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園長の日記

にこにこ組の「ねえ、見ててね」の世界

2021/10/11

「園長先生、見て〜」と声をかけてくれる、にこにこ組(2歳児)の子どもたち。最近、よく佐久間公園にきている、にこにこさんたちが、できるようになったことや、発見したことを見てもらいたくて盛んに私を呼びます。

見せてくれたのは、ポケットに入っていた「ひめりんご」や、何かの草の実。ちょっと長い、黄色の滑り台を滑り降りることができるようになったこと。また「目」という形の枠が段違いに並んでいる鉄棒のぼり。

みててね、といって見せてくれるモノや自分の姿を、こうやって「伝えたい」という気持ちに溢れている姿に接すると、こちらもとても嬉しい気持ちになります。キラキラを目を輝かせて「みててね」という、この子たちの気持ちの動きは、考えてみると、この子たちにとって自分が見つけた世界に、私たちを招待してくれているように思えます。ほら、どう?こんな世界。ちょっと見つけちゃったんだよね。いいでしょ、教えてあげるね、と。

こんな心の動きを「表現」ということができるなら、自分が切り拓いていく世界を他人と分かち合うことを、人は本質的に求めているんだなあと思えます。ちょうど、この子たちが1年前、ぐんぐん組の時にだんだん自分の思いを強く主張し始めて、思いが通らないとひっくり返っていうことを聞かなかったり、自分の思いの大きさに比べてお友達の思いには、思いも及ばないような時期があったことを思い出すと、なんと立派に「自分」のありようと、自分が向かい合っている「世界」を見せてくれる子どもたちに育ったことでしょう。

自分と世界が出会っている真っ最中の出来事が、面白くてしょうがない。それを「遊び」というのでしょうが、それを分かち合いたいという気持ちを持って「人との関わり」の輪の中で楽しんでいることが、ぐんぐんの頃の姿とはまた違った広がりを感じたのでした。

 

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