MENU CLOSE
TEL

園長の日記

けんかのきもち

2020/07/28

(千代田せいが文庫より)

たいは、友達のこうたに泣かされる。くやしくて、くやしくて涙がこぼれる。溢れ出る気持ちを堪えらることができずにいる。第七回日本絵本大賞の絵本「けんかのきもち」は、とにかく伊藤秀男の絵がいい。もちろん、柴田愛子の簡潔な文は、ほとんどが主人公の少年たいの「内言」だけで物語が進んでいく。この絵本は、子どもの気持ちが、いかに大きな大きな塊であるかを感じるためにある。そして、その「きもち」の熱量を、伊藤秀男の絵が伝えてくれる。

子ども同士がとっくみ合いのけんかをする権利が奪われてしまって久しい。

別にとっくみ合いのけんかを奨励したわけでも、保育園で復活させたいと思っているわけではない。そんなことを私が言い出したら、大反対にあうだろう。そういうことではなく、けんかの気持ちに共感する機会そのものがなくなってしまったなあ、としみじみ感じるからである。

(おっ、今日は、なんだか、である調、である!えへん!)

別に保育園で「けんか」があったわけではありません。たまたま午後に来園された千代田区の方と、子どもの見守り方の話になり、ちょうちんが下がっている階段の下をくぐっていて、突然にこの絵本を思い出しただけです。ぜひ、一度、手にとってみてください。子どもと一緒に読むのではなく、大人が一人でじっくりと読んでみてほしい絵本でもあると、勝手に思っています。

 

 

top