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園長の日記

わらすの保護者会を終えて

2019/09/05

昨日4日は、わらす(わいわい・らんらん・すいすい)組の合同保護者会でした。お忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。クラスブログでも担任が「自律」などについて、大切な考えを述べていますが、私からは参加されなかった方のために要点をまとめて報告します。そのため順番は少し違います。また、昨日の内容の補足もあります。

<これまでの子どもの姿とこれから大切にしたいこと>

保護者会の冒頭のあいさつで、私からは今の子どもたちが「自分らしさ」がくっきりと表れているとお伝えしました。今その子一人ひとりが、どんなテーマを持っているかがよく見えてきます。好きなゾーンを明確に主張し、やりたいことをやろうとしています。その中に、一人ひとりの発達のテーマがよく見えます。それを、どんどん伸ばしてあげるために、必要な環境を用意して、充実した園生活ができるようにしながら心を豊かにしていきたい。

そして、これからどんな子どもになってほしいかというと、いろいろなことを期待したいところですが、その中でも最も大事なのは、自信を持つことです。自分自身が好きで、やろうと思えばやれそうに思え、いろいろなことに挑戦したいという意欲が湧き出てくる源になる自信です。何ががわかったりできたりしたからつく「条件付きの自信」ではなく、自分がそのままの自分でいいという「無条件の自信」です。そこを大切にしていきたいです。

<現状報告と今後の展望>

担任の小林から、プリントの内容に沿って、4月からの園環境、友達、保育者との関わり方の成長について説明しました。

これから全体で進めていくことは、心のコントロール、自分のことを自分でやる、一人ひとりの姿を家庭とともに捉えてともに関わっていく、発達に即した経験の充実、ピーステーブルの保障、お手伝い活動を通して自身や自分を意識するような経験、自分を見つめてみる、自分の思いや考えを表出する機会の充実 バス遠足を通しての探求などです。

<食事の様子についてビデオ視聴>

普段あまりご覧いただいていない食事の様子を、担任が撮影した動画で見てもらいました。

<幼児クラスのこれからの行事について>

◆園長から「保育体験と給食の試食」を提案

食事の様子を動画で見ていただいた後、私は保護者の皆さんに給食を試食してもらいたいという気持ちがあり、それができる方法の一つとして、半日の保育体験を検討中である、とお話しました。幼児クラスなら保護者がそばにいても大丈夫なので、保育士の仕事を体験してもらいながら、一緒に過ごしてもらい、食事も一緒に食べるという半日です。希望制で、受け入れ可能な日にクラスに一人か二人まで。改めてお知らせします。

◆9月の保育計画から

○ 9日(月)からの週は、午後6時ごろが日の入りなので、暗くなってから晴れた日は屋上で天体望遠鏡による月の観測をします。暗くなってからのお迎えの方は、親子で天体望遠鏡での「お月見」を楽しみましょう。曇りでお月様が見えないときは中止です。10月にも実施します。ちなみに十五夜は13日(金)ですので、その日は「お月見」にちなんだ給食です。

○バス遠足は11日、18日、25日でいずれも水曜日。公園をフィールドにして、いっぱい秋を見つけてきます。

○20日の引き渡し訓練は、地震を想定した防災教育、防災訓練をします。また詳しいお知らせをします。

◆10月30日(水)の保育参観はバスで木場公園へ
保護者専用のバスを用意しますので、木場公園へ一緒に行きましょう。にこにこ組と合同です。

 

◆親子運動レクリエーション(10月26日)について

日程が変更になりご迷惑おかけしました。祖父母の方の参加も大歓迎です。園庭がないので、普段思いっきり走り回ることができていないので、和泉公園で思いっきりかけっこを楽しみましょう。また親子運動遊びには、伝承遊びの要素を入れたいと検討しています。祖父母の方が懐かしと思ってくださるような内容になるといいですね。

◆お泊まり会

らんらん組だけでもお泊まり会をしたい、川遊びに連れていきたいと考えていたのですが、色々と見通しが立たないことが多くて、年中さんによるお泊まり会は見送りました。来年の年長さんでは、ぜひやるつもりです。ちなみに姉妹園でも、お泊まり会は、年長さんだけです。

◆交流保育

姉妹園の新宿せいが子ども園(高田馬場)、せいがの森こども園(八王子市別所)へは、この秋、バスに乗っていきます。また、近くの保育園との交流も計画中です。

◆芋ほり(10月4日雨の時は18日)

小田急多摩川線「黒川」あるいは京王相模原線「稲城」近くにある黒川東営農団地(くろかわ あずま えいのう だんち)(川崎市麻生区)へバスでいきます。広々とした、気持ちのいい高台にある農園です。お弁当の用意をお願いします。

◆ギャラクシティ(足立区・西新井)11月19日(火)

大型アスレチック(丸い体験ドーム)のある施設。

◆お楽しみ会(12月7日)と餅つき、クリスマスデー、成長展(2月29日)

乳児は生活の再現遊び、幼児は劇遊びや合奏、合唱などを楽しむ様子をご覧いただきます。暮れには餅つき、サンタクロースがやってくるクリスマスデー、そして年が開けて2月の成長展と続きます。

<最後の質疑応答から>

◆昼食やおやつの喫食状況を知りたい

保護者1 昼食をどのくらい食べたか知りたい。それによって家庭での夕食の時の対応も変えていきやすいので。

園長 それは個人的にはやっていきたいと考えています。アンケートでもそのご要望がありました。ただし職員の業務負担になってほしくないのでいい方法を検討します。

保護者2 先生たちの負担にならないように、マル、サンカク、バツなどで簡単な印でもいいかもしれません。

<補足説明>

昨日の懇談の中では、あまり時間もなく、うまく説明できませんでしたが、基本的にはこう考えています。食事の量に限らず、何をして遊んだか、どうやって過ごしているか、お昼寝をしたかどうかなど、基本的には子どもが保護者の皆さんとお話をして理解しあえるコミュニケーションや親子関係を作っていきましょう。

例えば、お迎えの時に展示食を見ながら

「今日のご飯、これは美味しそうね、食べた?」

「うん、全部食べたよ! ピカピカ」とか、

「ううん、少しだけにした」

などという「会話」が成立していくと好ましいですよね。それが年長さんぐらいの目指す姿です。そのためには、展示食の位置が高すぎますね。すぐに子どもと一緒に見ることができる高さにしましょう。

でも、実際のところ、昨日の話にあったように、わいわんさん(3歳児クラス)やらんらんさん(4歳児クラス)ぐらいでは、まだ「子どもに聞いてもよくわからない」ということがあリます。昨日の保護者会の後、先生たちと話し合ったところ、現在はこれまでも、あまりにも食べなかった時は、お便り帳でお知らせすることにしています。でも、どの子も全員について、どのくらい食べたかを全員お知らせするのは、結構大変です。

自分たちで、簡単に示す方法とか、個別の対応を基本にさせてもらいたいと考えています。一律に全員の喫食状況をお知らせしていくのは、やはり職員の負担が大きいかな、と考えます。でも、子どもが一緒に伝えていける方法を探ってみます。

◆お昼寝の選択制について

私の方から、生活リズムを整えたいという提案をさせてもらいました。子どもの24時間の生活リズムをきちんと作っていきたいという話です。特に夜の睡眠時間、睡眠時刻が大事です。よく「早寝早起き、朝ごはん」が大事と言いますが、軽く考えないでほしいと申し上げました。2時間の延長保育をやっている保育園が、8時に寝てくださいというのは矛盾した話ですが、でも子どもの発達のことを考えると、基本は8時、遅くとも9時の就寝を心がけて欲しいのです。夜の10時から深夜2時の間はぐっすり寝ていて欲しいコアタイムです。この時間帯に成長に必要なホルモンなどの分泌なども活発になります。

人間は長い歴史の中で、明るくなったら起きて活動してお腹が減れば食べて、陽が沈んで暗くなったら寝ていました。長い時間をかけて体のリズムがそうできています。電気ができて夜もこうして過ごすことができるようになったのは高々この100年ぐらいのことです。そうした生活習慣の結果、様々な発達の問題が生じています。園医の瀬川クリニックの先生も、とても心配されていて、ぜひ早寝早起き、朝ごはん、運動などを大切にして生活のリズムを整えてほしい、そう訴えていらっしゃいます。

そうした話をさせていただいたところ、「お昼寝をさせないということはできますか」という質問がありました。基本的にお昼寝も、その子の持っている生活リズムに合わせて、園でお昼寝をしないで済む場合はそれでも構いません。幼稚園はお昼寝がないわけですが、保育園だからお昼寝を必ずしないといけないわけではありません。

基本的生活習慣の自立には、望ましい姿があります。睡眠の自立のイメージは、自分から布団に入り心地よく眠りにつき、心地よく目覚めると言うイメージです。いつまでもトントンしたり擦ったりしなければ眠れないと言うのは、本当の自立した睡眠の姿ではありません。布団に入って眠くなっても、甘えの欲求や、遊びの欲求が睡眠の欲求に勝ってしまうことがあります。私の子どもを私が寝せるときは、私も一緒に9時に寝てました。小林先生はブレーカーを落として、真っ暗にしているそうですよ。

<補足説明>

私の姉妹園の経験から言うと、お昼寝がいらない子どもは、3歳児で2割、4歳児で4割、5歳児で6割、6歳児で8割ぐらいです。ただ年長児でも、夏の水遊びやプール遊びをしている時期などは、普段お昼寝をしない子どももよく寝ていました。お昼寝をしなで起きている場合は、パジャマには着替えて、絵本を読んだりして静かに過ごします。それで眠くなるようだったら、お昼寝が必要です。小学生になるとお昼寝はしなくなります。そこで園生活でも就学する3ヶ月前、つまり年長の1月からは全員お昼寝をしません。

実際にお昼寝をしないで過ごしてみて、家庭ではどうだったか、早く寝るようになってよかったとか、あるいは夕食前に寝てしまって、返って夜寝なくなったとか、いろいろなことが起きます。園と家庭と様子を伝え合いながら、1ヶ月くらいかけて、園のお昼寝をどうするかを探っていくぐらいの気持ちで「午睡の選択制」は進めていきましょう。身体のリズムは、そう簡単には変わらないからです。

◆そのほか

清潔の自律で大切な事は、やった後にきもちよかったさっぱりしたと言う心地よい感覚から、毎日の習慣になると良いのです。最近顔を洗うと、気持ちが良いと言うようになったという話がありました。きっかけはわかりませんが、それはとても良いことです。気持ちが良いからやると言う動機は、習慣になりやすいのです。うがいや歯磨きも、さっぱりして気持ちが良いと言う感覚に注目するように促すと良いでしょう。

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