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園長の日記

千代田小学校を訪問して

2023/02/21

昨日20日(月)のことですが、一人だけ入学する予定の千代田小学校へ年長五人が見学にいきました。教室と廊下の境目の壁がない、オープン教室。私たちの姿を見つけてT Hくんが「あ!」という顔をしています。驚きの後は、嬉しそう。いろんな話をしてくれました。

授業の邪魔にならないように2時間目のおわるちょっと前ごろから、中休みの時間にかけて、お邪魔しました。

この小学校は昨年卒園した1年生が5人もいて、お互いに再会を喜びました。当園は3階の広い部屋で、3〜5歳児クラスが一緒に過ごすことが多いので、最低2年間は「同じ釜の飯を食う」「寝食を共に共にする」間柄になります。そして1年間の空白を置いて、今日のように再会すると、1年前まではちょっと上の「お友だち」感覚だったのが、立派なお兄さん、お姉さんになっている姿に接して、どう感じたのかでしょうか。

 

私たちはよく「知っている子がいてホッとする」とか「知っている卒園児がいる方が安心する」などと言って、その方が「よかったね」と語ることが多いのですが、そう簡単に一般化していいとは思っていません。保育園での過ごし方がどうだったのかによって、また、その子たちの関係の質によって、再会の意味も変わってくるはずだからです。嫌な思い出を思い出すことだってありうるからです。

「これ◯◯ちゃんのだ」。廊下に張り出された「作品」に書かれた「ひらがなの名前」を見つけて教えてくれます。二日後に「6年生を送る会」があるそうで、3時間目はその練習が始まりました。

みんなが集まって体操座りになって、先生の話を聞いています。その様子をじっと見つめていた子どもたち。校庭では体操服に着替えた6年生が体操をしていました。そろそろ帰ろう、と声をかけても「もっとみたい」と興味があるようです。

このように小学校生活に触れさせてもらうことは、肯定的な意味が大きいと感じます。会ってみると、ひと回り大きくなった卒園児の成長を、その振る舞いや言葉遣いから実感します。それは訪問した子たちも感じたはずです。保育園時代とは違う関係の可能性を感じたのではないかと思います。子どもの持っている、可塑性というか、柔軟性をこんなところにも感じました。

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