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園長の日記

より安心で安全な食材を求めて

2022/08/28

私たちが食べたり飲んだりしているものが、体にいいか悪いかを判断するのは、誰なんだろう? そんなことを考えたこと、ありませんか? 賞味期限が1日過ぎてしまった食品、傷んできた冷蔵庫の野菜、一旦溶けてまた固まったアイスクリーム、割ったら弾力性のない生卵・・・食べたり捨てたりするのは、人によって異なるかもしれませんが、これらはまだ判断がつきやすい方です。分からないのは、一見新鮮そうに見えながら、実は農薬がたっぷりかかった野菜や果物。有機栽培と書いてあるけど、実際は遺伝子組み換え作物の有機肥料がたっぷり使われたもの。食べたら美味しいけど、化学調味料がふんだんに使われている料理。さあ、どうでしょう? これらはどうやって判断したらわかるでしょうか?

こんなことを考えてしまうことが、最近増えました。安心・安全な食材について調べているからです。そしてこう思うようになってきました。自然界に住んでいる動物が、自分で食べるものを間違えてしまうようなことはきっとなかっただろう。動物が、これは食べていいものなのか、食べてはいけないものなのか、本能で区別ができなかったら、きっと絶滅しているだろうと。たとえば地面に生えている自生の草を食べている、アメリカのある牧草地で飼われている肉牛たちは、自分達が排泄した糞のために、青々と茂った草は食べないそうです。青すぎる草には、硝酸性窒素が多く含まれていて、体に良くないことを牛は知っているのだそうです。

人間の身体や感覚は、動物ように自然界の「中にいる」のではなく、自然界から「分離された」ものになってしまっています。ですから、自然ではないものを人工的に作り出した環境が、巡りめぐって、人間自身にとっても都合が悪いことになっています。そして、その判断が自分の感覚ではできなくなってしまいました。摂取していいのかどうなのかを、他人に聞かないと分からないようは世界に、私たちは生きています。そして忘れてはならないことは、ものによっては微量であっても、人体に深刻な悪影響を与えてしまうものもあれば、微量では影響がないかもしれないけれども、たとえば腸内環境の悪化のように、長く取り続けると体内でよくない環境を作り出してしまっているかもしれない、ということです。

(この写真は朝日新聞デジタル 2019年7月12日付配信記事より)

自然から切り離されてしまった私たちの身体と感覚。人工的に作られたものが身の回りに氾濫して、自分では制御できないような環境になってしまいました。食べ物が安心して食べられるように、身近なところから変えていこう、そのための勉強を始めました。手始めに、この分野の第一人者の方々の研修に参加して、基本的なこと、最新の情報を学び始めました。知識をアップデートして、保育園の食に反映させていくつもりです。

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