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園長の日記

ありがとう「平成」こんにちは「令和」

2019/04/30

神田ふれあい橋入口

もうすぐあと数10分で、平成が終わろうとしています。30年前、平成が始まる時はこんなに明るくなかったことを思い出します。私は新聞記者として、当時、半旗を掲げた官庁街を取材して回っていました。日本中が喪に服し、華やかなことは全て自粛していました。日産セフィーロのコマーシャルで、井上陽水が「お元気ですか」と言うシーンの音声が消されて口パクで流れたぐらいですから。

それに比べたら、大晦日よりも真面目なカウントダウンの雰囲気です。200年ぶりの退位というやり方は、良い方法だったのではないでしょうか。家族やテレビやネットや周りの身近な人たちのあいだで見る限り、みんな喜んでいるし、日本人に合ってると思います。

天皇と国民がお互いに感謝しあいながら、肉声のメッセージを受け止め合うことができる時代であることを、率直に喜びたいと思います。

 

現人神だった戦前、大本営発表の戦中、そしてGHQ占領下にあった戦後を通じて「激動の昭和」の時代には、天皇と国民がこれだけ近い距離で心を通わせ合う関係は、考えられないことでした。

 

日本に限ってみれば、平成は戦争のない平和な時代として歴史に残るでしょう。令和もこういう時代を引き継いでほしいと園児の顔を思い浮かべながら、強く願わずにはいられません。

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