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園長の日記

徳勝龍の「気負わない」優勝

2020/01/26

 

こんな勝利を手にしたら、そのあとが大変になるんじゃないかと心配したのですが、インタビューを聞いていたら、さすが33歳。冷静なので大丈夫だろうなと思えます。この気の持ち方に、ちょっと学びたい心の姿勢がありそうです。徳勝龍が優勝した話です。前頭17枚目という幕内最下位の平幕力士が優勝したのは20年ぶりだそうで、連勝を続けていた時から、「気負いはないです。自分が一番番付が下。思い切りいけばいい」といった趣旨のことを語っていました。「自分なんかが優勝していいんでしょうか」と国技館を沸かせた取り組み直後のインタビュー。愛嬌のある性格できっと人気が出るでしょう。中学生の時、生徒会で「勇気・希望・友情」という校訓を考案したらしい。午後10時からのNHKのサンデースポーツに生出演していましたが、これからの取り組みについて聞かれた徳勝龍はこう言いました。

「自分らしく、一生懸命取れればいいかなと思います」

徳勝龍の優勝から、子育てで参考にしたことがあるとすると、根気づよさ、気負いのなさ、あたりのような気がします。

その前に「3つの気」について、こんな言葉遊びを、私はよく人に言います。

「元気は出るもの、勇気は出すもの、根気は育てるもの」

どういう意味かというと・・

元気は人に出せと言われてもでないもので、自分で自然と<出るもの>。

勇気は自然とはでないもので、これこそ自分の意思でここぞというとき<出すもの>。

根気は出たり出したりするのではなく、気長に<育てるもの>。

日本語の「気」は精神のことですから、心の動きや働きを「気」で表現します。気にする、気がきく、気が散る、気を配る、気にかける、気を引く、気をもむ、気が長い、短い、気まずい、気に食わない・・・日本語は気持ちを「気の流れ」で表すことに長けていますね。気の持ち方使い方を「気持ち」というわけであり、喜怒哀楽の感情とはちょっと違いますね。状況や人間関係の中での心の動きを表すんですね。

気負わないという戦い方。この力の出し方は、実力以上の「気」を回りから呼び込むのかもしれません。運気というのも実力のうちだとすると、自分らしく、自分の気に従うという生き方、ちょっといいな、と思いました。

 

 

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