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園長の日記

納会と挨拶回り

2019/12/27

(新しいパンフレット)

 

世間一般は今日が仕事納め。役所が今日だから、それにならう会社も多いのかもしれません。保育園は働く家族のためにあるので、仕事から帰って来る方々をお待ちしてから私たちの仕事も終えることができるのですが、もちろん明日も仕事がある方もいらっしゃいますし、実は年末年始こそ、忙しくなる仕事が結構あります。当園は年末年始の保育はありませんが、それを切実に必要とされている方もいます。

今日は、色々な方と年末の挨拶をしましたが、当園の警備会社の担当の方は、「年末年始が本番ですよ」と言います。イベントの警備がこれから始まるのだそうです。またマスコミ関係の方とお話しすると、はやり年末年始の休みはないに等しいほどの忙しさ。仕事の分野や当番にもよりますが、なかなか休めないそうです。

神田ふれあい橋を渡っていると、会社の納会でしょう、食料をたくさん抱えたスーツ姿の一群と出会いました。私の前勤めていた会社では、社長が各局を回って来ていましたが、大抵午後3時か4時には仕事は終えて、会食が始まります。それが終わると外へ出て宴会、というのが多かったパターンでしたが、最近の会社のことはわかりません。色々と変わっていることでしょう。

何より、子どものいる家庭にとっては、会社の都合が優先されると家庭が回りませんから、子育てに優しい会社の習慣に変えてもらいたいものです。酒の席を利用した懇親という昭和の発想では、平成生まれ感性にマッチしないこともありそうです。何をどのように共有するか。組織のワンチームの作り方とも関係しそうな仕事の納め方です。

こうして毎日日記を書いていると、オフラインの世界では「良いお年を」と挨拶させてもらいましたが、ネットの世界では大晦日まで年末が続きます。

職員室だより(臨時号)を配布

2019/12/26

昨日あたりから年末の挨拶が始まっています。里帰りの方、実家へ帰る方、旅行へ行く方、いろいろな年末年始が始まっています。園だより1月号は年明けに配布しますので、本日、職員室だより12月号(1月の献立表付き)を配布しました。(ホームページにもアップしました)

年末年始の感染症予防について保健所で研修がありました。これまでお伝えしてきたことに加えて「年末年始に気をつけてほしいこと」として、海外旅行などによる感染に注意してほしいという話がありました。海外には日本ではかからない病原体もあります。体調には十分ご注意ください。そして海外旅行に行かれた方は、担任まで一声かけてくださるようにお願いします。

職員室だより 12月臨時号

豊かな日本を感じたクリスマスデー

2019/12/25

今日25日の「クリスマスデー」は、子どもたちの「幸せ」を実感できる1日でした。2019年という現代の豊かな日本の子どもたちが、いかに恵まれているか。それを感じました。今日の昼食の時、世界各地を歩いている経験豊かな坪井先生とそんな話になったのでした。それはまた最後にお伝えするとして、今日がどんなに「豊か」な日だったかをお話ししたいと思います。

◆バス遠足で木場公園へ(にこ・わい・らん)

11月6日(水)以来、久しぶりにきた木場公園です。景色はすっかり冬。2歳にこにこ組から4歳らんらん組みまで、冒険広場で遊びました。体をいっぱい動かすので、体はポカポカ。どの遊具もよく知っているので、まずこれをやりたい!という目的がはっきりしていて、滑り台やネット遊具、ターザンロープなど、それぞれがやりたい遊具へ走っていきます。充溢した運動遊びの時間を過ごしました。

これまで、この子たちと春から一緒に来ているので、これまでの生活経験の積み重ねによって、それぞれの成長ぶりがとてもよくわかりました。行動が落ち着き、社会性が育っています。例えば、私はターザンロープの担当でしばらくそこにいたのですが、他の園の子どもたちとも仲良く列を作って待って遊べたり、ロープを次の人にちゃんと手渡ししようと走って来たりします。この辺りにも精神的に一回り大きくなった成長が感じられます。にこにこさん(YSくん、KHさん、NSくん)もをやりたいというので、私が支えてあげて「滑走」しました。とても満足そうでした。

また運動能力がとても伸びていました。わいわいのSくんが、これまでできなかった鉄棒を登り切ったり、縦に張られたネットを登って反対側へ回ることができたり、いろいろな遊具に私を連れて行って「ねえ、みて」と、やるところを見てもらいたいことがいっぱいです。毎日の生活の小さな小さな積み重ねが、こんなにも大きな育ちに繋がるんだなということを実感しました。

◆行きのバスの中はクリスマスプレゼントの話題で持ちきり

行きのバスの中でのMCを担当したので、今日はクリスマスだから保育園にもサンタさん来てくれるかな?という話をしていたら「サンタさんきたよ」「プレゼントもらった」と、それぞれの今朝の体験を話してくれる子どもたちもいました。保育園では12月になってから、玄関のアドベントカレンダーに「あわてんぼうのサンタさん」のお手紙が届き、いろいろなメッセージを楽しんできましたが、今日はその大円団ともいえるスペシャルバージョンが展開されました。というのは、バスの中にもなぜがサンタさんからのお手紙が届き「11時20分から保育園で魔法をかけてクリスマスパーティをやるから、それまでに戻っておいで」というのです。そこで帰りは少し早く遊びを切り上げたのですが、たっぷり遊んだ後は、子どもたちの心は、魔法のパーティに向かっていました。トイレをすませるのも「急がなくっちゃ」と早い早い!行動は気持ち次第なんだなあ、微笑ましい姿を目撃できました。

◆帰りのバスでは歌を歌いながら

バス遠足で定着しているパターンの一つが、帰りのバスの中で、子どもたちは一緒に歌を歌うのが好きです。いつも子どもたちからリクエストで決まることが多いのですが、今日は「ありのままで」と「パプリカ」を歌いました。子どもたちはディズニーの映画を家庭で観ているようですね。アナ雪2のリクエストも出ていました。あまりにみんなが「ありのままで」を聞き入っていたので、私はこの曲は「千代田せいが保育園のテーマソングです」と言いました。それは「ありのままの〜という意味は、自分らしくということです。自分らしく生きることが素晴らしいことだと、この歌は言っていますよね」と。

◆クリスマスパーティ(昼食)

小さな保育園は全体がすっかりクリスマスの魔法にかかっていました。先生たちも知らない間に、2階のダイニングには、綺麗に飾られてました。子どもたちは園に戻ってくると「わあ〜」と感嘆の声が漏れます。THくんは私の手を引いて「ほら、見て」と風船や「メリークリスマス」と書かれた装飾文字やらを見つけては教えてくれます。

どうやってこうなったんだろう。らんらんの中の数人がその謎を知りたくて、「小林先生がやったの」と確かめたがります。でもそうではありません。サンタさんの魔法がキラキラした空間を作ったのです。そんな不思議な部屋に変わったダイニングに集まって、いよいよクリスマスパーティの始まりです。

さて今日のメニューは豪華です。なんといってもクリスマスパーティですからね。

それにしても古川先生と増田先生には、感謝です。よくも二人でこんなにできるものです。高度な調理技術とスピディーさがないとできません。

 

◆お昼寝をしない子たちは絵本を読んで

寝ないで起きている子たちと一緒にいました。これは前の園でもそうだったのですが、私によってくる子たちはある特徴があります。甘えです。これはともて重要な欲求ですから、十分に満たしてあげることが大事です。絵本を読んだりしながら過ごしたのですが、口唇期の特徴を色濃く持っている子どもたちですから「おしりたんてい」が大好きな子もいれば、知識欲が旺盛な子もいて、分厚い図鑑を5冊も持って来て、順番に「読んで」ときた時には笑えました。最後は「おおかみと七ひきのこやぎ」を丁寧に読んであげました。子どもが物語の世界に真剣に入り込んでいるとき、ドキドキ感や安堵感などが伝わってきて、あの感覚は、子どもたちと世界を共有している!という手応えを感じますよね。絵本を読んであげるときの醍醐味だなと、いつも思います。

◆ついにやってきたサンタクロース

おやつの時間にもう一度、ダイニングに集まりました。おやつはムースです。そして今日のメインイベントが始まりました。

ついにサンタさんの登場です。会場が暗くなり、小さなクリスマスツリーが点滅し始めると、室内階段方から鈴の音が聞こえてきます。先頭には魔法で人間になったトナカイ、続いて妖精、そして白いひげを生やしたサンタクロースが、大きな袋を抱えてやってきたのです。

手紙を送ってくれていた本物のサンタさんが来たことに、子どもたちは惹きつけられています。せっかくだから「サンタさんに聞いてみたいことある人?」ということになり、どうやって夜にお家に入るのか? そりはどこにあるのか? 子どもらしい質問が出て、それにサンタさんが先生への「ひそひそ話」経由で回答が返ってきます。答えは明快でした。寝ているときに魔法の力で。そりは園の前にとまっているけど魔法でみえないようにしている。・・・魔法の力は偉大ですね(笑)。

サンタさんからのプレゼントは、クラスごとの袋に入っていました。みんなんが欲しかった絵本やおもちゃがいっぱいです。もちろん、子どもたちは大喜びです。おやつを食べ終わる頃、子どもたちのなから自然発生的に「あわてんぼうのサンタクロース」の合唱が起きました。このように歌い始める子どもたちの心の動きに「歌うこと」の最も自然なシチュエーションを確認できました。歌とはこうして歌うものだということを。

サンタさんを真ん中にしてクラスごとに記念写真を撮りました。タッチしてお見送り。キラキラした時間がたっぷりと流れていました。

◆今日1日に詰まったいた豊かさについて

こんなにモノが豊かにあるクリスマスのあり方を、どこかでしっかりと振り返る視点を持つことが大切だろうなと感じた1日でした。サンタクロースのプレゼントの起源は、聖ニコラウスの伝承です。貧しさから娘を売そうとしていた家族を知った聖ニコラウスが、真夜中に窓から金貨を投げ入れて助けた、というあの逸話です。投げ入れた暖炉のそばに靴下があって、その中に金貨が入っていたんでしたね。サンタクロースの精神は現代に何を問いかけているのでしょう。

優しさや助け合い、社会的公正という精神を培っていくことを確認する日にしたらどうでしょうか。クリスマスには社会的格差をなくす活動をする。寄付をするのもいいかもしれません。マスコミもその特集をする。社会的公正を実現するために日本が世界に向けて発信する日。そんな現代のクリスマスのあり方であってもいいかもしれません。

世界の貧しい国を歩いてきた坪井先生は、南アメリカのボリビアで、小さな少年の夢を聞いたことがあるそうです。それは戦士になって戦争に行くことでした。現在の話です。「日本の青年は17、18歳ぐらいになったら、一度、そういう世界を見てきた方がいいんじゃないか」と坪井先生は言います。

◆キラキラ光る星を見ながら

子どもたちは大きくなったら、他人の喜びを喜び、他人の悲しみを悲しめる人になってほしいと願います。それを保育目標に「思いやり」と表現しました。自分らしく、意欲的で、思いやりのある子ども。「ありのままに、やりたいことができ、他人に優しい人になろう」そう言い換えてもいいです。サンタクロースの精神とも一致しますから。

 

 

サンタという物語

2019/12/24

クリスマスの本来の意義から遠く離れて、日本のクリスマスは独自の文化的な道を歩んできました。キリスト教徒にとっての今夜は静かに祈る時間です。子どもへの文化的継承をその仕事にしている幼児教育関係者の多くは、このクリスマスをサンタクロースと結びつけて迎えることに、ほとんど違和感すら持たずに、それが当たり前のことのように習慣づけられているように思えます。この子たちが、幾つになるまでサンタクロースという存在を信じるのでしょうか。この時期になると毎年そう思います。そして子どもたちは、サンタクロースがもって来てくれるプレゼントを本当に楽しみにしています。

今日は「あわてんぼうのサンタクロース」からのお手紙も最後でした。それによると、明日のクリスマス会に来ると書いてありました。そこでエントランスの金魚がいるあたりに、クリスマスツリーに見立てた手形ページェントを飾りました。みんなで成長をお祝いしたい、みんなでサンタをお迎えしよう。そんな意味を込めた装飾です。

私たちはこの時期に、毎年新しいおもちゃを加えるのですが、それはサンタクロースがもって来てくれます。またご家庭へもって帰って家族で遊んでもらいたいプレゼントもあります。今年はお楽しみ会で「神田囃子」に触れたので、獅子舞をモチーフにした制作キットです。親子遊びのひと時に使ってみてください。

 

小学生2人が保育園体験に

2019/12/23

「はい、一列に並んで。順番にやるから」。小学2年生のRくんが、わいわい、らんらんの子どもたちに上手に遊びを教えてくれています。柔らかい素材の組み立てパズルで、家でもよくやっているそうです。園にはないおもちゃで、いろいろな形を作れるので、どうやったらそれができるか、教えてもらうために人だかりができる人気ぶり。そこで冒頭のような促しをしてくれていました。

担任も「彼、すごいですよ、とても落ち着いて子どもたちに対応しています。もう、毎日来てほしいですよ」と褒めていました。本人の感想を少し紹介します。

「ぼくがいちばんたのしかったことは、ぼくがもってきたワミーで、みんなが作ったのをつなげて、け虫ごっこしたことです。ほかにもなわとびをつくりました。次くるときは じかんがあるときにきたいです」

「これも、読んで」。小学3年生のNちゃんは、ちっち、ぐんぐんの子どもたちに絵本を読んであげています。「ママだっこ」「あぶくたった」「おつきさまこんばんは」「かおかお どんなかお」など、次から次へと「これも読んで」と、子どもたちのリクエストが尽きません。それに応えるNちゃんは、もうすっかり園児と仲良しです。

「はじめはかんたんかと思っていたけれど、いろんな本を読んだりしていた内に、だんだんたいへんになって来ました。こんど来るときはわらすをたんとうしたいです」

2人は、園児のお姉さんとお兄さんです。とてもしっかりした小学生で、送り迎えの時に保育園のことは知っているので、入りやすかったかもしれません。

この「保育園体験」ですが、園児に限らないで広く受け入れます。近隣の小学校へもポスターを送ることにします。

 

あわてんぼうのサンタクロースからのお手紙

2019/12/23

今日のお手紙 12月23日(月)

「トナカイって何?」 「サンタが乗ってくるときの」

保育室のいろんなところに、7人の小人たちと トナカイがいました。

 

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以下では、これまでのお手紙とその内容をお伝えしています。

 

12月20日(金)

 

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12月19日(木)

クリスマスまであと6日

サンタさんは保育所保育指針を知っているみたいです。

保育所保育指針や幼稚園教育要領には「健康」について

「自ら健康で安全な生活を作り出す力を育てる」と書いてあります。

あくまでも自分で作り出せるように育てるので、自分で考える力のある子どもには、それを伝えているんですね。さすがサンタさん!

 

12月18日(水)

サンタさんはみんなの健康も気にかけてくれているんですね。

12月17日(火)

新しい絵本はどこにある?

12月16日(月)

クラスのブログにもあるように、いつの間にか、保育園に小人がこんなにいっぱい・・・!子どもたちには、謎めいていて、「!」「?」が飛び交っていました。

12月13日(金)

「サンタさんも来ない日があるんだね」と話していた13日ですが、その日のお手紙は16日(月)のに入っていました。「小人さんで忙しかったんじゃない?」と言っておきました(微笑)

キラキラ星。

16日、園舎北側、神田川のベランダをイルミネーションで飾りました。キラキラ星もあるよ。

12月12日(木)

12月11日(水〕

 

12月10日(火)

12月9日(月)

 

12月6日(金)

12月5日(木)

12月4日(水)

12月3日(火)

12月2日(月)

保育者になるという意味

2019/12/22

先日、園のある先生と「保育者は何を目指すべきか?」「保育者の役割は?」という話になりました。そのとき私の頭に浮かんだ答えは、3つありました。ひつは子ども、保護者、保育者、家庭と園の環境の4つを俯瞰的に眺めたときの役割と専門性、もう一つは子ども一人ひとりが異なる発達の理解と必要な援助の内容を想定できる力、環境の再構成もここに入ります。そして3つ目が、ほかでもない「その子ども」との確かな心の通い合いです。これが保育者になる意味です。

この3つ目の心の通わせ方は、前後の時間を気にしないで没入するような一定の時間が必要で、濃密に共に過ごす中でしか共有できない「喜びのエール」が起きるような「生きた時間」です。その質感は、一人ひとりの子どもとの間にある確かな手触りであったり、ゲラゲラと屈託のない笑い声が伴ったりします。

1つ目や2つ目はまず頭で理解することから入っていって、子どもに出会う筋道なのですが、3つ目の子どもとの過ごし方は、集団を相手にしたり、「次はこれをやるからそれまでにこれを」といった段取りが頭を占めている時には、まずできない接し方になります。

直線的な時間の流れの中での「今」ではなく、その前後関係を無視できる状況が保証された中での「子どもの時間」です。そんな時間は子どもの根源的な何かが噴き出してくるので、保育者はある意味で覚悟が必要です。汚されたり蹴られたり水をかけられたり酷い言葉が出てきたりしながらも、それがルールや決まりなどの次元を超えて、心底「笑う」「楽しい」「嬉しい」という中に深くのめり込んでいくような「子どもの時間」です。

思い起こせは、本当の意味で心を通わせているな、と思える瞬間が、ちょっとだけ色々あった12月のお楽しみ会後の、この2週間でした。それは束の間の一瞬で終わってしまうことが多く、また直線的な段取りの時間に掬い取られてしまうのですが、それでも「さっき、そこが楽しかったよね」という確認と「またね」という同意だけはとって、お終いにしていくような瞬間です。

例えば、運動遊びで「波がやってきました」と大声で教えてくれるHくん。私の胸に馬乗りになってから「(転覆は)まだだよ!早く出発して」と、船が転覆する瞬間までのドキドキ感をできるだけ味わいたい一心のNくん。顔は見えないけど、私のお腹の上を思い切り足で踏みつけながら、堪えているのに我慢できずに笑い声が漏れているKくん。あるいはサンタクロースが持ってきてくれた五味太郎の絵本を読んでいて、家の窓から見える姿から「ネズミかな?」と思ってページを開くと、違っていたという展開が可笑しくて、なんども戻っては繰り返すように求めてくるHくん。またこんな受け取るメッセージを感じることもあります。「美味しかったよ。ありがとう」の気持ちを確認したくて、それを聞くことが嬉しいから、お菓子を先生食べてみて「美味しかった?」と何度も確認したい気持ちを見せてくれるMちゃん。これらのどの子たちに、共有した思いがあります。

「もっと深く付き合ってよ。まだまだ足りないよ」

これにどこまで、私たちが応答できているか。その深さが問われていると思えてならないのです。時間を気にしないで、周りの目を気にしないで、もっと自由に遊びたい! その満足する心の底は、心の海のずっと深いところにあるのに、浅いところからすぐに浮かび上がらざる得ないような潜りにも似た、表面的な遊びと対応。次のことが待っていることへ急がされる時間。

3番目の遊びを、心の通わせ方を、再認識して保証すること。これは極めて大事です。しかし、そのために必要な職員配置になっていない制度の限界もあります。私の仕事はこれを突破しないといけないことです。なぜなら、この「養護の働き」が満たされて初めて、子ども自身が動き出すことができるからです。ちゃんと受け止めれば、手を離しさえすれば(ハンドオフ)子どもから離れてやり出すに決まっているのです。海の底にちゃんと足がついたら、子どもは底を蹴って浮かぶのです。子どもを信じるというのは、この心の海には底があることを信じることです。これが見守る(ハンドオフ)という意味でもあります。

 

Mam’s Salon きのうのつづき

2019/12/22

「ありがとうごっこを実践していきたいと思います」

20日のマムズサロンの参加者の中には、こんな感想を残されたら方もいます。「ありがとうごっこ」というのは、寝る前に子どもと語り合うのです。こんな感じです。

「ママね、◯◯ちゃんがスリッパ揃えてくれて嬉しかったよ、ありがとう」

「もっとあるよ、ありがとう、は。◯◯ちゃんがカーテン閉めてくれたでしょ、ありがとう」

こんな風に、ちょっとしたことを見つけて「ありがとう」っていうのを、言い合うのです。子どもは「ごっこ」の世界が大好きですから、きっとスーッと入ってくると思います。子どもは、子どもらしい発想で、そうきたか!というような、思わぬ発想で「〜ありがとう」と楽しみ始めるでしょう。

ありがとうと言われると、人は「心がほっこりします」(永持先生)から、「ギュウして」のハグもそうですが、安心と満足を得る方法としては、この遊びの方が毎日やっても、飽きないかもしれませんね。

子どものぐっすり睡眠に役立つノウハウがいっぱいのマムズサロン。次回は1月10日です。

Mam’s Salon No.2

2019/12/21

「睡眠の大事さがよくわかりました」「朝がゆっくりなので、スタートをもう少し早めにしようと思う」「ベッドでの絵本の話、まさに!と思った」ーー。

参加された方の感想です。2回目となる「赤ちゃん夜ぐっすりのためのマムズサロン」が昨日20日に開かれました。参加者は5名。古民家の海老原商店の2階の和室は、畳なので赤ちゃんと一緒に落ち着いて話を聞くことができます。

内容は前回と同じですが、私は2回目になるので1回目よりも、より深く理解することができました。私にとって今回の「気づき」は、夜よく寝るために必要なことは「子どものが満足して安心していること」の重要性でした。前回も聞いているはずなのに、なぜか今回は「ここ」が響きました。

特に「男の子は女の子よりも、ホルモンレベルで甘えん坊なんです」という話。女性である母親から見ると、男の子の甘えん坊ぶりは、可愛いと思うと同時に、「ちょっと恥ずかしいな」の気持ちが入ると思います。さらには「大丈夫かな、こんなに甘えん坊で」もあるでしょう。でも、今回の永持先生の話で「なるほど!」と思ったのは、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシン(第2回のコーヒータイムでも話題になった、アレです)が、ハグによってでるのですが、同じ程度になるのに、ハグの度合いが、男の子は女の子の倍も必要だというのです。

私にもよく「ギュウして」という子が何人もいますが、確かに男の子なんです。その場面をお迎えの時にお母さんにみられるのが、私も「ちょっと」とは思うのですが、でも、これはとても大切なスキンシップであり、親子ではぜひ遠慮しないでやっていただきたいのです。寝る前に子どもがスキンシップを求めるときは、心の満足、安心を得ようとしているのだと思いましょう。

絵本を中々終わらせてくれない時も、絵本を読んで欲しいから「もう一冊」と言ってくるのは、言葉と行動ではそうですが、心の言葉は「ママ、僕のこと大好きだって言って」「もっと僕のことギュウして」なのかもしれません。

眠くなるのは、昼間たくさん運動したから、よく食べたらから、という運動や食欲の満足だけではなく、心の安心という満足も必要という話です。男の子の気持ちは、母親でもわかりにくい面があるもののようです。ホルモンレベルのことですから、そういうことも知っているのと知らないのでは、許容度も変わってくるのではないでしょうか?

私も、安心して寝るには、この園長の日記を書き終えること。もう一つは、何かに熱中してアート的な活動を楽しむことができた時でしょうか。実は今日は先ほどまで保育園で絵本コーナーのパネルを作っていました。私のストレス解消法です。

 

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