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園長の日記

愛おしく気遣い合うことがケアだから・・

2022/10/02

(園だより10月号 巻頭言より)

最近はこんな思いを抱いて子どもたちと接しています。

子育ての根幹には愛がある。

それは必ず朝が来るように間違いないこと。

でも、それが愛だとは、親も子どもも決して言わない。

朝が来たからって、毎日、驚いたりしないように。

そりゃ愛には、イライラやプンプンもうんざりだってある。

不合理やムダや矛盾もいっぱい、ときには、ひどいケンカになってしまったり。

だけどそれは間違いなく愛、誰がなんといおうと。

 

でも、いま愛の息の根が止められようとしている

世の中は何かと、成績を良くして、効率よく、生産性を上げなさいという。

愛はいう。「僕の天敵は、忙しさなんだよ」と。「忙しいって心を亡くすと書くでしょ」。

「僕が育つには心というベッドに時間も必要なんだよ」と、愛はいう。

愛はまるで自然の草木のように、ゆっくり、ゆっくり育つ。

例えば「僕は君を効率よく愛したい」って言われたら、どう思う?ゾッとするよね。

子育ても勉強もおんなじなんだよ。だって子育ての根幹は愛だから。

時間の中に活動を並べてしまったら、それは生きる時間じゃなくなってしまう。

活動を本当に生きるようにしたら、それにふさわしい時間が決まるんだよ。

愛も同じ。出会いと別れ、遊びと学びが人生だから。

その過程ぜんぶが愛おしくなっていくことを、愛って言うんだよ。

何々の結果が、大事なんじゃないんだよね、どうせみんな死ぬんだから。

 

保育は愛です。愛は愛おしさのことです。

子どもたちには、その愛おしさをプレゼントしませんか。

すると子どもたちは、自ずと自分の生き方を始めます。

その時間が幸せな時間になるように、大人は公正に気遣ってあげましょう。

より良い社会を作っていくための友として。

フェアに愛を分け合い、子どもを気遣あう社会を作りましょう。

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