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防災情報

学びの秋 その2

2021/10/09

先日7日の園内研修に続き、今日9日は藤森統括園長を囲んで、STEM保育について学びました。

10年後というのは2030年のことを指すのですが、それまでに急いで取り組む必要のある「地球温暖化防止」や「格差是正」に失敗すると、今の子どもたちが大きなツケを払わされる世界になってしまうことを意味します。従って、まずは大人が、政治が「正しい選択」をする必要があります。しかし、その実行が、なかなか難しい。

それでも一昨日7日(木)午後10時41分の地震のように(他にも、実際に起きた10年前の東日本大震災や、2050年までに70%の確率で起きると言われている「首都直下型地震」のように)、世界を揺るがすような大きな変化が待ち受けていて(変動性=Volatility)、それがいつくるのか不確実で(不確実性=Uncertainty)、それは単純なものではなく(複雑性Complexity)、合意を得ることが難しいような曖昧さ(Anbiguity)が付き纏います。こんな世界の特徴をVUCA(ブーカ)というのは9月1日に述べました。

今日の勉強会は、この話が大前提になります。そんな時代にはならないよ、と考えるなら、以下の話はいりません。でも残念ながら現実の世界はそんな時代になるのです。そんなに遠くの話ではありません。園児たちが中学生や高校生になる頃の話です。私の実感では、それはあっという間に来ます。そうした世界が待っていることが確実な中で、どんな力をつけておく必要があるのか?ということを考えました。

藤森先生の話は、まずなぜ、OECDが「2030年に向けた教育プラン」を打ち出したのか?ということから始まりました。きっかけは、日本の東日本大震災の教訓です。その一つが「釜石の奇跡」です。

消防庁のホームページによると「岩手県の釜石市では、約1,300人もの人が亡くなったり行方がわからなくなったりしました。大槌湾に面した鵜住居地区も、津波で壊滅状態となりました。しかし、この地区の鵜住居小学校と釜石東中学校にいた児童・生徒約570人は、全員無事に避難することができました。これは「釜石の奇跡」とよばれています。」として、音声読み上げ機能もつけて、詳しく説明されています。

https://www.fdma.go.jp/relocation/e-college/ippan/cat/cat1/cat/post-12.html

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では、児童・生徒は、どのようにして無事に避難することができたのでしょうか。

(1)鵜住居小学校では、地震直後、まず校舎の3階に児童が集まりました。ところが、3階に集まり始めたころ、
(2)隣の釜石東中学校では生徒が校庭に駆け出していました。
(3)これを見た小学校の児童は、日ごろから釜石東中学校と行っていた合同訓練を思い出し、自らの判断で校庭に駆け出しました。その後、児童・生徒は約500m先の高台にあるグループホーム「ございしょの里」まで避難しましたが、建物の裏の崖が崩れるのを見た生徒が教師にもっと高いところに避難しようと伝え、
(4)さらに高台の介護福祉施設「やまざき機能訓練デイサービスセンター」まで避難しました。
(5)このあと、津波が堤防を越えたという消防団員や地域の人の声に反応し、子どもたちはさらに高台の石材店までかけのぼりました。
(6)このあと学校やまちは津波にのまれてしまいましたが、児童・生徒は全員、無事に避難することができました。

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なぜ、こんなことができたのでしょうか。

どんな力の差が、子どもたちの生死を分けたのでしょうか。

どんな防災教育が功を奏したのでしょう。

ホームページには、大きな文字で以下のようにまとめてあります。

さらに、その三原則とはこの3つです。

この教訓を、ブーカの世界に立ち向かうための教育に取り入れたのが、OECDの「ラーニングフレーム2030」だと、いわれているそうです。ちょうど7日の園内研修で取り上げたものです。ただし、このモデルは、教員が主導して行う教育モデルに近いので、子ども主体の学びに転換させる必要があります。

その参考になるのは、シンガポールの教育改革です。さらにこれを突き詰めていくと、STEM保育の必要性につながっていくのです。その内容は別の機会に触れるかもしれませんが、今日は、そのポイントを整理しました。

藤森先生は来月、北京で幼児のアクティブ・ラーニングについて講演します。藤森先生に講演を依頼したのは、佐藤学先生と秋田喜代美先生です。

保育において、想定や思い込みにとらわれず、現状に甘んじないで、各自が当事者として率先して行動できるかどうか?

子どもにはクリティカルシンキングが必要なこと、見通しを持って最善を尽くそうとすること、自ら考えて実行する力を持つこと。こんなことができるように、さて、乳幼児からの保育は何をどうしたらいいのか。

今日の勉強会で、絞り込んでいって最後に残ったキーワードは、真鍋淑郎さんと同じ「好奇心」でした。

 

 

千代田せいが保育園の「防災マニュアル」

2021/09/14

全ての災害、水害、大地震についての保育園の行動マニュアルです。それぞれの災害に対して、どのように行動したらいいのかを説明しています。

(変更になった点)

●安否情報の提供方法に「コドモン」が加わりました。

●火事などでの避難先は「いずみこども園」になりました。従来は「ほほえみプラザ」でした。

 

(1)全ての災害に関する行動マニュアル

全発災 行動マニュアル(保護者向け)令和3年度

 

(2)神田川や荒川が氾濫しそうなときの行動マニュアル

水害 行動マニュアル(保護者向け)令和3年度

(参考)荒川が氾濫したときの浸水地域ハザードマップ

http://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kurashi/bosai/suigai/documents/arakawa-hazard.pdf

 

(3)大地震が発生したときの行動マニュアル

大地震 行動マニュアル(保護者向け)令和3年度

 

*ホームページのカテゴリー「防災」に掲載しています。

戸外活動中の地震にも備えて

2021/02/21

◆地震を想定した避難訓練

すでに2月後半。成長展が始まった15日からの週は、入園説明会(17日)や睡眠講座の開催にひな祭りの準備(18日)、地震を想定した避難訓練(19日)などがありました。また卒園アルバムのための記念撮影や、保育所保育要録の打ち合わせ、卒園式の準備など年長さんの卒園に向けた準備にも一段とギアの入った週にもなりました。

地震を想定した避難訓練は「散歩の途中や公園で遊んでいる時にもし地震が来たらどうするか」を想定します。地震で倒れやすい物がないか、あるならそこから速やかに離れることができるか。戸外活動先と保育園の連絡体制や通報訓練も積み重ねが必要です。もしもの備えは、想像力と実行力が欠かせません。色々な気づきを積み重ねて共有するようにしています。

◆手洗いの具合をチェック

成長展では、会場に入る前に「手洗いチェック」を体験してもらっています。蛍光剤入りのローションを塗ってから手を洗ってもらい、ブラックライト(安全な波長の紫外線)に照らすと、洗い残したところが白く光ります。上手に洗えているかどうか、試していただき、残りやすい箇所はどこか、洗い方の癖や弱点を知って、洗い残しのない手洗い方法を身につけましょう。

◆実習生の受け入れ

ところで、新柄コロナウイルス感染対策は変わらず続けていきますが、緊急事態宣言の延長で急遽、実習を受けることができなくなった学生救済のために、15日から東京家政大学(2年生)の実習生を一名受け入れています。3月1日までの12日間です。

保育所は学生が保育士になるために養成する機関でもあります。保育士養成のコアは実習です。これが実施できない養成課程は、とても大事な学びができないままになってしまいます。感染防止と両立させながら、実習ができるように応援しますので、保護者の皆さんにもご理解のほど、よろしくお願いします。

さて、月曜からは2月最終週になります。25日は誕生会をバス遠足で実施してみます。毎日を大切に過ごしていきましょう。

引き渡し訓練について(9月15日)

2020/09/01

千代田せいが保育園は9月15日(火)に広域防災訓練をします。その一環として保護者の皆様には、首都圏直下型地震の発生を想定した「引き取り訓練」をしていただきます。

本当に大規模な地震が発生したら、職場から簡単に保育園まではお迎えに来ることはできません。交通機関は麻痺し、自宅も被災していますから子どもを引き取っても生活できるかどうかわかりません。

やらなければならない手順は、ご自身の安全確保、家族の安否確認、自宅の被災状況の確認、そして引き取りです。この行動手順の中で、今回の訓練でやっていただきたいことを4点に絞りましたので、ご確認ください。

① コドモンによる園児の安否確認

②交通機関が使えない時のお迎えの練習

③NTT災害用伝言ダイヤルの使い方

④児童表・緊急データカードの更新

20200901 引き渡し訓練について(お知らせ)

20200901 緊急時の連絡について

9月は防災情報が増えます。これ以外にも、帰宅できないことを想定した事業所・会社での避難生活のシミュレーションや、家族同士の連絡方法の確認、高層ビルに閉じ込められた場合の対策、食料など生活必需品の確保などを点検して見てください。

なお、千代田せいが保育園の防災情報を参考にしてください。

https://www.chiyodaseiga.ed.jp/bousai/

 

東京都は自転車も賠償責任保険が必要に

2020/01/31

◆東京は自転車に乗る方人は賠償責任保険の加入が義務に

今日31日は午後から園長向けの研修会に参加してきました。全国的な動向や来年度予算の内容などを確認するものです。保護者の皆さんに、直接影響があるものがありました。それは東京都の条例によって、自転車に乗る人は必ず賠償責任保険に入らなければならなくなったことです。4月から施行されます。賠償責任保険ですから、乗っている自分の傷害保険ではなく、相手に怪我や損害を与えてしまった時の保険です。自動車の自賠責と同じです。東京都だけのルールなので、東京都の保育園が加盟している保育団体が新たに保険を用意するそうです。近くご紹介できると思います。ちなみに入園時にすでにご案内ずみの任意保険「キッズガード」に入っている方は、それでカバーされていますので、その更新手続きをすれば済みます。

◆労災でも「精神疾患」が急増している

保育界には全国的な加盟団体が3つあります。その保育3団体が合同で開催する研修会が年間を通じて色々開かれています。今日の研修会もそれでした。ですから内容は、全国共通の課題や制度改正の話でした。

とても驚いた日本の社会変化がありました。それは「精神疾患(うつなど)を理由とする労災」が急増しているのです。仕事で精神疾患になったと認定されたわけですから、その原因は主に職場にあることになります。原因の第1位は残業など「仕事の量・質」で約3割を占めます。第2位がパワハラやいじめなどの「人間関係」、第3位が「事故や災害の体験」となっていて、この3つで4分の3になります。

◆保護者との関係で悩む保育園

では保育園はどうなっているのでしょうか。対人援助職である保育や介護の世界で労災は増えています。精神疾患の原因のうち40%が「責任の重さ・事故への不安」でトップです。その次に多いのは「保護者との関係が難しい」で19.6%もあります。これは、また長く保育に携わっている人から聞く話や研究者、そして私の実感とも一致します。研修会の講師は「年々、細かな対応を求めてくる保護者が増えています。保育という本業に専念できない、無駄なプレッシャーがかかっているのです」と説明していました。

保育園の場合、子どもの保育だけでも人員配置が足りない構造のまま、厚生労働省はその問題を放置し続けています。これは一法人や園長によって解決できない問題です。補助金で運営しているので収益事業ができません。人を増やすなら人件費を下げないとできない構造なのです。ですから、そこに何も人員加配がされないまま、保護者への対応が過重負担に拍車をかけていて、せっかく素晴らしい保育という仕事についても、その働き方が辛くて辞めてしまう職員も多いのです。

「保育園を考える親の会」の普光院亜紀さんに八王子の「せいがの森こども園」へ講演にきて頂いた時、この話をしたことがありますが、この親の会も保護者の立場から保育園を支えることの大切さを認識してくださっています。八王子の時はこの問題を保護者の方と間で、同じ認識に至っていました。千代田せいがでも早く同じような関係になりたいですね。

◆他罰性が強くなってしまった社会

物事は実に様々な要因が絡み合って発生しています。肝要なことは、現代社会が他罰性の時代になっていることを自覚することです。他人のせいにするのではなく、お互いに精一杯努力していることを想像しあい、優しい気持ちで違いを認め合うことです。その前提は信頼関係です。それはお互いに作り上げようとする姿勢が大切です。きっと相手も善くしようとしているということを信頼できるかどうかです。その信頼が前提となって、それなら私も協力して、やってみようと思える心理のことです。他罰性の意味は明日「生き方の道標 エリクソンとの散歩」(佐々木正美)から紹介します。

千代田区土砂災害警戒区域マップ

2019/11/01

11月1日、千代田区から「千代田区土砂災害警戒区域マップ」が届きました。PDFでアップします。

20191101 千代田区土砂災害警戒区域マップ

ホームページに「防災」というカテゴリーを設けますので、過去の防災マニュアルなども、そこに移動します。必要な時にすぐに検索できるように園のホームページに「防災」という場所を作ります。

 

防災マニュアルをHPにアップしました

2019/10/11

台風19号で河川が氾濫しては一大事ですが、千代田区も洪水避難地図を区民に配布しているほどですので、対応しておくことが大事です。そこで千代田区へ提出済みの防災マニュアルをホームページでダウンロードできるように「園からのニュース」にアップしておきます。いちどご確認ください。しばらくしたら「お知らせ」(パスワード必要)にも載せておきます。

全発災 行動マニュアル(保護者向け)ver2

大地震 行動マニュアル(保護者向け)ver2

水害 行動マニュアル(保護者向け)

http://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kurashi/bosai/suigai/documents/arakawa-hazard.pdf

(荒川が氾濫した時の浸水地域ハザードマップ)

災害用伝言ダイヤルを使ってみよう

2019/09/15

録音を聴く場合にはに、171(いない)に電話します。
アナウンスにしたがって「2」を押したあと、千代田せいが保育園の電話番号0368116686を押します。
◆今朝15日に、次のような伝言を録音しました聞いてみてください。録音期間は本日中のみ。次回は10月1日に録音しておきます。
【9月15日の録音内容】
千代田せいが保育園園長です。大規模な地震等が発生した場合、「子どもたちは全員、保育園で生活を続けていますのでご安心下さい」などと、園児の安否情報や生活の状況をここに録音します。実際のときも、急いでいるので暗唱番号なしです。
また、より詳しい情報は保育園のホームページ「園からのニュース」で確認してください。
◆この171は毎月1日と15日に無料で利用することができます。
伝言は1回30秒で、1つの固定電話につき10個まで。各携帯電話会社も災害時に伝言用のサービスを開設します。
普段から家族で伝言し合うなどして使い方に慣れておきましょう。

本当の「引き取り訓練」の意味

2019/09/13

◆発災後のリアルな動き方をイメージしましょう

今月9月20日に、保育園では総合防災訓練をします。その一部として、保護者の方には「引き取り訓練」をやってもらいます。「引き取り訓練」と言っても、学校がやっているように、ある時刻を決めて、その時間に迎えにきてもらうというようなことはしません。それはあまり現実的な訓練ではないからです。実際に大規模な震災が起きると、すぐにお迎えなどはできません。東日本大震災を思い出していただきたいのですが、もし首都圏直下型地震などが発生すると、保護者の皆さんがやることは、次のような手順になります。

◆先ずは、自宅で生活ができるかどうかを確かめること

まずは、ご自身の身の安全を確保していただき、家族の安否を確認しあい、自宅に戻ってみて被災状況を確かめ、その上で自宅で生活できるかどうかを判断し、学校や保育園にいる子どもたちを迎えにいくという流れになります。学校もその場でお泊まりになる可能性もあるのです。保育園はそれを前提に考えています。最低3日間は、寝泊まりができる体制を作ります。

◆9月20日のお迎え時刻は「いつも通り」で構いません

実際に被災すると、その災害の規模によってお迎えができる時刻は全く異なります。早くお迎えに行きたくても、できないのです。最悪の場合は、親御さん自身は不幸にしてお迎えに来れないことだって想定しておく必要があるのです。

以下に「千代田せいが保育園」の総合防災マニュアルから「発災後行動マニュアル」(地震編)の一部を転記します。「引き取り訓練」に相当する部分をご紹介します。このマニュアルは9月中に配布し、ホームページにアップします。

◆ 発災後行動マニュアルより(保護者向け)大規模な地震が発生したら

もし大きな地震があったら、次のように行動なさることを、お勧めします。

(1)まず、ご自身の安全を確保してください。

・保育園では最善を尽くして、子どもたちの安全を確保しています。

・避難生活は、保育園が最も安全です。どんな生活になるかは、別のところで説明します。

(2)震災が起きたら、園のホームページ「園からのニュース」を見てください。

・安否情報と生活の継続状況を定期的にアップします。

・SNS中継器の破損停電などでインターネットが通じないこともあるので、NTTの災害伝言ダイヤル【171】でも園の状況を定期的に録音します。

・併せて、学校や会社にいる他の家族の安否情報を確認しましょう。それができないこともありうると想像しておきましょう。

(3)自宅の被災状況を確認しましょう。電気、ガス、水道、下水、通信などのライフラインの被災状況によって、その後の生活が大きく変わります。

・まずは帰宅して、被災状況を確かめてください。

・そもそも自宅に辿りつけるかどうか。高層マンションのエレベーターは動いていますか。自宅に住めないときの避難生活場所を家族で決めておく必要があります。それが千代田せいが保育園になる可能性もあると思います。

・園にお迎えに来ることができても、家庭で生活できないと意味がありません。家で食糧、水、トイレ、照明、暑さ寒さ対策は大丈夫ですか。

(4)お迎え手段を検討してください。

・慌ててお迎えに来ないで、前記(3)を確認してからにしてください。

・勤務先などからの移動手段を確認しておきます。公共の交通機関は止まっています。どうやって帰宅するか、家族で話し合っておいてください。

・会社には水や食糧はありますか。被災日は勤務先に泊まるのか、徒歩で帰宅するのか、また被災地以外の親戚や知人に依頼するのかなど、帰宅と子どものお迎えの方法をシミュレーションしておきましょう。(ここが「引き渡し訓練」を機会に考えてほしいことです)

(4)保育園の「避難生活」について

・全てのライフラインが断たれた状況(注1)を想定し、発災後、最低3日間は保育園で寝泊まりができるようにします。ただし子どものお風呂はありません。清拭でしのぐことになるでしょう。

(注1)全てのライフラインが断たれた状況とは・・・電気、ガス、水道、下水、電話が使えない状態です。照明が点かず、エアコンが動かず、冷蔵庫や電化製品が動かず、調理室が使えません。水道からは水が出ず、下水管もつまりトイレが流れない、電話もインターネットも通じない、ガソリン車、電気自動車は動かず、公共交通機関も止まっています。

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