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園長の日記

大人を手こずらせた私の話

2022/12/18

大人を手こずらせた私の話です。私には6学年離れた兄がいるのですが、小学校1年生ぐらいの時のことです。定期購読していた雑誌の付録にレコードがついていました。私に届いたものなので先にそのレコードを触りたかったのですが、兄がそれをとって袋から開いたのです。私はそれが悔しくて怒り、泣き叫びました。そして、大事なレコードなのに、私は割ってもみくちゃにしたのです。兄弟喧嘩の一コマに過ぎません。でも、そのことはずっと忘れずに覚えています。

この心理状態を振り返ることがあります。なんて勿体無いことをしたんだと、自分でも悔やむのですが、それよりも先に「自分でやりたかった」という気持ち。その抑えきれない衝動の強さ。これって、なんなんでしょう。そんな経験は結構あるんじゃないかと、園児たちをみていて思います。兄にしてみれば、封を開けてあげているに過ぎないのでしょうから、そこまで怒らなくても!と戸惑ったことでしょう。

兄弟姉妹のいざこざは、その場にいる大人を困らせますね。あんまり聞き分けがないと、誰だって腹立ちますよね。わんわん泣かれたら、周りの視線も気になるでしょうし。園内では気にしないでくださいね。みんな慣れてますからね。子どもの泣き声がうるさいと思われるようになったり、それで保育園が苦情施設になったりしている事例があるのですが、それもまた困ったものです。14日の日記でも触れたような大人の不適切な対応への関心が高まると、また余計に周りの視線が気にあったりして、それもまたストレスになりかねないですよね。子育てしていたら、もう!って思うことあり、ですから。

保護者の皆さんに、改めてお伝えしておきますが、子育ては親だけで担おうとなさらずに、みんなで分かち合いましょう。お互い様です。困ったら助け合いましょう。一対一の関係はしんどいから、複数対複数で行きましょう。園ならチーム保育、子育ては大家族のように。子どもも子ども同士の中に入れましょう。子ども同士の関係の中で子どもは育ちます。親子関係だけで子育てしなきゃって、思わないようにしましょうね。

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