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園長の日記

わいらんが木場公園で自分好みの遊具で遊ぶ

2019/10/02

冒険広場は、子どもたちにぴったりの遊びを選べるようになっていることに、今更ながら気づきました。それというのも、今日は「自分好み」の遊具を思う存分遊んでいたからです。この冒険広場はわい、らんにとって2回目です。ですから、前回はどこにどんな遊具があるんだろう?と、一通り、満遍なく遊んだ時間が長かったし、どんぐり拾いの時間も長かったので、「これだ!」と、やりたい遊びにぴったりのものをまだ見つけていなかったかもしれません。今日は、ターザンロープと、直方体のキューブに縦にロープが貫通したロープバランス遊具に人気が集中している時間がありました。

私たち保育者は、1つの遊びしかできない遊具よりも、多様に遊べるものが、いい遊具だというイメージを持っています。

ここには、傾斜や長さ、幅の異なる数種類の滑り台があって、わいわいのYちゃんは、階段を登っては滑り台を滑り降り、その後、わざわざ大回りをしながら走ってまた階段を登ります。それを何回繰り返したことでしょう。7〜8回はやっていたと思います。千代田せいが保育園には、どの園にもありそうな、滑り台とブランコがありません。Yちゃんは、ここぞとばかりに滑り台を満喫していました。「やっぱり、滑り台くらいはないとなあ」と、その遊ぶ姿を見て思いました。

「ちょっと難しそう、でも気になるなあ、できるかな、ちょっとやってみたいんだけど、できないと思うんだよあ、どうしようかなあ」。こんな呟きが聞こえてきそうなSくんですが、「そばにいてあげるから、やってごらん」というと、やってみて、楽しそうです。「やったね、できたね!」というと、にっこり笑ってから、また最初のところへ走っていきます。もう一回、やる!というわけです。

どんぐりも大粒でピカピカの、独楽やヤジロベーにしたらカッコ良さそうなのが所々に落ちていました。「ビニール袋ちょだい!」と何人もいうので、その子たちに取っては「自分のもの」というつもりで、集めていたようです。園に着いたらビニール袋に名前を書いてあげました。どんぐりは、冷凍庫で一度凍らせれば、中にいる虫も天国で凍ってくれるので、虫が心配ならそうするといいでしょう。

どんぐりは縄文人にとっては主食でした。約1万年間それが続いたのが、青森の三内丸山ですが、大きなどんぐりの大木でできた櫓が再現されています。スダジイの仲間やマテバシイなどの一部のどんぐりは、タンニンの含有率が低いので、渋みが少なくて炒って食べることができます。それ以外は、あく抜きをしないと食べられません。そこで縄文人は土器で煮込んでから食べていたと考えられています。あの過剰な装飾美が面白い火焔土器です。

この時代は、まだ農耕が始まっていません。米や麦を食べるようになる前の時代です。どんぐりは長い人類の歴史の中で、主食だった時代があるわけです。どんぐりを粉にして、クッキーなども作ってみたいと思います。

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