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園長の日記

江戸の遊び絵

2019/11/04

今日は「遊び」を「仕事」にしている大人のアートを見てきました。茅ヶ崎市立美術館で今日まで開かれていた「江戸の遊び絵づくし」です。

(歌川国芳「みかけはこわいが とんだいいひとだ」という題がついています。絵の左上には【大ぜいの 人がよって たかって とふと いい人をこしらへた とかく人のことは 人にしてもらわねば いい人には ならぬ】と添書き。)

千代田せいが保育園が、日本の出版文化の源である神田という庶民の江戸文化継承の地にある限り、浮世絵について取り上げないわけにはいきません。

浮世絵には名所絵、役者絵、美人画、芝居絵、春画など色々なジャンルがあります。その中でも、戯画と呼ばれる領域があるのですが、近年はいわゆる「面白浮世絵」「遊び絵」として注目されています。

(判じ絵。クイズのように遊んでいました。答は次の写真。)

例えば、人の姿を集めて顔になるだまし絵の一種である「寄せ絵」や、あの「へのへのもへじ」の源流とも言える「文字絵」、絵で言葉を表す「判じ絵」、刀の鞘に映すと絵になって見える「さや絵」など、遊び心満点の浮世絵がたくさんあります。そこには「江戸っ子の機知とユーモア」(中右瑛)に溢れていました。

(歌川貞景  五子十童図 ごしじゅうどうのず 【頭は5人分しかありませんが、視点をずらすとあら不思議、10人いるではありませんか】)

これは「影法師づくし」。影絵遊びですが、種明かしすると、「へぇ、まぁ、わぁ、」っと思う、面白い組み合わせだったりします。それを一枚にしたものです。

子どもたちにもその面白さを感じてもらいたいと思います。

 

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