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園長の日記

多様でありながら一つのことへ

2021/12/31

 

いろんなことを学び続けていくと、多様になっていく部分と、一緒になっていく部分とがあって、大事なことは一つになっていくように感じます。確かに一人ずつ違うということを保育の基盤に据えているのですが、それをお互いに認め合って、お互いに尊重し合うことを大事にしたいのですが、それがバラバラになってしまうのかというと、そうではなくて、支え合ったり、協力しあったり、同じ目的を見出そうとしたりと、何かのため連帯や調和を作り出すことに価値を見出します。

これは変化するものとしないものでもあって、あるいは不易と流行でもそうですし、なくなってしまうものとずっとあるものの違いかもしれません。私たちは必ずいつか死ぬのですが、生命のバトンは引き継がれてきたからこそ私がいるのですし、私はいつかいなくなっても生命の連鎖は無くなりません(で、あってほしいものですが)。テクノロジーの発達でできることが増えたように見えても、真善美など人間の感覚で大事にしたいものは変わらないような気もします。

そういう意味では、人の進化というものも、進化してよくなっていくものと、環境に適応してできなくなったこともあるので、一概に進化がいいのではなくて、どういう意味でいいのかを読み取っていくことが大事になります。その人にとって意味があることが、さらに他の人にとっても意味があるように、関係の中での意味を作り出していくことができるように、保育を創り出していきたいものです。その当事者はみなさんでもあります。子どもたちの育ちをみなさんと支えあうために、いろんな関係を作っていきましょう。たくさん、たくさん作っていきましょう。そしてその関係は、いろんな形をしている多様なものでしょうが、ただ、どれも信頼の関係になっていくはずです。七色に輝く多様なものかもしれませんが、きっと美しい関係になっていくでしょう。そんな新しい一年になるといいなと思います。

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