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STEM保育・自然科学

伝承遊び「あやとり」

2020/10/27

10月から始まった「伝承遊び」のうち、3歳児クラスのわいわい組の子どもたちから「やってえ〜」とか「見てて〜」と声をかけられると、あやとりの「ほうき」だったり「東京タワー」だったり。かなりのブームになっています。あやとりは手指を1つずつ動かすので、指のいい運動になります。

https://asoppa.com/asopparecipe/4189208 ホームページ「あそっぱ」より

それまでに「トントントントンひげじいさん」とか「グーチョキパーで何作ろう」とか、いろんな手遊びを楽しんできた子どもたち。その子たちが今度は中指だけを動かしたり、親指と薬指で摘むように糸を引いたりといった「指技」ができるようになってきたのです。私たち保育者は、こうした指先を使った遊びを「微細運動」と言ったりします。その反対は全身を使った運動で「粗大運動」と呼んだりしますが、微細と粗大を対比させる分類は、それこそ粗雑な分類のように思えます。

あやとりは、このように「運動」でありながら、つながった一本の「ひも」が色々な形を作ることができる幾何学遊びと捉えることもできます。また友達と交互に糸を指で取り合い、色々な立体図形を作り続ける造形遊びにもなっています。わいわい組のKくんは「ほうき」の最後の方で、左手の人差し指と中指と薬指の3本の指を紐の間に差し込んで、紐を手の甲の方へ裏返すようにするのですが、そこがどうしてもできなくて、地団駄を踏んでいます。

同じわいわい組のSくんが、そのやり方を根気強く教えてあげていました。こんなに「やりたい」「できるようになりたい」という強い気持ちがあれば「人生何とかなるよ」と心で太鼓判を押してあげました。たかがあやとり、されどあやとり。決して侮れない伝承遊びです。

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