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STEM保育・自然科学

自然を身近なものに

2021/05/03

今日は屋上のプランターにひまわりの種を神宮司さんが蒔きました。昨年の夏は和泉橋からよく見えました。園の周りには、できるだけ分かりやすい季節の花を親しめるようにしたいのです。春はタンポポ、桜、チューリップ、菜の花、梅雨は紫陽花、夏はひまわりや朝顔、秋は菊やコスモス、冬はツバキやサザンカ、ナンテンなど。童謡に歌われているような花や木を実際に触ったり匂ったりしたいものです。

八王子の姉妹園から園だより5月号が届き、啄木鳥が木をドラミングする音が聞こえているといいます。ちょうど鳥のさえずりが夏を迎えているのが想像できます。園庭の藤棚もちょうど見どころでしょう。その場所は近くの池にカワセミがいるほどの自然が残っている場所なので、この千代田とは比べることはできません。

ところが、目を凝らすと千代田区にも季節を感じる自然が色々見つかります。ひまわりの種を蒔いた土の中から、カナブンの幼虫が出てきました。この土は買った黒土だったので、有機物があまり含まれていなかったのですが、だんだん土の中に微生物が繁殖し、小さな生態系が生まれようとしています。土の中から鳥が捕まえた獲物と思われる肉が出てきたそうです。「たぶん、カラスじゃないかな」と神宮司さん。三階建ての屋上にも、土があればそこを住処にする生き物がやってきます。昨年はバッタがたくさんいましたから、今年はそれがどう変わってくるか、新しい食物連鎖が生まれるはずです。

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