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園長の日記

どうぶつたちのいるところ

2020/08/17

もう少し絵本の話を続けましょう。絵本には洋の東西を問わず決まって動物が出てきます。改めて考えてみると不思議なことですが、動物の出てこない絵本の方が珍しい。子どもは人間だと生々しくて想像の翼を広げにくいいのでしょう。動物だったら、どんなことだってできそうだし、突然、現れたり、いなくなったりしてもおかしくありません。ワニの尻尾にキャンディーを結びつけたり、ノネズミが大きな卵焼きを焼いたり、お風呂の中から動物たちがたくさん出てきて鬼ごっこを始めても、ちっともおかしくありません。どうも子どもというのは、もともとそんな世界の中に住んでいたのに、まちがえて人間の子どもの格好をしているんじゃないかしらん、と思えるほどです。

これは絵本を読んでいる時に限りません。今日17日も朝、緑の島から緑の島へ、ターザンロープにぶら下がって飛び移るという遊びを始めたので、私が「ここはジャングルだよ。青いマットはアマゾン川だから、落ちたらエンチョウワニが食べちゃうからね」と、大きな口を開けて、ガブっ〜とやっていたら、クライミングやらネットやらトランポリンやら、バイク乗りごっこやらをやっていた子どもたちが、あっという間に、列を作ってしまったのでした。いま思うに、これは「ごっこ力」のなせる技であり、地球のような「引力」じゃなくて、その代わりに「想像力」が働く「子ども星」に住む彼らは、動物たちと自然に心を通わせることができるのでしょう。きっと、そうに違いありません。ガブ〜。

 

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