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園長の日記

「なんかいい感じ」にできていく

2023/01/10

最近、幼児特に年長さんが段ボールをよく使うので足りなくなります。「大きな箱」の特性からの遊びです。中に入ってみる、乗り物に見立てる、積み上げてみる、中には乗って潰すなど。何を目指しているのか、どこに向かっていくのかとみていると、それぞれに作りたいものがある時と、そんなに明確なものをイメージしていないときがあって、それでも試行錯誤しながらやっていく推進力に驚くばかり。どこで飽きてしまうのか、続く遊びはどんなことか、そういう要素を見つけたいと思いながら見守っています。

自ら手を加えて変わっていくことの手応えや面白さなのでしょうか、手を加えて変わる結果からもっとこうしようと続けていこうとする。その作用のようなものはなんだろう?と感じる時があります。カイヨワの遊びの4つの分類に重なる要素(模倣)もあるのですが、幼児には村井実さんの善さの4要素の核に美があると思ってみてみると、なんかいい感じになってきた、というよさの感覚から、それをよりもっと、と続けさせているように見えなくもありません。

そうしたこだわりは、箱にテープを貼る場所、箱を載せる向きなどの瞬間瞬間に働いているのかもしれない、なんてことも感じたりしながら。というのも「やって〜」と頼まれたから手伝うと「ちがう!こっち」と理由がよくわかない「指導」をもらうこともよくあるものですから、「失礼しました」と。探究の原動力は、好奇心のようなことを発動させているその奥だか手前だかに、いいね!と感じるものが動いているのかもしれません。それを感じることができるのも、子どもの側にいる役得かもしれません。

 

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