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園長の日記

人と関わる力を育てる

2020/12/14

寒波到来で日本海側が雪になった12月14日(月)、晴れ渡った青空のもとで午前中は外遊びや散歩を楽しみました。ちっち・ぐんぐんは散歩へ、にこにこは屋上で、そしてわいらんすいは佐久間公園で体を動かして遊びました。今月は年長組のすいすい組で、お手伝い活動が始まっています。今日も数人が2歳児以下のクラスに入って、一緒に生活しています。子どもたちは、「他者支援」が好きです。一緒に遊んであげたり、お世話をしたり、こうした活動は、兄弟姉妹や従兄弟関係がなくなった現代の核家族では、すっかり見かけなくなった子どもの姿です。実は年下の乳幼児をケアする立場になる体験は、子どもの心を大きく育てます。自信をもって生きていく力とも関係します。

午前中は千代田区内の保育園の園長先生が見学にこられました。年長さんのそんな活動もあったせいか、子どもたちが自発的に遊んでいる姿が自園と違ったそうです。午後からはGT(ギビングツリー)会議があり、海外の学力の動向などを確認しました。昨年夏、視察に行ったシンガポールは学力向上がめざましいのですが、同国の教育長は子ども同士の関係を重視した「藤森メソッド」(千代田せいが保育園の保育)の導入を目指しています。

学力は個人の能力を測定しますが、藤森メソッド(見守る保育)は、これからの時代に必須である「人と関わる力」の育成を大切にするので、これが学力では測定できない力であることを、シンガポール当局はしっかり認識しているようです。

 

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