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園長の日記

「面白い」「もう一回」が身体を動かす

2026/10/14

赤ちゃんが、少し先にあるものに手を伸ばす。届きそうで届かない。そのものを見つめながら、身体を乗り出したり、床を蹴ったりする。大人が両手を広げて待っていると、笑いながらハイハイで近づいてくる。抱きとめてもらった喜びが、また動き出す楽しみにもなります。

追う、逃げる、跳ぶ、揺れる。乳幼児の身体の動きには、「あれに触りたい」「あの人のところへ行きたい」「こうすると面白い」という気持ちが伴っています。子どもたちは「健康のために」と考えているわけではありません。「面白い」「もう一回」が、その身体を動かしています。

わらべうたに合わせて、大人の膝の上で揺れる。次の動きを待って、大人の顔を見上げる。鬼ごっこで追いかけられ、笑いながら逃げる。友達の跳ぶ姿を見て、自分もやってみたくなる。楽しさのなかから、少し遠くへ、少し高くへ、昨日とは違う動きへの挑戦が生まれます。

こうした姿を見ていると、身体を動かすことには、三つの関わりが重なっていると感じます。

身近なものに関わること。身近な人と気持ちを通わせること。そして、自分自身の身体との関わり方に気づくことです。

手を伸ばすと届く。身体を傾けると揺れる。相手が近づいてきたら、向きを変えて逃げる。子どもは遊びながら、ものや人との関係を感じ取り、自分の身体でできることを知っていきます。これは、乳児保育で大切にする三つの視点や、幼児が身近な環境との関わりを通して、その意味に気づいていくという考え方にも通じます。

今年で8回目になる「親子運動遊びの会」も、これまでの7回と、内容や基本的な考え方は変わりません。わらべうた、音楽に合わせて身体を動かす遊び、さまざまな鬼ごっこ、ダンスなどを、親子で楽しみます。

いくつかの遊びを用意しますが、何をするかは、その場で子どもとやり取りしながら選んでいきます。「これ、やってみる?」「もう一回?」。言葉で答える子もいれば、手を伸ばしたり、身体を揺らしたり、じっと見つめたりして、気持ちを伝える子もいるでしょう。その姿を受け止めることも、親子の対話です。

一緒に遊ぶうちに、大人にも「面白い」「もう一回」が生まれるかもしれません。その楽しさが子どもに伝わり、子どもの楽しさが大人にも伝わる。そんな時間を、親子で過ごしていただきたいと思っています。

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