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園長の日記

良質な遊びである「鬼ごっこ」

2020/01/25

◆第2回 鬼ごっこ遊びの会

今日は和泉小学校の体育館で午前中、第2回親子運動遊びの会(鬼ごっこ遊びの会)を開きました。じゃんけん鬼、通り抜け鬼、バナナ鬼、まる鬼、田んぼ鬼、宝さがし鬼(スポーツ鬼ごっこ)、だるまさんが転んだ・・・いろんな鬼ごっこを親子で遊びました。鬼ごっこ協会の羽崎貴雄さんも来ていただき、鬼ごっこで体を動かして遊びました。

大人が体を動かすのにもちょうどいいかもしれないです。

たかが鬼ごっこ、されど鬼ごっこ。一見ただの鬼ごっこと思われがちながら、その遊びの素晴らしさを改めて感じることができました。

◆運動のいいところ

運動には運動制御機能、精神状態の改善効果があります。ただ最初にちょっと意外に思われるかもしれない運動の素晴らしさをお話しすると、運動には「知的能力の改善効果」もあることがわかっているのです。まあ、頭もよくなる、勉強にもいいということです。

運動を行うことは、「状況判断から運動実行まで、脳のほとんど全ての領域を使うこと」になっていると、日本学術会議が2011年に「子どもを元気にする運動・スポーツの適正実施のための基本指針」が、そう述べています。

◆鬼ごっこのいいところ

自由遊びの代表格にある「鬼ごっこ」。ルールがある遊びであり、それを状況に応じて変化させることができる遊び。良質な遊びの条件を満たしているのです。学生が遊びについて学ぶとき、必ずでてくる学者が『ホモ・ルーデンス』を著したオランダの歴史家ヨハン・ホイジンガ。文化そのものが遊びであり、遊びから文化が発展したと主張しました。それと並んで必ず取り上げられるのがフランスの哲学者ロジェ・カイヨワ。鬼ごっこは彼が定義している「遊び」の4条件をもちろん満たしています。それは、模倣、競争、偶然、めまいの要素です。

また、この日記で、将来に必要な力は、自分づくりとしての考える力、言葉や振る舞いを通じたコミュニケーション力、力を合わせて協力して目的を成し遂げる力、いろいろな場面での創造性(4つのC)であることに少し触れてきましたが、この4つのことが「鬼ごっこ」にもあることを今日再確認できました。

鬼ごっこは日本の文化であり、遊びの王道であり、将来のためにも必要なもの。大事にしたいものです。

◆千代田区でこれから・・

今日は千代田区の保育園担当の方も見学にきてくださり、会が終わった後で、羽崎さんと3人で色々話しあいました。千代田区の保育園、幼稚園はもちろんですが地域の中に幼児期の運動遊びを発展させていく機運を盛り上げようということになりました。子どもたちの平凡な日常生活の中に、自然な形で鬼ごっこが普通に遊ばれている状態。普段の毎日の食事のように。

◆運動の合言葉はこれです

「毎日、合計60分以上、楽しく体を動かすこと」

そして子どもの幸せな人生の土台作りは次の言葉です。

「よく遊び、よく食べ、よく寝る」

このシンプルなことを実践することが、意外と難しい。また来週から「園長の朝の運動遊び」再スタートの予定です。

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