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はじまりシリーズ(体育)

親子運動遊びの会の意味について

2025/10/11

当園はいわゆる「運動会」がありません。似ていますが、趣旨も内容も全く違うものです。正式名称は「親子運動遊びの会」です。略して偶然「うんどうかい」ですが、本来の乳幼児の運動会とはこういうものなのですが、いかがだったでしょうか?

第一に大切にていることは、子どもが楽しいと思えることです。大好きな親と一緒に体を触れ合いながら、運動を楽しむという体験は、子どもが幸せになる経験です。心と体に残る幸せな経験になるのです。いつまでも忘れられない親子の絆として思い出すことでしょう。

親子運動遊びは、体を動かす楽しみを家庭で共有してもらいたいのです。子どもの嬉しいと思う感情に気づいてくださったでしょうか。子どもは体を動かすことの楽しさを、最も好きな人であるお家の人と分かち合いたいのです。ほらね、こんなに楽しいでしょ、と。子どもはその喜びをパパ、ママに味わってほしいという願いをもっているのです。

第二に大切にしているのは、子どもだけを頑張らせる対象となる大人のための観賞会にしないことです。子どもが練習して頑張る姿を親や大人が応援するという構図を、幼児教育に持ち込みたくありません。

あるとしたら、子どもが楽しいからやりはじめたことは、もっとやりたい、もっと上手になりたいと思うようになります。そのために自ら工夫し、努力します。年長さんぐらいになると、話し合って知恵を出し、成し遂げようとします。ちょうどいまの縄跳びのようにです。それが次第に、見てほしいという気持ちになっていくのです。その延長に位置づくのが「お楽しみ会」です。

ちなみに、多くの学校がいまも踏襲している運動会は、その歴史を遡ると軍隊のレクリエーションに辿り着きます。ですから騎馬戦とか棒倒し、組体操やマスゲームが編み出されていったのです。

研究者によると、中世から近世にかけての専門的戦士がもっぱら行う「戦争」が、国民総動員の近代的な国民国家の戦争に変貌していく中で、国民の行事として地域で開かれる運動会が広がっていったのです。

平和を希求する時代にこのような歴史をもつ運動会をやめる運動もあったのですが、「学校の運動会はそういうもの」という戦後の習慣がいまだに続いていることに、私は違和感をもちます。やるなら上の第二大切していることを守ってもらいたいと思います。

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