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園長の日記

成長を感じた今週の一瞬

2020/03/07

今週、とても印象に残った子どもの一瞬があります。

お散歩から帰ってきた「ちっち」「ぐんぐん」の子どもたちが、玄関で「ただいま〜」と言ったのです。私の記憶では、いつも先生たちに「おかえり〜」と言われていたので、子どもたちは、それを真似して「おかえり〜」と言って玄関に戻ってきていたのです。それが今週はちゃんと「ただいま〜」だったのです。ちょっと前からそうだったかもしれませんが、私には「お、自分を客観視できるようになってきたな」と思った瞬間でした。

「にこにこ」さんになると、その自覚はもっとはっきりとしています。周りの中で自分がやりたいことと、お友達がやりたいことを察して、自分の行動を選んでいる姿が見られます。にこにこの部屋へ入る扉が閉まっているときに、Sくんが開けてあげようとして寄ってくると、それを自分もやりたいと思ってみていたNくんが彼に譲り、私が帰るときには、今度は扉を開けてくれました。ちょっとしたことなのですが、他者の意図と自分の意図の折り合い、見通し、判断というものが姿となって見えてくるようになってきました。クラスブログでも、お手ふきタオルのエピソードが微笑ましいですね。

「わいわい」と「らんらん」の子どもたちが、朝の運動遊びを楽しんでいた時、見事に自分たちのやりたい遊びを分散してやることができていました。

ネット遊び、クライミング、トランポリン、ダーツ。この4つを別々にやっています。すると「お相撲さんやりたい」となると、クライミングに保護用のマットを3枚立てるのですが、それを子どもたちで並べだします。クライミングとお相撲は両立しないことをわかっており、しかもその入れ替えがスムーズだったのです。さらにらんらんのTAくんは、「おしまいにする」と言って、一人で靴下と上履きを履いて、絵本ゾーンの方へ移ったのでした。

やりたいことを自分で選んで自己決定し、遊び始めて、遊び終えることができるようになってきました。これは自由遊びの自立です。言われて始まり、言われて終わるのではありません。他律ではなく自律です。素晴らしい。こんな姿が年度末に見られるようになってきました。4月から進級しますが、どのクラスの子どもたちも、とても楽しみです。

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