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園長の日記

海の日に思う「日本の将来」

2022/07/18

保育園での仕事は、子どもを預かるというよりも、子どもと一緒に生活を作り出すこと、保護者の皆さんと一緒にコミュニティを創造していくこと、新しい価値ある社会を創り出して行くこと、そんな広がりのある仕事だと思っています。そんなことを明確に公言できるようになってきたのは、同じことを考えている仲間が増えていることを、SNSの情報を通じて感じるからです。先ほど、ネットで汐見稔幸さんの話を聞いていて、保育園の将来像が明確になってきて、とても嬉しくなりました。豪田監督との対談で、大人がこどもたちの声をちゃんと聞くことは、多様性をちゃんと尊重し合う社会を作っていくことであり、それが民主的な社会づくりに通じることになるという話です。

この対談が私たちに少しでも勇気を与えてくれます。それは人類の長い歴史から考えたときに、きっとこうなっていかないといけない、という方向性がはっきりしてきているからです。その選択を誤らないようにしたいものです。でないと、今の子どもたちが大変な目にあう社会を準備してしまうからです。こどもが将来、作り上げていく社会の方向性が、現在の私たちの考え方や理念の持ち方によって決まることがあるからです。

映画「こどもかいぎ」がもたらしている議論の広がりは、とても興味があります。日本の経済社会がどんな方向へいくべきなのか、イノベーションの意味と教育の関係についても、この対談の中に出てくるものと同じ感想を持ちました。ドーナツ経済のように、これまでの成長物語ではない、本当の持続可能な社会づくりの実践を始めなければならないのです。

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