きが速すぎて肉眼では見えません。

わい、らんの子どもたちが夢中のパズル「LaQ」もありました。

この遊具は、世界での受賞歴がいろいろある知育ブロックで、製造メーカーのヨシリツ(株)イベント事業部の方に、保育園にきてもらうことになりました。ただ予約が年度末までいっぱいだそうで、4月以降になるそうです。(そこはこれからの交渉次第!これも私の景色です!)

◆子どものアセスメントについて

先生たちは、園児一人ひとりの「成長」を、保育所保育指針の「ねらい及び内容」に沿って、全ての項目をチェックしています。これが自己評価です。

一般に保育では、自己評価の視点は2つです。「子どもの育ち」と「自らの保育」です。一つ目の「子どもの育ち」とは、子どもの成長のことです。子どもがこんな経験をしたけど、それによって、こういうところが成長してきたな、とか、こんなことを学んだな、とか。あるいは、どんなことができるようになったかとか、何を学んだか、何を身につけてきたか、ということです。

◆心情・意欲・態度の育ち

とくに注意したいのは、できた結果よりも、楽しい、嬉しい、面白いといった心情、その体験によって、もっとやりたい、またやりたいという意欲、そうした積み重ねから育つ心の姿勢としての心構え、そうした「心情・意欲・態度」がとても大切です。

この育ちの振り返りは、ある程度期間を置いて、一人ひとりをアセスメントします。乳児(0歳〜2歳)のちっちからにこにこは年に4回、幼児の3歳以上のわいらんすいの場合は年に3回実施しています。

子どもの様子を家庭と園からお互いに伝え合い、了解しあうことも大切ですよね。そのための個人面談や毎日の伝え合いを大切にしたいのです。担任と同じようにとはいきませんが、私もできるだけ子どもの姿を理解しておきたいと考えています。

◆保育の自己評価が大事

二つ目の「自らの保育」とは、私たちの保育のことです。そういう育ちに結びつくために、どんな保育をしたか、ということです。こちらは、その都度の振り返りから、日々の振り返り、週間、月間、期間、年間などがあります。節目節目で振り返ります。その積み重ねが子どもの成長を支えることになります。

子どもと毎日心を通わせているか。その時子どもの育ちについて何かの気づきがあるか。生活の展開、遊びの発展のために環境の再構成ができたか、人間関係の構築も促せたか。そのほかリスクマネジメントのチェックもあります。

 

 

千代田区土砂災害警戒区域マップ

2019/11/01

11月1日、千代田区から「千代田区土砂災害警戒区域マップ」が届きました。PDFでアップします。

20191101 千代田区土砂災害警戒区域マップ

ホームページに「防災」というカテゴリーを設けますので、過去の防災マニュアルなども、そこに移動します。必要な時にすぐに検索できるように園のホームページに「防災」という場所を作ります。

 

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