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園長の日記

いい絵本は子どものことをよくわかっている

2020/10/22

エルマーの冒険を読んであげていると、この本は子どものことがよくわかっているなあ、と感心します。子どもの反応をあたかも予想しているかのように、文章が展開して行くのです。私の話に聞き入っているのは年長さん数人。お昼寝をしない子どもたちにとって、午後1時から3時ごろまでは、活発に体を動かすことはせず、比較的静かにして過ごしているのですが、10月から週2回、物語絵本などを読み聞かせています。先週が「おしいれのぼうけん」だったのですが、今日22日は「エルマーのぼうけん」の途中までです。この大ベストセラー絵本のストーリー展開は、子どもの「次どうなるんだろう」と「きっとこうじゃない?」を強く刺激します。船で密航して「みかん島」まで行くのですが、小麦の袋に隠れて歪な形になってしまい、船員に見つかってしまうのではないかというハラハラする場面では、船員がエルマーの「ひじ」を触って「枝のついたとうもここし」だろうと勘違いすると、すいすいさんたちは、安堵とおかしみと痛快さの混じった、なんともいえないため息を漏らしました。「こういう場面が子どもたちにとってはたまらないんだなあ」と感心します。今日は「どうぶつ島」まで渡りきり「いのしし」に疑われるところまで読みました。空を飛んでみたいエルマーは、子どもの恐竜を助けることができるかどうか、すいすいさんたちの夢見る物語は来週も続きます。

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