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園長の日記

気持ちも新たに迎えた4月1日

2023/04/01

今日から新年度。土曜日なので午前中に職員が集まってミーティングを行い、新しい情報管理ツールの登録や、荷物や掲示などを整えて月曜日からの保育に備えました。お昼は新人職員の歓迎と先生たちの仕事を労い、自然食のお弁当を食べました。私からは毎年、年度の初めに船に例えた保育ビジョンの話をします。

理念・社会的責任・職員・施設設備・計画的実施の5項目。この船がどこへ向かうのかという目的や理念の刷新が最も大事。それは変化し続けていることを共有しました。時代の変化が激しいからです。しかも保育という営みにどう影響しているのか、意外と見えにくい。本当はかなり大きな影響を受けているのですが、そこを再確認します。

大事なのは今世紀に入る前ぐらいからでしょうか、保育の質をポスト近代にふさわしいものに変えていくこと。それは社会や経済、歴史や哲学と繋がっていること。知らず知らずのうちに私たちがそう考えてしまっている子ども観や保育観を、それでいいのかと批判的に省察すること。新自由主義的な保育サービスの保育の質から離れること。レッジョのその後など、社会構成主義的な考え方の、世界の流れを参照し続けること。そんな話です。

子どもは一人ずつ違います。これが保育のベース。子どもたちが垣間見せてくれる独自の経験のプロセス、私たちを驚かすような姿。子ども同士の多様な意思疎通、コミュニケーション、表現。どうするか意思決定を一緒に考えていく生活づくり。私たち大人も大いに刺激と気づきをもらいながら。子どもが進もうとする世界に私たちも学びの視線を向けながら。その世界を親御さんとも分かち合いながら。そして子どもがきっかけになっている葛藤や苦しさ、矛盾や複雑さも前向きに受け止めて支え合いながら。

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