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2023年 4月

環境との関わり方や意味に気づいていくプロセス

2023/04/24

私がぶらぶらと園の中を歩き回っていると「これからお店やさん、やるの!。これから準備するの」と2歳児クラスの女子二人が私にそう言って遊び始めました。「〜やるの!」のところで両足でピョンと飛び跳ねながら、抱きかかえたぬいぐるみを振り回しながら、足取りも軽やかにルンルンしています。自分がこれから始めることをそう言って始めるのは、それが楽しいことで、それを人に伝えたいコトになっているからでしょう。そこに気を許せる親しい人(私)が来たから、またそれはすでに知っている担任に言うのではなく、今ここに現れた私にいうのは漠然と「この人はそれを知らないだろうから」と意識したか、しないかはわかりませんが、とにかく私に教えてくれたのです。

子どもが言葉を獲得していく過程には、自分が伝えたいことがあって、それを親しい人や好きな人、特定の大人に伝えようとして、表現し始めるのでしょう。その時、私が現れなかったら「これからお店やさん、やるの!。これから準備するの」という言葉は発せられなかったかもしれません。彼女たちの表現にとって、私はそれを引き出すきっかけになったとわけです。私が現れただけで、彼女たちにとっての環境は変化し、言葉を引き出すリソース(資源)として働いた、と見ることもできるのでしょう。その子がそう言った時、多分あまり意識しているとは思えないので、無意識的なメカニズムが働いているように見えます。

そのような人と人、人ともの関係やかかわりに焦点を当てながら、その時のことを振り返ると、どうしてそういうことが起きたのかな、ということの理解の仕方が、変化することを実感できます。本人の特性にだけ還元して「気になること」をその子どもの原因として語るようなことではなく、そこで創発したことの複雑な要因のネットワークに視線を凝らすようなことが必要だと思えてきます。

人やものからその子どもに届く情報は、子どもにとってそれ見るだけで伝わってしまう意味が色々あって、それがその子どもの認識の変化を引き起こして、あることが気づかれたり、わかったり、できたりするように見えてきます。またそうやって発した言葉を聞いた私が「そう、お店屋さんやるの、いいね、何屋さんになるんだろうねえ」などと応えるものですから、より嬉しく思え、また楽しくなったりして、子どもが思ったことの注意の向かう仕方に影響を与えます。昨日までの話の続きに戻るなら、環境との関わり方や意味に気づいていくプロセスの一コマのようでもあります。

その子たちの遊びは、その後、延々と展開されていきました。このようにちょっとした「一コマ」をあえて虫眼鏡で拡大するかのように取り出しているのは、環境と子どもの間に起きている相互作用と言われているものの姿をよく理解し直したいからです。なぜなら、子どもにとっての経験のあり方をどう捉えるのかということについて、私たちの方が見方を変える必要性を感じているからでもあります。それは無藤隆先生の導きが大きいのですが、併せていま私が面白がっているのは佐々木正人さんの説明しているアフォーダンスと、鈴木宏昭さんの認知科学の知見、そして戸田山和久さんの知識論になります。

保護者会へご参加頂きありがとうございました。

2023/04/07

本日はお忙しい中、保護者会にお越し頂きありがとうございました!!保護者の皆様と一緒になってお子さんの育ちを考えながら、より豊かな一年を過ごしていける様努めて参りたいと思います。

今年度一年間宜しくお願い致します。





~今週の様子でした♪♪~

ちっち組 保護者会

2023/04/03

今日3日(月)から、新年度の保育が本格的に始まりました。と言っても、新しく入園された子どもたちにとっては初めての場所での生活に慣れていくための第一歩。0歳児クラス4人、1歳児クラス2人、3歳児クラス3人が新しく仲間に加わりました。

今日は初日なので、ママやパパ、お家の人と一緒に過ごしてみて「楽しそう」「面白そう」って感じてくれたら・・・そんな「ほんわかした雰囲気」で園生活が始まりました。と言っても、本人は内心はちょっとドキドキ、心配な気持ちもあるでしょうけど、朝から遊んでいる様子を見ていましたが、今日の感じだと、すぐに慣れてしまうでしょう。

午前中にちっち組は保護者会を開き、担任の自己紹介と今年度の保育のねらい、今月の目標や配慮点をお伝えしました。

(資料はクラスブログ「ちっち組」パスワード必要)

私からは、入園案内の時から説明してきた子どもの姿で描いた保育目標「自分らしく意欲的に思いやりのある子ども」について、目の前の子どもの姿から説明しました。

20230403 ちっち保護者会(PDF資料)

一人ひとりが異なることが保育のベース。その自分を発揮できるように守ることがその子の人権を保障すること。そのためには思わず遊びたくなるような、手を伸ばしたくなるような環境を通した保育が基本となること、人的環境としても、家庭では体験できない子ども同士の関係が色々あること。

子どもが慣れていくポイントの中に、不安から安心に至る過程があることを伝えました。身近に知っているもの、好きなものに気づき、それが増えていくことで不安から安定した生活に移行していくことを。それは物だけではなく、知らない人と親しくなるのも似ているという話をしました。

「大人同士が楽しそうにしていることを赤ちゃんたちもじっと見ています。楽しそうな雰囲気や会話に包まれている感覚を好ましく思い、それを感じ取っていますよ、ここが安心できる場所だということを感じ取っています。心の交流の心地よさを感じていると思いますよ」

その上で(1)子育ては親だけで行うものではないこと(2)子どもだけが家庭と保育園の両方の生活を経験していくこと、そのためにお互いの様子を丁寧に伝え合うことを大切にしたいこと(3)園は保護者の皆さんと共に社会的親でありたいと思っていること、をお伝えしました。

お子さんのお名前の由来をお聴かせていただき、ありがとうございます。お名前に込められている親御さんの愛情を感じました。子どもたちの名前を呼ぶときに思い出したいと思います。

どうぞ、よろしくお願いします。

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