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園長の日記

「園長の日記」の役割について

2024/04/09

当園を選んでくださっている保護者の方は「園長の日記を見て」とおっしゃっている方が多いのですが、実際に入園されてみて、どうだったでしょうか?この4月に入園された方は、これから経験されることが増えていくわけですが、続けて読んでくださっている方が多いので嬉しく思っています。

この「園長の日記」は、その日の出来事の中から、私なりに経験したことを中心に保育の意味を考えてお伝えしているものです。年度はじめには、これまでも書きてきた保育のねらいや意図などを述べることが多くなりますがご了承ください。

今日は雨だったのでどのクラスも室内で過ごしました。来客もなく、ほとんどの時間をクラスの中で過ごしました。このような時間がないと保育が実感として掴めないので大事にしています。その日に起きたことを、どこを選んでどのように伝えるのかということは、実はとても難しいことです。

というのも、起きたことにあるまとまった単位でもあれば、そこに気の利いた名前をつけて、「〜活動をしました」と言えば、伝える方も受け取る方もなんとなく、「ああ、あれか」と了解し合えるような気になるからです。〜ゾーンで遊びました、〜へ行って過ごしました、あるいはもう少し細かい活動の内容を述べて、どうだったと述べれば、確かにイメージしやすいでしょう。

ここまでは誰でも書ける日記みたいなもので、個別に描けば〜ちゃん日記になるでしょう。実はそういうことが保育記録ではなくて、その活動なり体験なりが、「どういう意味を持つのか」を明らかにしていくことを目指して記録をとっています。そのことは、毎日見てもらっている「保育ドキュメンテーション」の裏側で、月毎や週ごとねらいがあって、実際に行った保育を振り返り、明日にどう繋げるかという省察が毎日行われています。その記録は昔は手書きでしたが、今はデジタル化されて職員間で共有されやすくなりました。どの職員がどう考えているのかが統合保育支援ツールで共有できるからです。

それを読んで、職員が自らの保育と子どもの育ちをどう受け止めて考えているのか、その上で保護者の皆さんに何をどのように伝えているのかがわかります。その上で園全体として、今日の保育園の中のエピソードを選び何かを考えて述べていくという作業を毎日行っています。

すでにお伝えしていることを繰り返しても意味はないですし、すでに伝わっていることばかりとも限らず、この辺りのことが大事だなと思うことを、全体のバランスを考えながら述べさせてもらっています。必ずそれができているとも限りませんが、できるだけそうしていきたいと思っています。

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