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園長の日記

赤ちゃんの社会性とことばの発達

2019/11/12

今日は一日中外にいて、夕方だけ園に戻りました。昨日の午後に続き、研修会の主催者側として日本橋にいたからです。今回の参加者は全員主任か副園長です。その園の保育の「司令塔」であり、要となるリーダーたちです。保育環境研究所ギビングツリー(GT)が主催する年に1度の「リーダー研修」です。この研究団体であるGT園は法人の数では全国に約500になりました。その中から、全国から約90人が集まりました。

今回のゲスト講演は武蔵野大学の今福理博(まさひろ)博士。新進気鋭の若手研究者で、近著に『赤ちゃんの心はどのように育つのか』があり、藤森統括園長のブログで、かなり詳しく解説されています。教育学部こども発達学科の講師をされています。子どもの発達と言葉の獲得過程について研究されています。今日の内容は「これからの幼児教育」「社会性の発達」「向社会行動の発達」「ことばの発達」「実行機能の発達」「自己肯定感」の5項目でした。

園の子どもたちにとって、どんな人的環境(職員や地域の人)が好ましいのか、その再確認になりました。いただいたレジュメを参考までにPDFに載せます。

20191112 赤ちゃんの社会性とことばの発達

この中の「実行機能」の中に「自己抑制」の話がありました(スライド62)。私たちに身近な表現では、躾とか、イヤイヤ期(第一次反抗期)などと関係します。養育者の言うことを聞かない、提案を拒否するといった状態です。この「自分で」と言う強い主張は、私たち保育者は古くから「自我の芽生え」という言い方をしていましたが、それはもう使いません。今は前頭葉の発達と関係することがはっきりしており、早くても10歳以降まで発達を続けます。

「感情のコントロールが苦手な子は、劇を演じるなどのごっこ遊びをすると、感情制御の能力が向上する」(スライド65)「ほめられると自尊感情にプラスにはがらき自発的な意欲が伸びる」(スライド68)など、子育てに役立つ話がいろいろ聞けました。「目を見て話しかける」「一日のスケジュールや活動時間を子どもに示す」など、保育園で実践していることも、いろいろ確認できました。

 

 

 

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