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園長の日記

今日の7不思議

2020/07/16

◆ 不思議なこと1 県を跨ぐと危険?まさか!

ゴー・ツー・トラベル・キャンペーンから東京発着を外した理由を聞いていると「?」と思う事がいろいろあります。感染経路は接触感染と飛沫感染であり、接触感染は清掃・手洗い消毒で防ぐので旅行とは無関係。飛沫感染も「1メートル以内15分以上」の密接、換気の悪い閉鎖空間という「密閉」、多くの人が集まる「密集」を避けることにあるので、これも旅行とは無関係。移動距離や県を跨ぐ跨がないはリスクとは本来なら関係がない。もし旅行プラン自体に三密が生じるものなら、どこから乗ろうがそれ自体がアウトです。つまりは「都民1400万人には、元気な無症状感染者が多いだろうから除きましょう」ということなのでしょう。

◆不思議なこと2 まさか、またマクロ確率の対処策?

解決すべき問題は、3月に議論されたように①自分は安全なのかどうかわかるような自己診断の手段を増やすこと(例えば大阪大学免疫学フロンティア研究センター宮坂昌之教授らの『抗原検査キット』など)か、②その手段が間に合わないならマスクをして「人と接する機会を減らすこと」今の新生活ーーしかないことになってしまいます。いまだに自己診断キットはないので、また②の自粛要請に追い込まれてしまうのでしょうか。でも経済は止めないので、何も対策がない以上、このまま感染は確実に拡大します。止まる要素がないからです。

◆不思議なこと3 観光が経済の起爆剤?

日本のGDPに占める観光業の割合は5%でしかないのに、それだけが経済の牽引車かのように報道されているのはどうしてなのでしょうか?まさか二階俊博自民幹事長が日本旅行業協会会長だからだけではないでしょう。冷え込んだ農業や輸出産業や地場産業振興策もいろいろ議論されているというのに、これも不思議です。1・4兆円をどうか、うまく使ってもらえますように・・

◆不思議なこと4 尾身会長「4月前の状況とは異なる」はなぜ?

あの「オーバーシュート」とか「個発例」とか「リンクを追えない」とか「実効再生産数」などの専門用語を人口に膾炙せしめた尾身氏が、今日の専門家会議では、とっくにその危険水域を超えているはずなのにどうしてなんでしょう? 実は最初のオフピークに至った効果策が何だったのかわかっていないことや、緊急事態宣言前に感染ピークを終えていたことは明らかになっているのですが(そのことは政府はあまり言いませんが)何が効果があったのかが分析できずに終わったこと、つまり正確な判断材料が入手できない仕組みのままであることが、こうした判断になる遠因の一つなのでしょうか。

◆不思議なこと5 年齢別の対策になぜ変えない?

若い人が多いとまるで「等閑視」で、高齢者や子どもに波及しそうだと「注視する」という専門家のリスク判断は医療体制への影響の話としてはわかります。感染爆発を招くと医療崩壊になるから、小刻みにブレーキをかけて波は小さく抑えるという方針だったはず。その方針をやめるのなら、早期発見隔離が前提の指定感染症から外したらどうか。たとえば食中毒が発生したお店は営業停止にするような運用ではダメなのか。食中毒の場合は補償などないけれども。

◆不思議なこと6 250件のクラブと8000人のホスト

ホストクラブは土日まで営業して月曜が休みが多いそうだ。体調が変だと思って月曜日にCPR検査に行くので月曜に検査した結果が出るのが4日後の木曜日。木曜日に数字が跳ね上がるのはこのためだそうです。このような実態が報道されていた6月中旬からすでに1か月が経ち、都知事選が間に入ったスケジュールも運が悪かった。関係者の中には、こうなることはわかっている人がいたとしか思えないわけで変えられないもの、語られないものがあるのでしょう。そこの情報開示、なんとかならないものかと。

◆不思議なこと7 結局は有効な対策は?

旅行の割引や特典がなくても、旅行に行く人は行きます。仕事の出張で働く人は働きます。移動は今より減ることはありません。今の局面まで来てしまったら、はっきり「動くな!」という強いメッセージとを出さないやらない限り。ですから②はもう無理なのです。都内でのマイクロツーリズムを奨励しながら、「不要不急な外出をしないで」は、矛盾しているから受け止めるのが難しい。それなら、なにか〈通行手形〉のような安心証明の何かを作らないと、長い潜伏期間に10人のうち2人が広く感染させてしまうので、相手は安心できずに、現在進行している無要な警戒と、恐れと不信と萎縮が増幅されてしまいます。また国民の間に「分断」が持ち込まれそうです。原点は三密回避、ソーシャルディスタンスの徹底で、違う行動になっても相手に優しくありたい。どうか、分断されませんように。

 

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