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園長の日記

始まりは馴染みやすいものから〜4月の誕生会

2023/04/27

4月の保育は慣れ親しんだもので安心するような内容を意識して取り入れています。給食の献立も家庭で食べことがあるようなもの。メニューの名前から想像しやすいもの。慣れていくこと、安心でいることは、子どもがそれ「知ってる!」といることが、その子どもが初めての場所を歩いていく近道だからです。それと似たこととして、玄関には金魚が泳いでいます。行事の出し物にも、その発想が入っています。

当園の誕生会は、乳児0〜1歳のクラス(1階)と幼児2〜345歳のクラス(2階のダイニング)に分かれて、開かれます。いずれもその月に生まれた子どもたちをお祝いします。一人ずつの手形の色紙と絵本をプレゼントします。藤森平司作詞作曲の「たんじょうかいのうた」を歌い、先生による小さな出し物があります。

4月27日(木)の、今年度最初の誕生会では、乳児では、くだものケーキをエプロンシアターで作りました。子どももケーキにフルーツを乗せる参加型です。

幼児むけには、ちょうどアゲバチョウの観察や、その卵がこれから「手に入る時期になる」ことを見越して、エリック・カールの大型絵本「はらぺこあおむし」を使った歌とミニ上演をしました。

その前に導入として、厚紙で作られた手製の仕掛け遊具で遊びます。開くと卵が出てて、さらに開くと蛹になって、最後は蝶になって・・また葉っぱになって、と繰り返す仕掛けのもの。

それにつけた「お話」も、最初はゆっくりと語り、また同じ絵が出てくると、あれ、同じだ!と気づき、3回目になると「またあれだ!」「また、そうなるぞ1」と予想して、面白がり、実際にそうなると「やっぱり!当たった!」と嬉しくなり、「またやって!」と期待します。

このような遊びを見ていると、知らないものが既知のものに変わり、そこから新しい見通しが現れ、それが実現していくことのワクワク感を感じます。繰り返されること、小澤俊夫さんの昔話の3回繰り返しのことを思い出しながら、知らない世界に入り込んでいく仕掛けのようなものを考えながら、その様子を見ていたのです。

先生の演じ方は、また同じものが現れることに先生が「驚いているふりをしていること」がわざとであることに気づき、「そんなこと、またわざとやって!」と面白がっています。先生の冗談を冗談としてわかり、ニヤニヤしているのは年長の数人です。

 

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