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アートと保育

感覚の洗濯〜柳家花緑の見方・生き方

2020/10/18

◆感覚の洗濯

昨日は朝から雨で、参加者も少なかったのですが今日18日(日)は晴れて、海老原商店にはアート作品としての洗濯物がたくさん並びました。東京ビエンナーレのプレイベントとして開かれた「感覚の洗濯」です。企画したアーティストの西尾美也さんは奈良県立大学地域創造学部准教授で、専門は先端芸術表現。「状況を内破するコミュニケーション行為としての装いに関する研究」で博士号を取得されています。

http://yoshinarinishio.net/biography/profile.html

東京ビエンナーレ2020の事務局はアーツ千代田3331にあり、そのジェネラルマネージャーの宍戸遊美さんがビエンナーレの事務局長を担当されています。当園と3331は、いずれコラボレーションすることになると思います。保育は原理的にアートを内包しているからです。

◆柳家花緑の努力の仕方

今日はその後、有楽町ホールでの「さくらんぼ教室開設30周年記念イベント」に招かれました。この教室は代表の伊庭葉子さんがマンションの一室から始めた発達障害をもつ子どもたちの学習塾で、現在は11教室2500人が通うまでになりました。イベントのテーマは「一人ひとりちがうからこそ、人生はおもしろい!」です。その記念講演として柳家花緑が落語「寿限無」と「つる」を披露しました。彼は自らが識字障害(ディスレクシア)で、その体験談を明るく愉快に語ってくれました。好きなことだったので努力ができたそうです。

花緑師匠は「掃除、笑い、感謝」を大事にしているそうで、その軽妙なトークで「なるほど」と思ったのは「感謝は今あるものに向かうからありがたいと感じるもの。だけど努力は無いものにエネルギーを使う。方向が正反対でしょ。あまり頑張らなくていい。頑張るは我を張るにつながるから」。この感謝の反対は頑張ること、という捉え方は新鮮でした。これは自己を保つ、自信を失わない生き方にとって大事です。「得意なことをちょっとずつ伸ばしていく」「苦手なことは自分なりに工夫する」「大丈夫は魔法の呪文」「みんな違ってみんなふつう」・・こんな花鹿語録が満載の時間でした。

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