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園長の日記

小学校の入学式

2019/04/08

千代田区は今日が、小学校の入学式。私はこれまで、八王子市の小学校に毎年、卒園児の入学をお祝いに行っていました。千代田せいが保育園からの卒園児をお祝いするのは、来年からです。数年も経てばいくつもの小学校に入学することになるでしょう。当園のある神田岩本町は、千代田小学校区になりますが、今年は当園から最も近い和泉小学校にいかせていただきました。
並ぶ官庁    広場   濠
帝の官居    とりめぐり
わが千代田区に誉あり
大東京の中心地
江戸の名残も風情にて
ここを都の都とぞ
澄める千代田の城の月
これはご存知、「千代田区歌」です。作詞は佐藤春夫、作曲は山田耕作。国家斉唱の後に、子どもも含めた参会者一堂で、これを歌うという千代田区にあっては当たり前の事ながら、新参者の私にしてみると新鮮でした。
「わが千代田区に誉あり」という歌詞は、祈念でも、希望でも、願いでもなく「大東京の中心地    江戸の名残も風情にて    ここを都の都とぞ」という「歴史的事実」であることに、改めて感慨を抱いたのです。ちなみに私の師匠は、今川中出身なので、この歌を歌うことができます。
さて、私の感慨について、もう少し触れさせてください。この3月まで私がいたせいがの森こども園は、八王子市の多摩ニュータウンにあり、街開きの1997年に開園しました。同じ年に小学校も開校しました。ですから地域の歴史はたったの22年です。開園当時のキャッチフレーズは「地域を創る保育園」でした。当時よく使われたキャッチフレーズに「地域に開かれた保育園」と言うものがありました。しかし、開く先の地域がなかったのですから、地域を創るしかなかったのです。
それにひきかえ、千代田区は徳川幕府の開幕まで遡るわけですから、その歴史の差はあまりにも大きすぎます。「千代田の城の月」の「城」は「江戸城」ですから、月を眺めるお月見ひとつにしても、その味わい深さは格別のものを感じます。今年は園のテーマを「地域」としました。千代田区が一体どこへ向かおうとしているのか。地域の方々と語り合いながら、まずは、よく見つめていく1年にしていきたいと思います。
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