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園長の日記

保育園と学童の職員を守ってほしい

2020/02/28

政府は全ての小中高校および特別支援学校の休校を決めました。幼稚園は?保育園は?認定こども園は? 厚生労働省は「保育園は休園なし」でした。ここに決定的な矛盾が露呈します。なぜでしょうか? こういうことです。

今日、萩生田光一文部科学相は「学校で万が一のことがあると集団感染し、患者クラスター(集団)になる可能性がある」と説明しました。では保育園には集団感染のリスクはないのでしょうか?保育園の数は小学校の数よりも多く、認可外を含めると小中学校よりも多いのです。子どもの数でみれば、0歳から5歳までの子どもの数と、小学校の全ての児童数は、少子化の影響で乳幼児6年間の方がちょっと少ないだけです。乳幼児の方も大切にして欲しいと思うのですが。

さらに、保育園は保護者が連れてきます。学校は子だけが校舎に入ります。病原体の持ち込みはどっちが多いのでしょうか。確かに小中高校生の方が活動範囲が広い分、病原体に接触する率は高いとは言えるでしょう。集団感染を防ぐためなら、保育所に対して、もう少しバックアップがあってもいいのではないでしょうか。感染を防ぐためにどうするかという対策で学校を休校にするのはいいのですが、働いている親にとっては、保育所は必須ですから、保育園を休園しないのはいいのです。ただ、保育園にとっては「どう防ぐか」の次元を超えて「感染になったらどうするか」のフェーズに入っており、さらに「職員が感染したらどうするのか」の課題に一気に突入せざるを得ないのですから、その時のバックアップ体制はどうなるのかを知りたいのです。

確かに福祉は社会のセーフティネットです。日本国憲法の三大基本原理の一つ「基本的人権尊重」を実質化している仕組みの一つも福祉です。保育園は乳幼児の児童福祉を増進させている役割を担っています。学童も保育園も厚生労働省が所管なのです。学童の職員や保育士の方が、学校に比べて子どもと濃厚な接触が多いわけですから、もし保育士が感染したら、どうなるのでしょうか。どうやって事業を継続していくのでしょうか?

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