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園長の日記

14日の「そうそう、そこそこ」子ども理解の背景

2023/09/15

14日は実習指導に大学から懇意にしてくださっている先生がいらして、主任と一緒に「保育者は気づいたこと、見えた姿を積極的に出すことが大事」とということを、語り合いました。

実習生は9月4日から主に幼児と一緒に過ごしてきました。その姿から制作遊びと運動遊びの展開案を考えてやってみました。子どもの姿ベースの展開です。また保育日誌やドキュメンテーションは、デジタル化が進み、当園の実習日誌もこの大学とは紙がなくなっています。ですから実習生にもドキュメンテーションの作成を体験してもらっています。今後は実習日誌もネットでのやりとりに移行する予定です。

それらを読んでいると、私が実際に保育で目撃しているものよりも、担任が着目していることの方が発達の経過を踏まえたものなので、着眼点や見え方が「そうだったのか」と思うことが多いのです。

例えば、大学の先生と実習生、そして主任と私の4人で語り合っているときも、園児3人が私たちのいる事務室にやってきて何やら頼み事を言って帰っていきました。

主任は、その瞬間の姿を見て、その3人の組み合わせの中に、それぞれの思いと経過の物語があることを説明してくれました。そこには親御さんも含めた思いが詰まっている姿だったのです。そこには、一緒に遊びたいという思いを相手に伝えることがなかなかできないでいたのですが、その思いを上手に受け止めていく子どもたちの思いやりの物語があったのです。

そのような子ども理解の、よく言われる背景の理解といったことは、大人の世界でもあるし、当事者や関係者でなければクローズアップされることのないものです。またその内容や経緯は公になっていく性格のものでもありません。しかしその共有こそが、子どもの人権を大切にしていくためには欠かせないものだったりします。

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