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園長の日記

芋掘りの後も鬼ごっこ

2019/10/04

台風のいいところは、過ぎてしまえば尾を引かないこと。雨が止んだら、そのまま晴天になること。それを信じて芋掘りへ向かうと、その通りになりました。前線が降らす雨とは違って、タイミングさえ間違わなけれは、台風は読みやすいとも言えます。

高速道路で約1時間。9時半に出て10時半前には着きました。場所は京王相模原線の若葉台駅からすぐ近く、稲城市に隣接する川崎市の北端です。複数の農家が共同で経営している広い農場で、生活協同組合がバックアップしています。

ちょっと高台にあって、景色もいいこの農場、この時期はサツマイモと落花生の収穫を楽しめます。家族連れで休日の芋掘り、というのもオススメです。

さて、今日は一人2株を掘りました。朝まで雨が降っていたことが嘘のように土もすでに乾いていました。「ここは水はけがすごくいいんんですよ」と農家の方が言うように、足も濡れず、土の湿り気もちょうどよくて、子どもたちもほとんどを自分の手で掘り出すことができました。(子ども用軍手の準備、なかなか見つからない方もいらしたようで、お手数をおかけしまたが、用意していただいたおかげで手袋を真っ黒にしながら、一生懸命掘っていました。ありがとうございました)

土の中から赤いいもの姿が見えると「あった!」と宝物を見つけ出したかのように大きな声をあげる子もいます。半分ぐらいまで掘って、そこからが難してく「先生、手伝って!」と頼む子もいます。約20分ぐらいで、全部掘って、みんなで記念写真。やったね!といった、いい顔をしていました。

幼稚園や保育園で芋掘りをやるようになったのは、いつからでしょう。実は私が通った幼稚園のアルバムに、芋掘りの写真があって、大きな口を開けて蒸かし芋を食べている様子が写ってるいます。1964年、遅くとも東京オリンピックの頃には、芋掘りがあったことになります。

芋掘りの後は、「お腹減ったあ!」の何人かの声に応えるべく、お家の人に作ってもらったお弁当の時間。芋を掘った場所から100メートルほどの公園で食べました。顔になったおにぎりなどを嬉しそうに見せてくれます。お弁当を作ってもらったことが、本当に嬉しそうです。丸く輪になって、古野、小林、私も一緒に輪になって、お話をしながら昼食タイムを楽しみました。

12時過ぎには昼食が済んだので、同じ場所で体を動かして遊びました。竹林の山を切り開いた斜面には、落ち葉がフカフカの絨毯を作り、登っては降り、降りては登って、走り回るだけでも「面白い」場所です。

ひとしきり、走り回った後で、鬼ごっこをしました。私たち大人3人が鬼になって、子ども8人が一斉に駆け上がってきて、鬼にタッチされずに通過できたら勝ち。単純なルールですが、これが盛り上がりました。鬼の隙間を突いて駆け抜けていきます。坂の斜面で左右に動くので、かなりの運動量ですし、その幅で通り抜けられそうかどうか、いろいろ考えて動かないといけません。らんらんさんたちにぴったりの鬼ごっこです。

午後はかなり気温も上がったので、水筒のお茶での水分補給を忘れないようにします。全員の子の水筒が空になりました。園から運んだお茶で水筒に補給します。こんな場所が園のそばにあれば、とつい思ってしまいます。そんな思いは私だけでなく、Uくんが面白い表現をしました。

「ここ、保育園に持って帰りたい」

子どもの口から自然と溢れる「楽しかった」と言う言葉が、なんとも自然な口調です。子どもが楽しかったと思った時、誰に語るわけでもない、自然なつぶやきを何人からも聞くと、遊びこんだあとの顔って、こう言う顔をするんだなあ、と改めて気づくことができました。いい顔でした。そして、帰りのバスはグッスリ、夢の中でした。

心残りなのは、今日、お休みをせざるを得なくなったお友達のこと。今日に限らず、どなたにも言えることですが、楽しいことは、いっぱいありますから、まずは、保護者の方が、あまり残念がらないで下さいね。「それくらいのことは、いくらだってあるから」と前向き、楽観的になれる「レジリエンシー」を育てることは、とても大事です。そのチャンスだと思ってください。子どもは引きずります。仕方ありません。でも子どもの気持ちに共感してあげることは大事ですが、大人はその気持ちに巻き込まれないようにしましょう。

 

 

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