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2019年 5月

ぜひ「早寝早起き」を!と園医さん

2019/05/22

■就寝は「遅くとも9時までに」と
子どもの心身(心と体)の、健康な発達のためには、適切な睡眠覚醒サイクルが重要ななことがわかっています。よく言われる「早寝早起き」のことです。今日の全園児対象の健康診断を終えて、園医さんからその結果報告を伺いました。その話のなかで「就学まえの幼児は夜8時に、遅くとも9時までには寝かせてほしい」といわれました。うちの園が2時間延長の夜8時30分まで開園していることは、ご存知です。それでも、睡眠と覚醒のリズムが、子供の発達に大きな影響を与える事を考えれば、そうしてほしいとおっしゃるのです。
■日本で初めての小児神経科の園医さん
1973年に日本で初めて小児神経専門のクリニックを開業したのが、瀬川昌也先生。2014年に他界されました。瀬川先生は「小児神経科」が診断を確定できるには「小児神経学」の研究が必要との考えから、臨床研究を世界的に展開し、睡眠サイクルの乱れが、ある病気の要因になっていることを突き止めた(瀬川病)のでした。その医療姿勢を受け継いでいるのが「瀬川クリニック」です。
今日の全園児健診で、身体所見には問題がなくても、神経科医から診察すると、気がかりな面も診えてくるといいます。もし自分の子どものことで気がかりなことがあれば、優先的に診察してもらえます。担任まで、ご相談ください。

記念すべき日になった今日

2019/05/17

■初めての園庭遊び

今日は2つの意味で記念日でした。何の記念日でしょう?それは千代田せいが保育園が、初めて「園庭」で遊んだ日として、記念すべき日になったこと。そうです!佐久間公園で遊んできたんです。
開園してから、まだ一度も園庭の代替地の公園に行ったことがなかったとは、事情を知らない他人には、言いにくいものです。でも、子どもたちと私たちにとって、一つ一つの課題をクリアしながら、やっとここにたどり着いたという「安堵感」が、ジンワリ胸に来ます。えっ、まだだったの?という声なき声が聞こえそうですが、「そう簡単じゃないんだよ、いろいろあるんだから」という気持ちが、フツフツと込み上げて来ます。でもそれはこちらの問題であって、子どもたちには関係ありません。子どもたちには、たかが普通の公園で遊ぶために、こんなに待たせてしまって、申し訳なかったなぁ、という気持ちです。
■日比谷線の地下を通り抜けて
懸案の昭和通りは、日比谷線の地下を通って渡り、柳原通りから、美倉橋に抜けて行きました。このルートが一番安全だと思います。職員は幼児の担任3人と私の合計4人態勢です。
朝のお集まりの後、10時過ぎに園を出て和泉橋を渡って行きます。佐久間橋児童遊園に行き慣れたわいわい、らんらんの子どもたちにとっては、余裕のルートで始まります。この時刻の地下鉄は通行人も減っていて、スムーズに地下通路を通り抜けることができました。
■子どもたちの頑張りと成長
そして、もう1つの記念すべきことは、子どもたちの頑張りです。あの場所まで、ルールを守りながら歩いていくのは、まだ幼い子どもたちにとっては、かなりの努力が必要です。道路側ではなく壁側を歩く、前の人との間を開けない、横断歩道が右左を確認して渡る、その都度の先生の話を聞く、気になるものを見つけても我慢して歩く・・いろんな頑張りがありました。本当に心から褒めてあげたいと思います。
■佐久間公園は、砂利土が入っていて砂埃が舞いやすい状態でした。アスレチック遊具があるエリアは、よくある赤土で程良い湿度を保つ地になっていました。滑り台やロープ付登斜面、平面鉄棒などからなるアスレチック遊具は大人気で、公園にいた1時間ほどの間ほとんどをこの遊具で遊びました。黒アゲハが、ツツジの花の蜜を探しに来ていて、葉っぱに止まった瞬間、坪井先生が虫取り網で豪快に捕まえました。虫かごに入れて持って帰り、昼食後に観察した後、自然に返してあげました。公園散歩は、笑顔と歓声の絶えない小一時間でした。

初めてのバスでの園外保育

2019/05/16

■青空の下で思う存分、原っぱを駆け回ってきました

ボールを思いっきり投げたり、蹴ったり、モンシロチョウを網で追いかけて走り回ったり、木の根の周りでアリやダンゴムシ、テントウムシを捕まえたり。こんなにシンプルで、単純なことをやることが、楽しい。空は青空。澄み渡った空気。広い原っぱに、大きな桜の木。何をしても自由。子どもたちにはやっぱりこんな環境が欲しいと強く思いました。
■区が無料でバスを提供
今日はマイクロバスで東京都立木場公園へ行って来ました。朝9時40分ごろ出発して、10時過ぎから11時30分まで公園で遊び、12時過ぎに戻ってきました。初めてお揃いの体操服を着ての戸外活動でしたが、服はもちろん、お尻や手や顔も土で汚れました。園庭のない保育園のために千代田区が無料でバスを提供してくれました。感謝です。6月は3〜4回やる予定です。
■戸外遊びに絶好の季節
梅雨入りの6月中旬までのこの季節は、バスによる遠出以外にも、安全には気をつけながら、外に出たいと思います。体を動かす遊びが、子どもたちの心と体をほぐし、柔軟でしなやかな足腰を作っていきます。それは、思い通りに体を動かせる身体を手に入れることになり、怪我の防止にもつながります。併せて、心も優しく強くなっていきます。健康で丈夫な心と体は、幸せの基礎です。自分でやりたいことを見つけ、自分でやることができる『自立・自律』を獲得できるように、育っていってほしいと願います。
■小さな怪我が大きな怪我を防ぐ
子どもたちが原っぱを駆け回り、勢い余って、バランスを崩して転びました。でも彼は、また立ち上がって走り出すたくましい姿が見られました。ちょっと走って立ち止まり、痛かったからでしょう、自分で膝小僧をさすっていましたが、隣で友達が「大丈夫? がんばれ〜」と励ましていました。このように走り回ったり、ボールを追いかけているうちに、転んで擦過傷を作ったりするかもしれませんが、そんな小さな怪我は、必要だと思って頂きたいのです。この考え方は、世界的にみても保育界では共通した考え方で、例えばドイツ・ミュンヘンの公立幼稚園は、入園する保護者向けのパンフレットに「子どもは小さな怪我をする権利がある」と書いています。転んで膝小僧を打つような怪我があっても、その積み重ねが大きな怪我を防ぐと言う考え方です。勢い余って倒れそうになっても倒れなくなる力を身につけるには、倒れそうになってしまう位勢いをつけて走ってみる体験が必要なのです。その体験の中で、これ以上走ったら危ないとか、こうしたらバランスを崩すとか、そういう自己判断の力も育っていくのです。
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